ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
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コラボ編 Cross over the various world
Story-cross1-11 必中vs剣舞
フローラside
私、シャオン君、リオン君は異世界の闘技場へと来ていた。
「うわ、広いな…………どれくらいあるんだ?」
「端まで行き着くことができないくらい」
「広いとかいうレベルじゃないな」
そう言いながら真ん中まで歩いていく。
「最初に言っておく。
ここでは、デュエル用のHPがある。それはSAO内でのHPに準拠していて、ここでHP0になっても死ぬことはない」
「そっか……フローラ、おれは本気でいかせてもらうよ。女の子だからって手加減しないから」
「うん。もちろん私も全力だからね!」
えーと……言っとくけど、私、戦闘狂じゃないからね?
私は闘技場の右端、リオン君は左端に立った。
シャオン君は闘技場の端に避難している。
10秒のカウントダウンが始まる。
脳内を戦闘モードにシフト。
腰に装備していた剣、ドリームスピナーを引き抜き、構える。
Duel!!の文字が弾け、私は走り出した。
第3者side
フローラの剣がリオンの剣に当たった。
「くっ…………!」
「シャオン君ほどじゃないけど……速いね、君」
ガキン
フローラがバックステップで距離を取る。
――速い……やっぱり、前線で活躍できる人ってみんな強い
――敏捷力ではおれの方が上。だけど……総合的にはおれの方が下だ
そこでフローラが動き出した。
剣舞スキル14連撃技〔ソーラークロス・インサイド〕
日の光のように多方向から放たれる技をリオンは
「くそっ…………」
手に持っていた剣で器用にさばく。
「これなら…………」
リオンがスナップスローの要領で手から剣を放つ。
片手剣スキル突進技〔ヴォーパル・ストライク〕を放った。
「うあっ!」
至近距離からの突進技でフローラは大きく吹っ飛ばされる。HPも1割近く削られ、残り8割程度になっていた。
「痛たた…………」
――ていうか、ソードスキルを投げるなんてあり!?
「投擲スキルの一番強いところはここだな。ソードスキルを投げることができること」
「かなり厄介ね」
「麻痺毒付きとかもあるんだぜ?」
「当たりたくないね」
軽口を叩いた会話とは裏腹に、そこからは激しい攻防が続いた。
「エクスキュート・バッシュ!」
「くおっ…………!」
フローラは接近してリオンにダメージを与え……
「ストレートライナー!」
「うあっ……!」
リオンもソードスキルを投げて反撃する。
しばらくの間、フローラとリオンのソードスキルによる競り合いが続いていた。
HPはじわじわと削れていき、フローラは残り5割、リオンはあと4割まで減っていた。
――近距離で攻めてもすぐに押し返される……どうすれば…………!
――HP残量はこっちの方が下……麻痺毒で一旦封じるか
リオンがスナップスローでピックを放ってきた。
「…………!」
フローラはそのピックへの反応が遅れた。
ビシュッ
フローラの髪の毛を結んでいたピンクのリボンが切れ、髪の毛がバサリと下りた。
幸いにも、麻痺毒にはかからなかったようだ。
「はぁぁぁぁ!!」
フローラのラッシュ攻撃がここから始まる。
剣舞スキル突進技〔ペネトレイトバースト〕でリオンを後方に吹っ飛ばすと、今度は片手剣スキル突進技〔ヴォーパル・ストライク〕でもう一度接近。
「くっ…………!」
リオンは左手でピックを放つがフローラは手に持った剣で受け流す。
シャオンとリオンは二人とも、フローラの姿に見惚れていた。
――美しくて、それでいて華麗な剣…………強い
――フローラってあんな戦い方出来たっけ…………?
『剣の舞姫』その名は伊達じゃないってことだな。とても綺麗だ
フローラはいつの間にかリオンの背後をとっていた。
「いつの間に!?」
――今さっき。私はシャオン君じゃないけど……今だけはシャオン君みたいに……!
「咲くは大輪、響くは清音! ブロッサム・ピュアトーン!」
剣舞最強の25連撃技〔ブロッサム・ピュアトーン〕
美しくも強いフローラの渾身の技は、リオンのHPを削りきったのだった。
勝負の終わりと同時に、端にいたシャオンが駆け寄る。
「お疲れ、フローラ、リオン」
「いろいろ投げてくるから大変だったよー」
「おれも、自分のペースに持ち込めなくてとてもきつい戦いだったな」
「とてもいい勝負だったよ。お疲れ様。
じゃ、帰ろうか」
3人は闘技場の真ん中に出現した青い渦から元の場所に戻った。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
その後、道端にいたプレイヤーに写真を撮ってもらっていた。
そして、別れの時。
「行くのか」
「ああ。まだ別の世界が待ってる」
「結構楽しかったな」
「私たちも楽しかったよ」
「じゃあ、またな」
シャオンとフローラが手紙を掲げると、二人は別世界へと転移した。
その場に残ったリオン。
「蒼藍の剣閃シャオン……剣の舞姫フローラ、か。
またいつか会えるかな」
その手には、写真以外にも握られていた。
『Eternal Pass Destination:world of shaon』
シャオンの世界へと通じる、エターナルパスが。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
シャオンside
俺たちはリオンの世界から、別の世界に来ていた。
転移した層は75層。
「さて、ここがラストだ。精一杯楽しもうぜ」
「うん!」
しかし、現実はそんなに甘くなかった。
俺たちの言葉を裏切るように、目の前にたくさんの異形の怪人が。
「な、何…………?」
「分かんねぇけど……戦うしかないんじゃねーの?」
そう思い、剣を構えたそのとき…………
「「イーー!!」」
いきなり倒れていく怪人たち。
その中に、一人のヒーローが立っていた。
Story-cross1-11 END
後書き
リオン君の世界終了! フローラのデュエルシーンを初めて書きました。
めっちゃ下手です。ご了承ください。
てなわけで前回から5日も空いて投稿してしまいました。読者の皆さん、すみません。
なかなかネタが思いつかなかったもので…………
はい。次回はいよいよ最後の世界です。
ここまで来れば次回は誰だか分かりますね?
じゃあ、今回はwithリオンverで
リオン「次回も、おれたちの冒険に!」
シャオン「ひとっ走り……付き合えよな♪」
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