ハイスクールD×D大和の不死鳥
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13正体を明かすとき
俺はグレモリー家とフェニックス家の婚約パーティーの会場近まできている
「そろそろでるかな」
イッセーはアーシアとレナに任せてあるしそのうち来るだろうが関係ない、俺の体は炎の中に消えた
会場内
「このたびは私ライザー・フェニックスとリアス・グレモリーの婚約パーティーにお集まりくださりありがとうございます。今日ここで婚約の………」
『その婚約まった!』
どこからか声が聞こえ、会場にいる悪魔達がざわめく。
「キャァ」
会場中央にいた悪魔が驚いて声をだし指を指す。指したところには黄金の炎の球があり、球が大きくなり火の中から人影が現れる
「………ヤマト?」
リアスが火の中の人影に見覚えがあり小声で名前を呼ぶ
炎のが小さくなり人影だったヤマトが現れる。そして丁度正面の舞台に立っていた純白のドレス姿のリアス様と目が合った。
「なぜ貴様がここに……!!?」
隣に立っていた広場にが身に炎を纏いながら睨みつけてきた。
俺は会場に集まった悪魔たちに宣言するように言い放つ。
「俺の王であるリアス様を取り返しにきた」
「なっ、なんだと!?」
ライザーを筆頭に会場の悪魔たちも騒ぎ出す。
「リアス様。修行の八日目の夜のことを覚えていますか?」
「……ええ」
「あの時リアス様は『あなたは何者?』と聞いてきましたが今、俺はその答えをお見せします」
そして俺は俺の真の翼である黄金の炎の翼をだし
「俺の名はヤマト・フェニックス!聖獣フェニックスにして、リアス・グレモリーさまの眷属悪魔だ!!」
大声で叫ぶ。
会場はしんっと静まり返り、歓声や喧騒といった色々な声に埋め尽くされる。
「ど、どういうことだ!」
「リアス殿、これはいったい?」
リアス様やライザーの親族たちも困惑した。
そんな中、大きな笑い声が会場の喧騒をかき消した。
現魔王ルシファーで、リアス様の兄で、面白好きのバカこと、サーゼクス・ルシファーだ。
「サーゼクス殿?」
「お兄さま?」
ライザーとリアス様が驚いてサーゼクスを見る。
サーゼクスは荒くなった息を整え、俺に問いかける。
「いや、すまない。そうだなヤマトくんだったかな、ライザー・フェニックスともう一度戦わないかい?」
まさか魔王様からそんな提案がくるとは面白い
「勿論そのつもりだ」
「それで、勝った場合の対価はなにがいいかな?」
「サーゼクス様このような下級悪魔に対価など」
ひとりの悪魔がその言葉に異議をとなえるが
「下級でも私は彼に戦ってもらうのだからそれに見合った対価を払うのがすじではないかね?それでどうする?」
サーゼクスが俺に聞いてくる
「聞かなくてもわかっていると思いますがあえてリアス・グレモリー様をいただきます」
「貴様ァァアアァァ」
ライザーが全身から炎を噴出させながら叫んだ。
そんなライザーに向って俺は拳を突き出す!
「ライザー。リアス・グレモリー様が欲しければ俺を、聖獣フェニックスを倒せ!」
戸惑う親族勢にサーゼクスは微笑むと、両手を広げて会場全体に響く声音でつぶやいた。
「皆さんも見たくはありませんか? 聖と魔のフェニックスの戦いを……! わたしはすごく見たいと思っています」
サーゼクスの言葉に会場の視線が俺とライザーに集まる。
「いいでしょう! このライザー、身を固める前の最後の炎をお見せしましょう!」
やっと手に入れた女を横取りされかけて、頭に血が上っているライザーは二つ返事で了承した。
「能力に頼ってるフェニックスごときが! 俺が貴様を倒してリアス・グレモリー様を奪い返してやる!」
「きっ、き、さ、まぁあああああああああああああああ!!」
あれっ? 挑発しすぎたかな?
