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転生とらぶる

作者:青竹
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マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
  0911話

 未知の国からの侵略行為を受けてから5日。一国の軍隊を動かすどころか、幾つもの国の軍隊を併せた連合軍……多国籍軍ならぬ、異世界籍軍? ちょっと語呂が悪いな。異世界間連合軍とでもしておくか。
 ともあれ、幾つもの世界の軍隊を纏めた連合軍がホワイトスターの交流区画にある門の前に勢揃いしていた。
 当然ではあるが、門のあるこの交流区画は現在周囲にメギロートやイルメヤ、シャドウを配置して隔離している。
 門の近くにも当然以前と同様にイルメヤを配置していたのだが……何しろ、この5日間にも門から出てきてはイルメヤに捕らえられるという事が幾度となく繰り広げられてきた。
 出てくる端から捕らえていったので、当然向こう側に戻った者はいない。
 そうなると当然向こうも警戒したらしく、ここ3日程は誰も門の向こうから入って来たりはしなくなっていた。
 まぁ、ワイバーンと思しき存在を捕獲出来たのはいいんだけどな。ぶっちゃけホワイトスターで育てているのは牛とか馬とか豚とか鶏とか羊とか山羊とかだけであり、さすがにそちらに特化した量産型Wもワイバーンの世話は出来ない。
 なのでネギま世界から魔法使いを派遣して貰って、何とか世話をしているといった感じになっている。
 まぁ、それはともかくとして。
 実は異世界間連合軍を結成するだけならもう少し早く出来た。だが、それでもここまで時間が掛かったのは、向こう側の捕虜とした者達からの言語解析が思ったよりも手こずった為だった。
 さすがに何の情報もない状態からの言語解析だったので、レモン率いる技術班でもそう簡単にはいかなかったのだ。
 魔法球を使って何とかその問題が解決し、ネックレスタイプの翻訳機が出来たのを待って、ようやくこうして向こう側に攻め込む用意が調った訳だ。
 ちなみに捕虜から手に入れた情報によると、ホワイトスターに攻め込んできた者達の所属は帝国。
 普通なら、帝国の前には名前が付くのが一般的だ。
 例えばマブラヴ世界では日本帝国、ネギま世界ではヘラス帝国となっているように。
 だが、向こうの世界では帝国というのは1つの国を示しているらしい。
 勿論他にも国は幾つかあるらしいが、相手を攻めて支配下に置くといった真似をするのは帝国だけであり、それ故に帝国は帝国で済んでいるとかなんとか。
 で、その帝国が俺達の報復対象な訳だ。
 聞き出した情報によると典型的なファンタジー世界らしく、科学技術の類は全く進歩していない。かといって魔法が科学技術の代わりになるかと言えば、ネギま世界の魔法とは違って使える者は限られているらしい。
 それでも帝国とやらが今までやってこられたのは、自分達の世界だけで戦争ごっこをやっていたからだ。
 だが、奴等は手を出してはいけない相手に手を出した。ホワイトスターに、そして俺達シャドウミラーの居場所に。
 これが許されるか? 許される筈が無い。今の帝国の皇帝はモルトとかいう老いぼれらしいが、その間違いは存分に思い知らせてやろう。
 それこそ、この先二度とホワイトスターに手出しを出来なくなるだけではなく、夜がくれば怯えて泣き、風の音がすればビクつき、何かが落ちてた音を聞けば息を呑むような、それくらいの仕打ちで済ませてやる予定なのを考えると、俺は聖人君子じゃないかと思ってしまう。
 ……もっとも、それを昨夜ベッドの中でレモン達に言ったら何故か呆れられたが。
 そんな風に考えつつ、遠征軍の用意が出来たのを見計らって全機に通信を送る。

「ホワイトスターに対して侵略を仕掛けてきた挙げ句、この地を自らの領土とするかの如く宣言をした国家、それがこの門の向こうにある帝国という国だ。自らの力を過信し、相手の力量を調べもせずに軍事行動を起こすような者達だが、行動には結果が伴う。そして何よりも責任が伴う。帝国の皇帝とやらにも、当然その責任を取って貰う事になるだろう。己が犯した過ちを、その身を以て。向こうの世界へと通じているこの門は、皆がよく知っているシャドウミラーのゲートとは全く違う何かで出来ている。それ故に、向こうへと渡った時にどのような事になるのかは分からない。捕虜からの情報によれば門の向こうはアルヌスの丘と呼ばれる場所らしいが、それとてもこの門が転移装置である以上は今もそこに繋がっているとは限らない。……だが、俺は全く心配していない。この場に集ったのは各世界の精鋭部隊なのだから、帝国とやらが何をしようとも、こちらに被害を与える事は出来ないだろう。……故に、帝国に対して恐怖を植え付け、誰に対してその牙を剥いたのか。それを心身共に刻みつける事を期待する。では、帝国に対しての侵攻を開始せよ。嘲笑する虐殺者、ニーズヘッグの名の下に!」

