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超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム>

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第7話「マジェコンヌ」

ゲイムギョウ界にインベスゲームなるものが流行り始める!

インベスゲームとはロックシードでインベスを操り戦うというものだった!

紘汰たちは、それを阻止しようとするが、謎の男によって阻まれてしまう!

何故ロックシードの情報が漏れたのか…… そしてその裏切り者は誰なのか? 謎は深まっていくばかりだった!




【ラステイション 教会】



「ねえケイ、あのロックシードって一体何なの?」

「ざっと調べて見たところ、あれはボクたちが開発したロックシードと構造がよく似ている」

「え……? じゃあそれって……」

「ドライバーとロックシードの開発に関わった人間が、そいつらに情報を売った…… か」

「ああ。ボクたちの国を含む四国に裏切り者がいるってことさ」

裏切り者がいるかもしれないという事実にノワールは言葉を失う

「裏切り者か…… あの時のネズミを問い詰めれば、分かったかもしれんな」

「ええ…… インベス出されたから逃げられちゃったけど……」

「フン…… まあ、誰かさんが油断してインベスに攻撃されなかったら追いついていたかもな」

「な、なによ! わたしのせいだって言うの!?」

「さあな。自分の”ココ”で考えろ」

頭を指差す戒斗。つまり自分の頭で考えろということだ

「確かにあの時は油断してたけど…… なにもそんな風に言わなくても……」

ノワールは下を向き、少し涙目になりそうだった
が、戒斗はその後こう言った

「……まあ、それよりどこぞのツンデレ女神様は助けれたがな」

「え……?」

戒斗の意外な一言に耳を疑う。そして続けて言う

「女神様が死んでは、元も子もないだろ。それに奴らはまたアレを売りにやってくるだろうから、その時に捕まえて問い詰めればいい」

「か、戒斗……」

「だから次は…… 油断するなよ」

それを聞いたノワールはこう言った

「あ、当たり前よ! 次は油断しないんだから! 戒斗こそ油断しないでよねっ!」

「フン…… 言われるまでもない」

お互いにツンデレを炸裂させる
この様子を見ていたケイはこう呟いた

「(ノワールのことを君はツンデレ女神様と言っているが、君も十分ツンデレだよ。戒斗)」

少し笑みを浮かべながら戒斗を見つめていた


所変わってルウィー。ブランたちはロックシードの出処を必死になって探していた
が、一向に手がかりは見つからないままだった

「なんとかしないと…… なんとか……」

焦るブラン。それには理由があった
一つはルウィー国内の治安の悪化、そして信仰心、シェアの減少だった

そんなブランに追い打ちをかけるように、ケイから裏切り者がいる可能性があるとの報告をミナから受ける

「裏切り者……!? そんな馬鹿なこと……」

「落ちついてくださいブラン様。まだルウィーに裏切り者がいるとは分からないですよ」

「(恐らく裏切り者はアーマードライダープロジェクトに関わっていた人物だろう。つまりここにいるロムちゃんラムちゃん、ミナさんにも可能性がある。でも…… もし仮に3人のうちの誰かが情報を売ったなら、信仰心が無くなる。それは損にしかならない…… なら、この人たちに恨みのある誰かかもしくは…… 奴らの仲間が既にスパイとして潜入していたかのどちらかだ)」

