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ハイスクールD×D大和の不死鳥

作者:sou×yuki
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7模擬戦とヤマトの激怒なの!

ティアナとお話してから数日後、俺達は分隊での模擬戦をする事になった

「さーて。じゃあ午前中のまとめ……2on1で模擬戦やるよ。まずはスターズからやろうか……バリアジャケット、準備して」

「「はい!」」

「ライトニングは、アタシとザフィーラと見学だ」

「「「はい」」」

 予定通りに午前の訓練を終えたところで、なのはさんとヴィータさんの指示に従ってスバルとティアナはバリアジャケットを身に纏い、俺達はヴィータさんとザフィーラと共に模擬戦が見えるように近くのビルの屋上へと上がる。


「行くわよ、スバル」

「おう!」


 皆が屋上に上がると同タイミングで模擬戦が始まり、なのはさんの動きを制限するように動きはじめる。


「ごめん、もう模擬戦始まってる?」

「フェイトさん!?」


 なのはさんの周りをウイングロードが取り囲んだところで、フェイトさんが屋上へとやってくる。


「ああ」

「今はスターズの番だ」

「そっか……本当はスターズの模擬戦も、私が引き受けようと思ったんだけどね」

「あぁ。なのはもここんとこ訓練密度濃いからな。少し休ませねぇと」

「なのは、部屋に戻ってからもずっとモニターに向かいっぱなしなんだよ。訓練メニューを作ったり、ビデオでみんなの陣形をチェックしたり……」

「なのはさん、訓練中もいつも僕達の事見ていてくれるんですね」

「本当に……ずっと」


 フェイトさん達の言葉にエリオやキャロは尊敬の眼差しをなのはに向ける。


「………………」


 しかしその一方で俺はティアナを見ていた


「おっ、クロスシフトだな」


 ヴィータさんの言葉に、皆の視線がヴィータさんが見ていた下へと移る。そこにいたティアナの周りには、複数の魔力スフィアが展開されていた。

◇なのは

「クロスファイアァァ、シュート!」


 地上のティアナから、私に向かって複数の魔力スフィアが一斉に発射される。


(あれ……いつもより、キレが悪い)

 何時もならもっと鋭い動きで迫ってくるクロスファイアシュートが、今回のはコントロールこそいいけどキレがない。


「正面から?」


 それを上昇しながら回避していくと、目の前に正面から私へと続くウイングロードが形成される。流石に正面から来るのはフェイクだと思って、ウイングロードを無視しながら反撃の為のアクセルシューターを形成する


「えっ、フェイクじゃない!?」


 ティアナに向けて発射しようとしたタイミングで、正面のウイングロードを全速力で走るスバルの姿を見つける。


「くっ」

「うおぉぉぉっ!」


 回避行動を取らせる為にアクセルシューターのターゲットをスバルに変更して発射する。だけどスバルは回避行動を取らずにプロテクションを使用して、シューターの間を強行突破してきた。


「うりゃあっ!」

「こらスバル。駄目だよ、そんな危ない機動は」


 咄嗟に展開したラウンドシールドでスバルの一撃を受け止めて、そのまま薙ぎ払うようにスバルを弾き飛ばす。突撃力の高さは認めるけど、体勢も崩していない敵に正面から飛び込むのは危険過ぎる。


「すいません! でも、ちゃんと防ぎますから!」

「………」

(今は模擬戦に集中しないと……)


 気をとり直して二人の位置を確認する。


「……ティアナは?」


 いつの間にかさっきいた場所からティアナの姿が消えていた。周りを見渡していると、左頬にレーザーサイトが当てられる。サイトの先を見ると、ティアナがこちらに向けて魔力を収束させていた。


(ティアナが収束魔法?)


 ティアナは主に精密射撃を得意としている。だからこの行動には正直予想外だった。


(だけど……)

「でえぇぇりゃぁぁあっ!」


 私の気がティアナに向いている内に体勢を立て直したスバルが再び正面から突撃を仕掛けてくる。軌道を変える為にもう一度シューターを発射するけど、やっぱりスバルはシューターの間を強引に抜けて接近してくる。


【Round shield】


 さっきと同じようにラウンドシールドで受け止めるけど、さっきと違ってカートリッジをロードしたのか攻撃の威力が上がっていて、弾く事が出来ずにつばぜり合いのような状態になってしまう。


「くっ……ティア……」


 スバルの洩らした言葉に、再び後ろのビルに立つティアナに意識を向ける。


(多分、この戦法は……)


 現状を考えると、二人の作戦はスバルの攻撃で足止めをして、ティアナの砲撃で勝負を着ける作戦の様に思える。だけど精密射撃とは違う、ティアナのもう一つの特技を踏まえて考えると、ある戦法が頭に浮かんでくる。かなり無茶な戦法だけど、今までの戦い方を思い返してみるとその予想が当たっていると思う。


「………………」


 私の予想が合っていると言うかのように、私を狙っていたティアナの姿がビルの屋上から消滅する。ビルの屋上にいたのはフェイクシルエットで作りだした偽物……この偽物に気を向けさせている内に、本物のティアナは確実に私を倒す為の攻撃を仕掛ける準備をしている筈……。


「てえぇぇぇっ!」

 ウイングロードを走って真上をとったティアナがクロスミラージュの銃口に刃を形成して迫ってくる。


(なんで……なんでこんな無茶するの?)


