ハイスクールD×D大和の不死鳥
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6奇襲
なんとか追ってを振り切り旧校舎でリアス様達と合流した。
アーシアは怖くて目をギュッと瞑っていた。
「アーシア。もう、大丈夫だよ」
優しく諭すとアーシアはゆっくりと目を開ける。
そこにはリアス様はじめ眷属がそろっていた
「ヤマト……なぜお姫様抱っこしてんだよ!」
「イッセーそれはどうでもいい」
「ヤマトさん、その姿は・・・」
そう、ヤマトの背中には悪魔の翼があり深呼吸をしそれをしまいアーシアをゆっくりと降ろした。
「驚かせてしまってごめん」
「いいえ、大丈夫です。それに・・・カッコよかったです!!」
「・・・ありがとう」
「チクショウ……」
「変態です」
イッセーがくやしがってるそこに小猫ちゃんからの言葉がイッセーにつきささるがどうでもいい。
アーシアの頭を優しく撫でる。
嬉しいは嬉しいのか照れているのかアウアウと困っていた。
だが、表情が暗くなった・・・
「・・・ヤマトさんとイッセーさんは悪魔なんですよね。」
「ああ、俺と一誠はある事情で命を落とし、そっちの紅い髪のリアス様に悪魔として転生したんだ」
「そう、なんですか・・・」
「リアス・グレモリーよ。ごぎけんよう。アーシア」
「アーシアです。」
「君は一誠と俺が悪魔と知ったら、嫌いになるか?」
「そんな事はありません!!イッセーさんとヤマトさんは、良い悪魔だと思っています。だから・・・嫌いになんかなりません!!」
強くはっきりと言うなこの娘は、将来は絶対にいい嫁になるな。
本題に戻って、少しだけ気になる事がある。
「アーシアは何故、あの神父と一緒に行動をしていたんだ?」
「・・・それは、私の過去にあるんです」
――私は、生まれてすぐに両親から捨てらたんです。
――教会兼孤児院で育てられたんですが、八歳の頃に不思議な力、神器が宿ったんです。
――そこからカトリック教会の本部に連れて行かれ、「聖女」として担ぎ出されたんです。
――ですが、皆が裏で自分の力を異質なものを目で見ていたんです。
――そんなある日の事でした。怪我をしていた悪魔を助けたんですが、悪魔祓いを殺して逃げたのです。
――それが原因で私は「聖女」ではなく、「魔女」と恐れられ、カトリックから追放されたんです。
「それから私は"はぐれ悪魔祓い"の組織と堕天使に拾われたんです・・・」
「そんな事があったのか・・・」
いつの時代でも、どの世界でも、神に仕えしモノ達はロクな考えをしない。
アーシアを聖女として崇められたのに、魔女へと貶める。
神の使徒たちは身勝手なものだ。だから、神は嘆き見捨てられる。
一生そんな事は解らないだろう・・・。
「私は夢があるんです。普通にお友達とお買い物したり・・・お喋りしたり・・・お友達といっぱい・・・」
アーシアは止め処なくポロポロと涙が流れた。
いくら、神器を持つ聖女とは言えまだ年端もいかぬ少女。
普通に女の子としての生活に憧れていたんだ。
俺は、アーシアをギュッと抱きしめた。
「大丈夫だ。俺たちがアーシアの友達になってあげる。ね、みんな」
「!!・・・ヤマトさん・・・」
「当たり前だぜアーシア」
「僕も今日あったばかりだけど友達だよ」
「はい」
「ふふ、私も今日からアーシアちゃんの友達よ。リアスはどうてしょう?」
「……まったく私だけ悪者扱いにしないでよ。歓迎するわアーシア」
「!!……皆さん……」
小さな聖女は俺の胸の中で泣いた。
さて、これからどうするかだ・・・、教会に戻しても、アーシアはきっと神器欲しさに殺される可能性がある。ここはこの手しか無いな。
「リアス様」
「アーシアを私の眷属にするのね?」
鋭い!