ブランを落ちつかせようとしながら光実は頭脳を駆使し推理をする

「(まあなんであれ、ブラン様を苦しめる奴は僕が許さない。見つけ出したら問い詰めてやる。吐かないならたとえどんな手を使おうと吐くまで追い詰めてやる……)」

「どうしたの光実……? 顔が怖いわよ……?」

「いえ、何もないですよ」

自分の黒い部分を隠すように笑顔を見せる
そんな時、付き添い人と共に外に出掛けていたロムとラムが大慌てで帰ってくる

「お姉ちゃん! 外の通りにロックシードが売られてたよ!」

「……人がいっぱいだった」

「ありがとう。ロム、ラム。光実行きましょう。あいつらをブチのめすために」

「分かってますよブラン様」

そう言うと二人は教会を後にすると、ロックシードが売られている現場へと向かう




同じ頃、リーンボックスもケイから裏切り者がいるという報告を受けていた

「裏切り者…… 一体誰が……」

「このプロジェクトの存在を知っているのは俺、ベール、チカ、そして研究員たちだ」

「つ、つまりわたし達の誰かが裏切り者ってことですか?」

「まあ、そうなる。何か心当たりはないか?」

「ん〜…… ベールお姉様と貴虎はないとして…… やはり研究員かしら?」

「…………」

手を背中で組みながら右上を見つめる。それを聞いた貴虎は「……そうか、ならその線でいってみよう」と言った

「あ、お姉様、貴虎、少しトイレに行っても構わないですか?」

「ええ、ご自由に」

そう言うとチカはトイレに向かった



一方光実とブランはロックシードが売られている現場へと到着する
そこには人だかりができていた。そして口々に言うのが「これください!」といった物だった

「早く止めましょう!」

光実は人を避け、売人の元へ向かう。途中「順番抜かしすんじゃねえ!」と言われたが無視をした
そしてついに辿り着く

「あなたがこれを売っている売人ですか!」

「ええそうですが…… ってまさか! バレたか!」

咄嗟に逃げ出す売人。それを光実は追いかける

しかし売人は走りながらロックシードを解除し、インベスを呼び出す

インベスが現れると人々はパニックに陥ってしまう

「くっ! ブラン様、奴らを追ってください! ここは僕がやります!」

「わかったわ」

そう言うとブランは売人を追いかけて行った
ブランが追いかけたのを確認するとブドウロックシードを手に持つ

「変身!」

『ブドウ!』

腰に装着したドライバーに嵌め込む

『Lock on! ハイィー! ブドウアームズ! 龍・砲・ハッ!ハッ ハッ!』

ブドウアームズが装着され、龍玄へと変身する

「ハッ! ヤァッ!」

ブドウ龍砲を手に取りインベスたちを銃撃していく
龍玄とインベスたちの戦いが始まった




「ふぅ〜…… あぶねェあぶねェ。危うくバレちまうところだったぜ」

手で扇ぎながらチカ(?)はタブレット端末を手に取り、ある組織に情報を送る

「アーマードライダーの性能及び、それぞれの国のライダーの特徴データの送信っと……」

ボタンを押すとデータ送信が完了する

「へへへ…… これであの人にデータが送れたぜ」

「あの人にデータを送れたとはどういうことだ?チカ」

突然聞こえた声に驚き振り向くチカ(?)するとそこには先ほどまでベールのそばにいた貴虎が立っていたのだ

「薄々勘付いていたが、やはり貴様が裏切り者か。チカの偽者」

「な、何を仰るの!?わたしは正真正銘本物の……」

「じゃあ何故俺が貴様に心当たりがあるかと聞いた時、目が右上を向いていた?」

「み、右上? そ、それはたまたま……」

「人間嘘をつく時は右上を見る傾向がある。さらに同時に貴様は手を背中で組んでいた。これも嘘をついている時に見られる物だ」

「だからわたしは……」

「それに貴様とチカには決定的な違いがある」

「ち、違い?」

「一人称だ。貴様は”わたし”と言っているが、チカの本当の一人称は”アタクシ”だ。これだけ言われてもまだ嘘をつくか? 偽者が!」

追い詰められたチカ(?)そしてついに変装を解き、灰色の肌と緑色の髪が特徴的な女の子になる

「ああそうさ! まったくテメェらは馬鹿ですぐ騙されやすかったぜ!」

「フン…… それよりも本物にチカはどこにいる?」

「ハンッ! あいつならアンダーインヴァースにいるよ! まあ、ここでお前を殺してやるから助けにはいけないけどな! ハハハ!」

何故か勝ち誇った様に笑う。しかし貴虎は余裕の表情だった。何故なら……

「おい聞いたか? 本物のチカはアンダーインヴァースで囚われているらしい。救助に向かってくれベール」

<分かりましたわ>

通信機を隠し持っていたからだ。これを使いベールにチカを救助に向かわせた

「おい、汚ねえぞ!」

「汚い? 他人に化けて情報流した組織の下っ端野郎に言われる筋合いはないな」

「下っ端野郎だと!? 舐めやがって!!テメェ絶対ぶっ殺す!!」

怒り狂った下っ端はロックシードでインベスを呼び出し貴虎にけしかける

「フン…… まったく馬鹿な下っ端を持ったな。変身」

『メロン!』

ロックを解除し、ドライバーに嵌め込む

『Lock on! ソイヤッ! メロンアームズ! 天・下・御・免!』

メロンアームズが装着され、斬月へと変身する

「さて、やるとするか」

無双セイバーを手に取ると向かってくるインベスたちを次々に切り刻んでいく

「ハッ!」

腹を切り刻むと、無双セイバーのガンモードを駆使し離れたインベスに銃撃を放つ
そしてドライバーからロックシードを外し、無双セイバーに嵌め込む

『Lock on! イチ!ジュウ!ヒャク!セン! メロンチャージ!』

斬月を取り囲むインベスに必殺技が炸裂する。それを受けたインベスたちは爆発し倒された
瞬く間にインベスが倒され下っ端は恐怖したのか逃げ出した

「待て!!」

斬月もその後を追いかけて行く

「ハア……ハア……」

必死に斬月から逃げる下っ端。その時、ババババン!と地面に銃弾が放たれ、驚いた下っ端はつい転んでしまう
すぐさま起き上がろうとするが、目の前には既に斬月が立っており無双セイバーの剣先を突きつけていた

