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インフィニット・ストラトス 乱れ撃つ者

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勝利

 
前書き
ニシュラはどうやって原作に割り込もうか悩んでます。
だって、手元に本がないから!

いちおう、買おうかな……とか考えてますねはい。

なので、今回もまた、会社内での話となります
 

 
さて、ようやく世間が入学式シーズンに入り、桜の花びら枚散る今日この頃


我らがゴッドカンパニーでは、今日もまた御堂中という名の少年が加賀という研究員から鬼畜としか思えないような訓練を受けています


そうです。俺です


「考え事してる場合じゃないですよ」


「くっそっ!」


突き出されるランスをホルスタービットで防ぎ、攻撃の際に出来た隙に死角からピストルビットを操作して撃つのだが、これをまるで見えているかのように交わしてしまう加賀さん


正直言おう。もはや、人間業じゃない


ビットを動かし、4基に加賀さんを追わせる。 機体性能はこちらが圧倒的に上なのだが、加賀さんにはそれをも上回る技術がある。 はやく、あの領域まで達したいものだ


「うおっ!?」


どうやら、加賀さんを追わせていたビットに気をとられ過ぎていたようだ。 隙をついた加賀さんが放ったビームライフルをなんとか、ホルスタービットで防いだ


攻撃が通らなかったのを少し残念そうに笑った加賀さんの顔が見えた。 いや、ビットに追われてるなかで俺の隙をついて攻撃とか、普通じゃないだろ? 俺なら避けるので精一杯だっちゅうに


「喰らえっ!!」


体のあちこちに取り付けられたミサイルポッドからマイクロミサイルを全弾発射させる。たった一人相手に76発など、もはや異常てあるが、この人相手にはこうでもしないと勝てそうにないのだ


追っていた4基のビットと入れ違いで大量のミサイルが加賀さんを追い始める。ビットと違い、多少の誘導しか掛からないものの、そこは数でカバーしている


「相変わらず、多いですねっ!!」


ミサイルから逃れるようにアクロバット飛行を続ける加賀さんは、時おり手に持ったビームマシンガンやビームライフルでミサイルを撃破していく


ミサイルは徐々にその数を減らしていき、そして……


「ラスト!」

最後の一発が撃ち落とされた



「……加賀さん、あなたマジで人間っすか?」


「人間……とは言い切れませんね。 私たち、神様が造ったんですから」


いつものようにイケメンスマイルを向けてくる加賀さんであった


「でも、加賀さん。 今日は俺が勝たせてもらいますよ?」


そういって、俺はあるシステムを起動させる


目の前のモニターに表示された文字の羅列


『TRANS-AM』

こっそりと訓練場を借りて、試していたものだ。最近、漸くまともに動かせるようになったんだ。 試してみたい


「トランザムッ!!」


その声と共に、サバーニャが赤く輝き始める。体の各部分に取り付けられたコンデンサーーーGN粒子の貯蔵部にある高濃度粒子が全面解放される


「おや、使えるようになってたんですね」


「まぁ、ぶっちゃけこれ使っても勝てるかわかりませんけどねっ!!」


ライフルビット一丁にセンサーとグリップを取り付けると、残り13基はピストルビットの状態で加賀さんに向かわせた


だが、その速度は今までとは段違い。 トランザムによってサバーニャのスペックは約3倍以上に引き上げられているのだ


「そうそう! 良くなってます!」

それでも、加賀は先程よりも危なげであるが見事に13基ものビットによる猛攻を交わしているのだ


もう神様がどうだとかの話じゃないような気がする。


だが、攻撃はそれだけではない。 俺は手に持ったライフルを構えると未だに回避を続ける加賀さんに向かって発砲する

加賀さんも気付いたようではあったが、もう遅い。回避行動を取るものの放たれたレーザーはジンクスの脚に直撃する


「しゃあっ!初ダメージ!」


「ハッ!!」


喜んだのもつかの間。 加賀さんがビームマシンガンでこちらを狙う。


だが、当たらない。 スペックの上昇している今のサバーニャの機動性。そして、脳量子波による反射と思考の融合。


まだ、完璧とは言えないが、当たりそうなものは全てホルスタービットで防いでいる


その間にも、俺はライフルでビームを放ち続ける。もちろん、13基のピストルビットも操作しながらだ


「クッ!このっ!」


流石に加賀もこの状況は不味いと感じたのか、俺に狙いを絞って攻撃を仕掛けてくる
気を引かせることで、攻撃の手を緩めさせることが目的なのだろう


だが、そんなわけにはいかない


ギリギリまで加賀さんを引き付けると、俺はランスを紙一重で避け、その機動力で加賀さんとは逆の方向へ距離を取った


サバーニャはもともと射撃特化の機体なのだ。ピストルビットの下部にブレードがついているとはいえ、気休めにしかならない


常に敵と距離を取り、その火力で敵を圧倒する。それがサバーニャのスタイルだ


「さぁ! 乱れ撃つぜぇ!」


某この機体の搭乗者の台詞を吐きながら、ホルスタービットとライフルビットをあわせて展開し、一斉にビームを放った


その瞬間、俺の加賀さんとの対戦成績に初の白星がつくことになった











「中君、おめでとうございます」


「あ、ありがとうございます!」


戦闘が終了し、ジンクスが他の職員の人達に運ばれていくのを見送った加賀さんはニッコリと微笑んで俺のことを誉めてくれた


「いや、しかし、トランザムを使ってくるとは思ってませんでしたよ」


「まぁ、夜な夜な練習してましたから。 うまくいって良かったですよ。ほんと」



「私のことを異常異常と言ってますけど、あれもたいがいだとは思いますがね」


「うっ…」


確かに。 あのビットの数を制御しながら攻撃を行うなんて荒業だ。


たしか、セシリア・オルコットもブルーティアーズ4基の操作に集中するのに動けなかったはずだ。


代表候補生でそれなら、今の俺がどれだけ異常かよくわかる


「まぁ、何はともあれ私に勝ちましたからね。 もうそろそろ原作介入もありですかねぇ…」


「マジっすか!!」


おぉ!ついにこの日が来たのかぁ!運がよければ、まだ原作スタートに間に合うかもしれん!



「いつぐらいから行けますか!?俺!IS学園に!!」


「転入手続きもありますから、少しかかるかと。 それに、中君が世間にでると、史上二人目の男のIS操縦者。 しかも、専用機持ちですから、いろいろと大変なんですよ」



まぁ、ある程度は神様がなんとかしてくれていますがね。と、笑った加賀さん。


「そうですか……。なら、介入は少しあとっすね……」


「まぁ、それも直ぐですよ。 ですので、待っている間は……」


俺の後方に向けて指を指す加賀さん。 振り返ってみれば、そこには、先程の加賀さんと同じくジンクを身につけた職員の皆さま方


「一対多数の特訓ですよ。 ちなみに彼ら、個人の実力は私により低いのですが、連携されると、私でも簡単にやられますので、悪しからず」


全員で15名の職員の皆さま方は、まだかまだかと楽しみな様子で俺の方を見ている



「お、お手柔らかに」



そんな些細な俺の願いは届かなかった
 
 

 
後書き
15名の職員は皆さん女性です。
つまり、男のIS乗りは加賀も含めて実は3人なんですよね

 
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