戦闘会場に付き試合が始まると最初から全力全開、青筋全開で一直線にライザーが飛びかかってきた。
一気に距離をつめたライザーが、炎を纏わせた左拳で殴りかかってきた。
ブンッ!
冷静に見切り、腰を屈めて避け、さらに追撃するように放ってきた右拳と、左足を同様に見切って避けて、間合いを取る。
「魔のフェニックスは能力に溺れたか」
攻撃を全てかわされたライザーは、本気で俺を強敵とみなした様子で、さらに炎を体に纏わせ、魔力の密度を高め始めたが。
「悪いが貴様のような三流フェニックスに時間をかけたくない。一撃で終わらせる!」
「ま、待て! わ、わかっているのか! この婚約は悪魔の未来のために必要で大事なものなんだぞ!? それにフェニックス家とグレモリー家を敵にまわす気か!?」
俺は目の前のライザーだけではなく、会場の、冥界全土にいる悪魔へ向かって宣言する。
「悪魔の未来?ならその未来は俺が背負う、もし冥界全土が敵になろうと俺はリアス様が望まない結婚をさせるつもりなどない!! そして眷属悪魔としても、男としても、リアス様を泣かせたお前などに、渡すつもりはない!!」
俺はライザーに一瞬で近づき俺の得意技を使い拳を腹に命中させた
『不死七聖拳』
七聖拳は名のごとく聖獣フェニックス特有の黄金の炎をまとった拳を七回打ち込むものである。悪魔の弱点である、光の力が混じっているので悪魔には大ダメージになる。悪魔になった所為か使用時にかなり負担がかかる
ライザーは完全に気絶しており俺の勝ちが決まった。
俺はゆっくりとリアス様の前まで歩く。
誰も止めに入らない。
会場のほとんどの者が、目の前の出来事を信じられないと、固まっていた。
「リアス様」
「えっ…………、あっ、はい!?」
ふふっ、何で敬語になってるかは置いておくか。
「失礼します」
驚いているリアス様の背と膝裏に腕を入れて、横抱き……、まあ、お姫様抱っこする。
「きゃっ!」
可愛らしい悲鳴が部長の口から漏れた。
腕の中で真っ赤になっているリアス様へ笑顔で言う。
「このままじゃ終わらせないって言いましたよね? あのライザーと結婚なんかさせたくなかったんで、俺があなたをもらいに来ました」
「えっと……、そのっ……」
真っ赤な顔で俯くリアス様を微笑ましく眺めたあと、けじめとして両家の親族、リアス様とライザーの親だろう悪魔に、婚約パーティをぶち壊したことを謝罪しそして今度は堂々と胸を張って警告する。
「リアス様は俺がもらっていきます。再びリアス様が嫌がるような、泣くような結婚をさせようとするのなら、俺が何度でももらいにきます」
呆然と誰も動けない中、オカルト研究部兼グレモリー眷属の悪魔たちがかき分けて出てきた。
「ヤマトさん!」
「ヤマト君!」
「ヤマト先輩!」
朱乃さん、木場、小猫ちゃんの順で名前を呼ぶ。
3人に「部室出会おうと言って」空高く飛び上がる勿論リアス様をお姫様抱っこしながら
満月の夜空に二人の男女が舞い上がる
「ヤマト何故あんなことを言ったのかしら?」
「どのことですか?」
「『悪魔の未来は俺が背負う』のことよ」
「あれですか?あれは簡単なリアス様への…………です」
「聞こえなかったからもう一度お願い」
「だからリアス様へのプロポーズです」
二人とも顔が赤くなる
「…………ヤマト」
「は………」
俺とリアス様の唇が重なり合う
「「う………クチュ……」」
リアス様が唇を放し
「私のファーストキスよ。日本では女の子が大切にするのよね」
「リアス様」
「何かしら?」
「私はリアス様、いえリアス・グレモリーが好きです。いたらないところがあると思いますが僕と付き合ってください」
リアス様は赤い顔をしながらもう一度キスをしてきた。
唇が離れると
「今のが答えよ。こちらこそ不甲斐ない王だけどよろしくね」
「はい」
夜空を飛ぶ男女は再び唇を合わせた
続く
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