ハイスクールD×D大和の不死鳥
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15小猫ちゃんの過去
レーティングゲーム前日の夜、俺は小猫ちゃんに呼ばれ小猫ちゃんの部屋の前に来ていた
コンコン
「ヤマトだけど」
内側からドアが開き小猫ちゃんが迎えてくれた
「どうぞ」
中に入ると物はあまりなく五年前に俺があげたぬいぐるみが数個おいてあるだけだった
「ここどうぞ」
もちろん二人分のいすなんて無いのでベットに座ることになる小猫ちゃんが立ってる俺に自分の隣に座るように合図する
「ありがとう」
たっててもいいけどせっかく小猫ちゃんが座るようにとしてくれたのだからすわる
「それで話ってなにかな?」
ここに来たのは昼間の温泉で『話があるから部屋にきてください』と呼ばれたからだ
「ヤマト先輩はどうして仙術を使えるのですか?」
仙術についてか~
「俺は数百年前の三大勢力の大戦に生きてたって話したでしょ?」
「はい」
「百年近くの前になるけどね、京都で猫又の妖怪にあったことがあるんだ」
「……ッ」
あれ?小猫ちゃんの顔が暗くなった?
「そのときにね、仙術を教えてもらったんだ」
「仙術を使える理由はよくわかりました。でも、暴走はしなかったんですか?」
そういうことか、仙術、猫又、妖怪……なんで小猫ちゃんがそんなこと聞くのか猫又で顔が暗くなったのかわかった気がする
「仙術の暴走は……確かに…あったよ」
「それでも使うんですね」
「暴走はね、ストレスや何かを守りたいものを強く感じると起こるんだよ、推測だけどね」
俺もそうだった、師でもある、猫又が数十人の人間に討伐されそうになったとき暴走したからな
「小猫ちゃんも猫又なんでしょ?」
「……はい」
小猫ちゃんも仙術を使えると思うけど暴走の恐怖と何かが小猫ちゃんの心の中で引っかかっていて初級までしかできないんだな
「私には姉がいました。私達は悪魔に拾われ姉は転生悪魔になりました。それからしばらくして姉は仙術の暴走で悪魔を殺して私をおいて逃げてしまったのです」
姉の暴走で仙術を使えないのか、悪魔にもひどいやつはいるもんだな
「若手が集まるパーティーでテロリストとなった姉に会いました」
テロリストになっていたのか小猫ちゃんの姉は……つらかったろうな、リアス達が何とかしたけど……そんなときに俺はいれなかった
「小猫ちゃんごめん」
「なんでヤマト先輩が謝るのですか?」
俺はいつも大切な時にはいれなかったのが悔しい
「俺はその場にいれなかった………小猫ちゃんのそばにいれなかった……小猫ちゃんの悲しみをやわらげてあげられなかった……ごめん」
「ヤマト先輩は優しいです、五年前から何も変わりませんね、これからは私………私達のもとに……そばにいてください」
小猫ちゃんが膝枕にしながら言ってきた
「ああ、俺は小猫ちゃんのそばから………みんなのそばから離れないよ、二度とね」
もう二度と泣かせたりはしない……もう俺は死ぬことはない、いや、死ぬことが許されないのだ
「約束です」
「うん、約束だ」
その夜は小猫ちゃんの部屋に寝ることになった
続く
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