 その演説が終わると、まず最初にメギロートとイルメヤがそれぞれ2列に並んで門を潜っていく。
 門を通る時に多少狭そうにしながら進んでいたが、それでも何とかつっかえる事が無いままに門を潜っていた。
 向こう側のアルヌスの丘とやらに軍隊が展開していれば、既に攻撃を開始しているだろう。
 メギロートとイルメヤが30機程通った後、次に進むのはギアス世界のKMF部隊。ガン・ルゥが20機程。続いてSEED世界からリニアガン・タンクとM1アストレイがMS運搬用トレーラーに乗って進み、マクロス世界からはVF-171がガウォークの状態で門へと突入していく。
 続いてはネギま世界から派遣された魔法使い……と、シャドウミラーから生身のムラタが量産型Wを率いて進み、最後にオウカ、スティング、アウルの4人とそれぞれの機体を乗せたトレーラーが門へと進んでいく。
 本来はその中にエキドナ辺りを混ぜたかったのが、特機はトレーラーで運ぶにしても門を通れなかったりするし、何よりもファンタジー戦力しか無い向こうの世界では寧ろ使い勝手が悪いという判断で、マブラヴ世界の方を担当してもらう事にした。
 捕虜からの情報によればワイバーン以外に巨大なドラゴンもいるという話だったが、色々な人物から聞いた話を纏めるとビームであれば問題無く撃ち殺せるだろうと予想されている。いや、95mmのM950マシンガンでも竜の鱗を貫けるかもしれないらしい。
 正直な話、出来れば俺も向こうの世界に乗り込みたかったんだが……レモンとかに止められた。
 これまで幾多の世界に生身で渡ってきた俺だというのに、何故ここで止める? と聞けば、頭に血が上っているとか何とか。
 ……確かにそう言われれば否定出来る要素がないんだよな。
 ホワイトスターを土足で踏みにじられたというのは、それ程俺の心に怒りという感情を生み出している。
 それ故、最初の部隊に俺が混ざった場合、向こうで何が起きるのかと不安になったらしい。
 そこまで言われるとさすがに俺としても無理を言える筈もなく、こうして俺はホワイトスター側に残っていた訳だ。
 そんな風に考えていると、唐突に通信機が着信の音を知らせる。
 スイッチを入れると、そこに映し出されたのはオウカの姿。
 見る限り、ヒュッケバインMk-Ⅱのコックピットだろう。既にトレーラーから降りているらしい。

『アクセルさん、こちらオウカです。聞こえますか?』
「ああ、問題無い。ゲートを経由する通信機だが、そちらの門の向こう側でも問題無く使えるらしい。……で、そっちの様子は?」
『予想通り門の向こう側、こちら側では敵が陣を敷いていました。現在こちらと戦闘……と言うか、一方的な蹂躙になっていますね』

 確かに向こうの戦力を考えれば当然だろうな。

「分かった。捕虜は幾らいても構わないから、どんどんこっちに送ってくれ」

 向こうの世界では捕虜を返却する時には相応の代金……いわゆる身代金を支払うらしい。
 帝国の経済にはたっぷりとダメージを受けて貰うとしよう。

『分かりました、すぐに送らせて貰います。何しろ向こうの主な武器が剣、槍、飛び道具として弓。後は魔法くらいなので、本当にこっちが一方的ですよ』

 その説明を最後に通信が切れる。
 どうやらオウカの言葉を聞く限り、俺の予想以上に一方的な展開らしい。
 ただ、向こうの世界に進出するにしても、やっぱり門の狭さが厄介なんだよな。
 普通に輸送車両の類を送るのなら問題は無いが、物資を積んだ輸送機とかは送れないんだよな。こっちについても機体と同様に俺がいれば解決する問題だけど、向こうの世界にばかり関わってはいられない。
 となると、やっぱり向こうの世界にもゲートを設置した方がいいか?
 にしても、門とゲートか。色々とややこしいにも程があるな。
 向こうの世界に関しては取りあえず門世界とでもしておくか。
 そんな風に考えていると、早速向こうの世界から車両が戻ってくるのが見えた。
 トレーラー型の車両で、その荷台の部分にはスパイダーネットによって身動き出来ない状態になった捕虜が乗せられているのだろう。
 ……あ。イルメヤが戻ってきたが……ん? ああ、なるほど。その背後にはスパイダーネットで包み込まれた何かを引っ張っており、その何かからはワイバーンの頭が伸びている。
 確かにワイバーンのような大きさがあれば、トレーラーに乗せるわけにもいかないしな。
 それにしても、つくづく思う。