 こんな無茶の連続が続く戦い方をさせる為に私は教導してきた訳じゃない。みんなが万が一にも、あの時のような事態を引き起こさないように教えてきたつもりだったのに……。

 私達のしてきた教導は、こんなに無茶をしなくても良いようにする為の教導だったのに……。


「レイジングハート……モードリリース……」


 レイジングハートをスタンバイ状態に戻すと同時に、衝撃で起きた煙の中に私達三人は包みこまれた。

◇ヤマト

俺はティアナ、スバル、なのはさんが煙に包まれる直前に『ジャスティス』を展開しティアナの目の前に転移しスバルをリフターで止め、ティアナをジャスティスのシールドで止めた

「「「ヤマト!?」」」

三人とも……特にティアナが驚いていた

「この・・・馬鹿野郎!!」

俺はティアナに回し蹴りを当て、ティアナは吹き飛ばされる

「プロヴィデンス!」

俺が叫ぶとリフターが消え背中には丸い物が付きいドラグーンが展開している

「いけ!」

ドラグーンを飛ばしティアナがビルにぶつかり落ち無いようにドラグーンが壁にいくつかささる

「ティアナ、俺は言ったよな?『道を外してら引きずり戻しすって』今、お前がやったことは道を外した事だ。なんで、こんなことした?なのはさんが本当に教えたかった事を分からなかった!」

「私は! もう、誰も傷つけたくないないから! なくしたくないから! だから……強くなりたい!」

……ッ。あの時のアリサやオーレ………極東のみんなを守ろうとした俺にかぶった

「……少し、頭冷やそうか?」

俺はランチャーストライカーにチェンジし威力を極限までに抑えたアグニをティアナに直撃させる。

ドラグーンでティアナをおろすとティアナは完全に気絶していた

「ヤマト……やり過ぎだよ?」

俺とティアナのところに他のメンバーが集まっていく

「これぐらいがちょうどいいと思いますよ?それに、なのはさんあのままだと、怪我するの分かっていましたし……」

むしろ、まだ、足りない気がする

「今日は解散ね、ヤマトは私とフェイト隊長と来て」

間違いなく説教だわ、これ

「ティアナはヴィータちゃんとザフィーラにお願いするね?」

「あぁ」

ヴィータさんとザフィーラはティアナを担ぎ上げ医務室に向かっていったスバル、エリオ、キャロも宿舎に戻っていった

「ヤマト、ついてきて」

なのはさんとフェイトさんについて行き、付いたのは八神部隊長がいる部屋だった

「はやてちゃん、今いい?」

「なんや?」

三人同時の説教か?ヤバい、すげえ怖くなってきた

「ヤマトと三人で話をしたいなって」

「うちも聞きたいことあったしええよ」

「そう言う事だからヤマト入って?」

「し、失礼し、します」

俺はガタガタ震えながら部屋に入る

「ヤマト、震えてるけどどなんしたん?」

「な、なんでも、あ、ありません」

心の中で思った、震えて言っても意味ないと

「そんなに緊張しないで、ね?」

いや、それは、無理がありますよ?

「まあ、ええや。ほな、ロビーいこうか」

そういい、四人でロビーに来た

「それで、話しって何でしょうか」

「まず、私からね」

最初はなのはさんからみたいだ

「ヤマト、訓練や実戦で全力出して無いよ?」

その言葉に俺は凍りつく、完全に隠していたのになぜだ?

「な、なんで、全力出してないと?」

「うん。訓練や実戦を見ていると動きや判断力がランクにあわないんだよ」

あ~これはどうやっても隠しきれないやつだわ、そこまで考えてなかった

「そうですね、なのはさんへの回答は『今』は全力を出してます」

「今?」

「どういう事?」

まあ、いつかはバレルと思っていたしもう、いいかな

「俺は自分自身にリミッター……能力限定を付けて魔道師ランクを下げています。保護される前から」

「ど、どのくらい下げとるん?」

どのくらいだっけ?

「陸戦は6ぐらいで空戦は8ランクダウンの筈です」

三人とも驚きながら、慌てている

「SSS!?」

「動きが良すぎるわけだね」

「ほんと?」

「正確にははかって無いので分かりませんけどそうだと思います」

これで、フォワードにも六課にもいられなくなるかもな

「何で隠してたんや?」

「ある目的の為に誰にも知られないようにはしていました」

「目的?」

そう、君達と約束した目的だ

「怪物ガジェット………アラガミとオオグルマをこの世界から消っさる事です」

「「「!?」」」

消っさるってところに反応したのかな?それともこの世界で反応したのかな?

「なんで、そんなにオオグルマにこだわるんや?」

「オオグルマは俺の世界で、散々汚い手を使い何度も俺を殺そうとし、俺の仲間に何度も手を出してきた。俺の敵です」

「そんな、汚い奴なのか?」

「はい。話すとくそ長いので省きますけど」

そして俺は全てを話した。別世界の事、オオグルマ事を

続く

 
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