「はい」
「決めるのはアーシア本人よ、説明頼めるかしら?」
「はい、アーシア少しいいか?」
「なんですか、ヤマトさん」
目の下が赤く晴れ上がってる。つらかったんだろうな。
「アーシア教会に戻りたいか?もし戻りたくなかったらリアス様の眷属すなわち悪魔にならないか?」
「私は…………教会に……戻り……」
そこまで言い掛けたが突然窓ガラスが割れ俺の前からアーシアがいなくなった
「ヤマトさん!」
部室出入り口の方からアーシアの声が聞こえそっちをむくとアーシアをとらえてる夕麻の姿があった
「夕麻どうしてここがわかった?」
「あなたがここに逃げ込むのを部下がとらえててねそれに私は堕天使レイナーレよ」
イッセーがレイナーレにむかって動こうとすると
「動かないで!この子を殺すわよ」
ち……そうこられたら動けない
「動かなければいいんだな?動かなければ?」
「ええ、動かないで死ん…………ひぃ」
急にレイナーレがアーシアをはな膝から崩れ落ちる。
「ヤマトさん!」
アーシアがこちらに走って俺に抱きついて泣いている
「大丈夫か?」
「………はい」
レイナーレに顔を向けると恐怖で顔が歪んでいる
「ヤマト何をしたのよ」
「覇気を使っただけだ」
「覇気?」
リアス様含めその場の全員の頭の上に?マークが浮いている
「簡単に言うと殺気だ。外にいる堕天使もあいつと同じ状態だ」
「すごいわ」
「初めまして、堕天使レイナーレ。私はリアス・グレモリー。グレモリー家次期当よ。さて、貴女には消えてもらうわ……」
リアス様は恐ろしいほどの殺気と魔力が溢れているが俺がとめた
「待ってください」
「何かしら?」
「こいつは俺が引き取ります」
リアス様は驚いた顔をする
「何を行ってるの!こいつはあなたとイッセーを殺したのよ!」
「それは許されることでは無いのはわかってます。それにアーシアにも手をかけようとしたのも許されるわけではありません」
「ならどうして?」
「俺もイッセーもここに生きています。アーシアも。それでいいではないですか?俺はこいつに殺されてましたが今こうしてリアス様の眷属になれてうれしいです。俺はそれで満足です。イッセー君は?」
「俺も今の生活が楽しいです。初めての彼女もできましたし、リアス部長に助けられてよかったと思ってます」
リアス様が呆れた顔をする
「わかったわ。レイナーレはあなたに一任するわ」
「ありがとうございます」
俺はレイナーレに顔を向け
「君には二つの選択肢を与える。一ここで死ぬか、二俺の元で生きるか二つに一つだ」
レイナーレは少し考え
「……い……」
「ん?」
レイナーレの顔から涙がこぼれる
「……生きたい!」
「わかった。これからは俺が主だからな」
「はい。ご主人様」
「これでいいか?」
「ええ、いいわ」
「まず、この学園に編入させてほしい。監視のために」
「わかったわ。頼んで見るわ」
「それとレナ、アーシアに謝れ」
「アーシアさん。謝って許されるとは思いませんがすいませんでした」
「いえ、こうして生きてますからいいです」
「ついでに外の奴らはリアス様に任せます」
「わかってるわ」
「今日はこれで失礼します」
「待ちなさい。まだあなたの力を聞いてないわ」
「力とは?」
「とぼけるとつもり?イッセーと小猫に聞いたわ。家に突入する前にあなたが地面から剣を出していたことを」
やっぱりあれかもうばらすか
「俺は錬金術師なんです。あのときのは錬金術で剣をつくりました」
「錬金術師ならなんで『兵士』一つで転生できたのかしら?」
運だよな多分
「多分ですが錬金術がすごいだけで俺自身はそうでもないかも知れません」
「わかってわ。明日詳しく話してちょうだい」
「わかりました。失礼します」
俺とレイナーレは部室を出て行った
続く
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