「この程度の戦力で、よくもまぁ俺達に侵略しようと考えたな」

 そして、その言葉を証明するかのようにその後、1時間も掛からずにアルヌスの丘とやらの占領は完了するのだった。





「さて、まず向こうの世界……門世界に関してはこちらから攻める為の橋頭堡を無事築けた。これもギアス世界、SEED世界、ネギま世界、マクロス世界から送られてきた援軍もあってのことだろう。シャドウミラー代表として感謝の言葉を贈らせて貰う。……色々と問題も多いだろうが、まずは今日の勝利を祝おう。……乾杯!」

 その言葉に、ホワイトスターで新しく設定した交流区画――門が現れた方は相変わらず隔離状態だ――で、今日の作戦に参加していた者達が声を合わせて持っていたグラスを上に掲げる。
 勿論俺のグラスの中に入っているのはウーロン茶だが、雰囲気的なものは味わう事が出来る。
 ともあれ祝勝パーティは始まった。
 戦いに参加したメンバーは、嬉しそうではありつつもどこか釈然としない表情を浮かべている者も多い。
 実際、戦いという戦いじゃなかったしな。下手をすれば訓練の方が余程厳しい、そんな生温いと言ってもいいような戦いだった。
 現在は捕まえた捕虜を隔離区画に閉じ込めているが、近いうちに必要な情報を聞き出す事になるだろう。
 何しろ、向こう側に留まっていたのはかなりの地位を持つ者が多かった。それだけに有益な情報を聞き出す事が期待されている。
 その辺に関しては全く問題は無い。だが、別の所で大きな問題が上がった。

「アクセル、どうしたの? 折角の祝勝パーティなんだし、明日からも忙しくなるんだから、今のうちに楽しんでおいた方がいいわよ?」

 そう告げ、マリューがローストビーフの入った皿を手渡してくる。

「ああ、悪いな。……なぁ、あの件どう思う?」
「あの件?」
「ゲートの件」
「……ああ、その件ね」

 俺の言葉に憂いの表情を浮かべるマリュー。
 今のマリューは、技術班の中でもレモンに続く程の能力を持っている。それだけに、原因不明の事態に関しては思うところがあるのだろう。
 ……門世界のアルヌスの丘にゲートを設置出来ないという、その事態に。
 向こうの世界に物資を運ぼうにも門の大きさがネックになって、それならばとゲートを設置しようとしたのだが……いや、設置は出来るのだ。だが、そこからゲートとリュケイオスのリンク機能が正常に動作しない。
 アルヌスの丘が占領された事により、向こう側の門の周辺はこちらの支配地域となった。だからこそ、明日以降にでも技術班が調べる事になるだろう。

「恐らくだけど、こちらの世界と向こう側の世界があの門によって物理的に繋がっているのが原因でしょうね。1つの世界に2つ以上のゲートを設置出来ない。これが適用されてるんだと思うわ」
「となると、物資の輸送が色々と面倒な事になるな」
「そう、ね。私としては向こうの世界、アルヌスの丘に物資集積所……より正確には基地を作る事をお薦めするけど」

 基地……基地か。
 確かに物資輸送に手間が掛かる以上、必要な物資をある程度纏めて向こう側の世界に置いておける場所というのは必要だ。
 それにギアス世界にしろ、マクロス世界にしろ、マブラヴ世界にしろ、俺達は基地なり都市なりを築いて拠点としてきた。
 そう考えれば、確かにマリューの考えは正しい。
 とは言っても、門世界に関しては俺達だけじゃなくて他の世界も関わっている。
 主導権が俺達にあるのは事実だが、だからと言って全てを思い通りに出来る訳ではない。
 この辺、明日辺りに会議を開いて検討してみるか。
 それと宣戦布告と降伏勧告もしっかりとやっておかないといけないんだが……まさか帝国にエザリアやレオンを派遣するわけにもいかないしな。
 さて、どうしたものやら。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:42
PP:140
格闘:301
射撃:321
技量:311
防御:311
回避:341
命中:361
SP:1402
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???
    ???

撃墜数:1137 
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