「言え。貴様らは何者だ?」

「へ、へっ!口が裂けても言うかよ!」

それを聞いた瞬間斬月は無双セイバーのガンモードへとチェンジし、下っ端の顔面すれすれに銃弾を放ち脅す

「最後の警告だ。言え、貴様らは何者だ?」

低い声で下っ端を脅す斬月。下っ端は仮面の裏に隠れた殺気を悟り逆に恐怖して声が出せなかった
殺される……下っ端にとって絶体絶命のピンチ。その時空から鎌の形をした光刃が斬月向かって放たれた

「なんだ……!?」

戸惑いつつも間一髪避ける斬月。砂煙で視界が見えなかったが時間が経つとだんだんと薄れてくる。するとそこには下っ端ともう一人、マゼンタの様なツインテールの髪をし、右目を隠した女性が立っていた

「貴様が親玉か!」

「そうだ。私は犯罪組織 マジェコンヌのリーダー、マジック・ザ・ハードだ」

「犯罪組織!? 何故信仰心を奪う!」

「犯罪神様復活のためだ」

「犯罪神だと!? 貴様!」

銃撃をマジックに放つ斬月。しかし鎌によって弾かれた

「悪いがおしゃべりはお終いだ」

そう言うと鎌から光刃を放ち斬月を攻撃する
咄嗟に避けたためダメージは無かったがそのかわり下っ端を取り逃がしてしまった

逃げられたと分かると変身を解除し、貴虎の姿へと戻る

「犯罪組織マジェコンヌ…… 犯罪神を復活が奴らの目的か……」

そう呟くと貴虎はチカが囚われているアンダーインヴァースへと向かった



とある裏路地。紘汰たちが出会った黒服にボーラーハットの男が、誰かと通信をしていた

「ってな訳で今日もルウィーの売り場が潰された訳なんだが…… どうする? そろそろ女神とアーマードライダーを始末するか?」

<始末したいのは山々だけど、もー少しだけ泳がせたいね。特にアーマードライダーは。それよりそのルウィーの売り場の奴らはどうなったんだい?>

「なんかトリック・ザ・ハードに助けられたらしい。ていうか前々から思ってたんだが、あんた何でそんなにアーマードライダーに固執するのさ」

<それはまあ、面白いからだよ。何せこっちの次元を侵食してるあの森の果実を使ってるからさ。それにさっきリンダから新たなるロックシードの情報が入ったからね。是非ともそのロックシードの性能が知りたいんだよ。今開発中のドライバーのためにね>

「あ〜…… あれね。さっさと完成させてくれよプロフェッサー凌馬」

<分かってるさ。だからそう急かさないでくれ>

「へいへい。それと女神はどうすんだ?」

<女神達には徐々に信仰心が無くなる絶望を味わってほしいから、生かすだけ。いざとなれば候補生共々彼らが始末するさ。アーマードライダーがいたとしても敵ではないからね>

「ちょいと舐めすぎじゃないか? まあ、こっちにはあのガキがいるから心配はねえけど」

<ピーシェ君をガキと言っちゃダメじゃないかシド。彼女が悲しむよ?>

「へいへい……」

<よろしい。それでは引き続きこちらの次元の監視と信仰心を奪い続けてほしい>

「はあ…… 分かりましたよプロフェッサー凌馬」

<じゃあ今日はこれで。また何かあれば連絡してくれ>

そう言うとシドとプロフェッサー凌馬といわれる男の通信は終了する
しかしシドの表情は何故か邪悪な物だった

「悪いなプロフェッサー。俺の商売の邪魔されてちゃあ機嫌悪いんでね。早々に女神とアーマードライダーを始末させてもらうぜ」

シドは手に持つイチゴ、マンゴー、キウイのロックシードを見つめながらそう呟いた



次回、超次元ゲイムネプテューヌG<ガイム>!


犯罪組織の目的が犯罪神復活と分かったネプテューヌ達は対策を立てる

そんな時、イチゴ、マンゴー、キウイのロックシードが犯罪組織に奪われてしまう

ロックシードを奪還するため、四国が力を合わせる!

第8話「ロックシード奪還作戦!」

四女神とアーマードライダーが集結する!

 
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