ハイスクールD×D大和の不死鳥
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39晴れの守護者小猫
レーティングゲームを終え俺は眷属の中でリタイアしてしまった姉さんのいる病室にいた
「ごめんヤマト…僕だけリタイアしちゃった…」
泣いて謝ってくる姉さん
「いいんだよ、僕の方こそごめん、無理させて」
リタイアしたのは姉さんの所為じゃあない、俺が無茶な事を頼んだからだ
「今は休んで、次のレーティングゲームにも守護者として参加だから、体を休ませて?」
「……うん」
姉さんを寝かせ、俺は病室をあとにした
◇
「白音大丈夫?」
次に向かったのは白音の病室、なぜ、グレモリー眷属の所にいくのかって?それは、これから、ヤマト眷属の一員でボンゴレファミリー十一代目候補の俺の『晴の守護者』になるからだ
「ヤマト先輩………」
上半身を上げ、こちらを見ている白音がいた
「ごめんね、少しやりすぎたよ」
「いえ、眷属になる前に戦えてよかったです」
これからはヤマト眷属の白音であり、晴の守護者の白音であるんだよな
「白音」
「はい」
これってプロポーズになるのかな?
「両手を出して?」
「………はい」
顔を赤くしながら両手出す白音。俺はポケットからボンゴレリングとマーレリングを取り出す
「晴のボンゴレリングとマーレリングを白音に渡すよ?」
「………はい」
左手にボンゴレリングと右手にマーレリングを通した
「これでよし、眷属変更は王達ですすめておくからね」
「はい、ありがとうございます」
お礼を言われる立場じゃあ無いのだけど?ホンとのところここからが白音は大変なんだよな
「明日から大変だと思うから、今日は寝ていなね?」
「………はい」
俺は席を立ち部屋からでようとすると
「あの、ヤマト先輩……」
「なに白音?」
白音が出るのを止めてきた
「しばらくいてくれませんか?」
「いいよ」
部屋を出るのを辞めさっきまで座っていた椅子に座る
「………」
「………」
白音と二人っきりになると話しづらいんだよな
「……ヤマト先輩」
「なに白音?」
いつも白音に話をさせてるよな
「ヤマト先輩、最後まで手を抜いていましたよね?」
あれ?バレていたの?
「手を抜いていたけど、あの時いつもよりリミッターをかけていたんだ」
「なぜです?」
本音をいよう、うん。
「なるべく白音を傷つけたく無かったからね」
「ヤマト先輩は本当に優しいですね」
まあ、それしか無いからね、僕には
「何度も大切な人を失ってきたからね、こうなるよ」
「………大切な人を失うですか?」
両親の事はアリサとオーレ、アキ姉とマユしか知らないことなんだよな、皆には教えていない。
「アリサとオーレが異世界の仲間だって事は知ってるよね?」
「はい、ヤマト先輩に教えてもらいましたから」
アリサ達の事は話してあるから二人に会う前の話になる
「二人に会う前にね、俺は両親とアキ姉とマユの五人で小さい村に住んでいたんだ」
「………」
「そんなある日、僕のいた村がドラゴンのアラガミの奇襲を受けたんだ」
「………」
「三人で遊んでいた僕達はね、シェルターの方まで走っていたんだ、そんなときにある光景を見てしまったんだ……」
「ある光景?」
「父さんと母さんがね、焼かれていたんだ、そのアラガミの炎でね」
「……ッ」
両親の死ぬ姿を見てしまったんだのだあのときに、見たくもなかった光景を見てしまったんだ。
「僕たちはその場から逃げ出した、途中でアラガミの爆風で三人とも離れ離れ、僕は一人で逃げた。最後には崖に落ちて気を失っていたところをオーレに助けられて生き残ることができたんだ。それからだね、自分一人で無茶して何度も死にかけて周りからは何度怒られた事やら」
「それが、ヤマト先輩の強さと優しさの秘密ですか……………」
この話なんて誰も聞きたくは無かったから話さなかったんだけど、話してしまったな
「強さと優しさの秘密かぁ、そんなに大層なことじゃあないよ」
「話してもらって良かったです、ヤマト先輩の過去を知れて良かったです」
そういってもらってよかったのかな?
その後白音を寝かせ部屋を出たのであった
続く
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