| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ガンダムビルドファイターズ ~try hope~

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

入学式

クラスに入ると、およそ半分位の人が来ていた。
あるところでは、同じ中学校同士で話し合っているとか、あるところでは、席に着いて寝てるor本読んでる奴で出来ている。

「もうグループが出来ているようだねぇ~」

と、いつの間にか隣にトウイがいた。何で?お前瀕死状態だったよな?

「ヒロヤ君…。君は僕の回復力をなめてたようだね…」

フッ…。と台詞も言ってきた。とりあえずもう一発殴っとこう。

「いいから席に座れアホンダラ。」

「この状態の人間に言う言葉がそれですか…」

腹を両手で押さえながら、膝を床に付けながら細々とした声で言ってきた。

「お前人間じゃないから大丈夫だろ」

「人間です!これでもちゃんとした人間です! 」

なんか言ってるが、俺は黒板に貼られている席順を確認した。俺は一番前の席だ。
まぁ、目が悪いから助かるな。メガネかけてもあまり良くないレベルだからな…。

だか、なんでや!なんでアイツが右後ろの席にいるんや!なんでワイはこんな事ばっかなんや!

一人心のなかで、悲しみと怒り半々状態でいると、またトウイが来て、肩に手を置いてきた。

「なんと言うか………ドンマイっ! 」

「うるさい黙れ死ね!同情するぐらいなら、席を屋上にしてこい! 」

「酷いなぁ~。まったく」

お互い席に座り、俺は机に突っ伏していると、右の席からクスクスと女の子の笑い声が聞こえた。

顔を上げて見ると、それに気づいたのかこっちを見てきて。

「ああごめんなさい。ちょっとあなたたちの漫才が面白くて」

クスクスとまだ笑っている。ふむ。綺麗で可愛いな。
って、なに考えてんだ俺!?

「いや漫才じゃないし、てかあんた誰? 」

「そうなの?まるで熟練したやり取りだったけど?あと名前は『トオサカ シノ』。よろしくね」

「あ、ああ。俺はサオトメ ヒロヤ。よろしくな。ついでに、後ろの奴はハルカゼ トウイ」

「よろしく~」

差し出されてきた右手に、俺も手を出して握手を交わした。

「で、あなた達って漫才でも目指しているの? 」

「いや目指してないから。そんな面倒なの目指さないから」

「君はめんどくさがり屋だなぁ本当に」

「黙ってろバーロー」

「ねぇ。何か部活やるの?」

また部活の話?なんなの?まさかこのまま知らない部活に入れられるフラグでも立ってるの?

「わかんねえ。俺部活何あるか知らないし」

「でも、この学園何か部活に入んないと駄目らしいよ。早めに考えとけば? 」

マジで?何その規則?ここは義務教育が続いている学園ですか?
内心ツッコミをいれて、二人にも聞いてみよう。

「だったらお前達は決めてるのかよ? 」

「あるよ(わよ)」

うん。見事の即答だ。

「何の部活なんだ? 」

ちょっと気になるな。トウイは気になんないけど。

「あれって文科系なのかしら?それとも運動系?って感じの部活に入る予定よ」

「まぁ、僕も似たようなもん」

う~ん。なんか俺だけ残されてる感があるな。どうしよう………。

「まぁ部活の話は置いといて、クラスの皆も来てるみたいだし。とりあえず入学式が始まるから、またあとで話そうか」

周りを見ると、確かにクラスの奴等は来てる。時間を確認するとそろそろ入学式をする時間に近づいている。

「それもそうね。先生もくる頃かもしれないしね」





ーーー--





入学式も終わり、今は教室で自己紹介を行っている。
クラスメイト達が各々趣味とか好きな食べ物とか嫌いなものとか、やりたいこととか将来の夢とかetc。

とまあ、こんな説明をしているうちに俺の出番とさ。

「〇〇中学校出身サオトメ ヒロヤです。よろしくお願いします」

パチパチパチパチ

うん。自己紹介ってのはやっぱすぐに終わらせるに限る。

「●●中学校出身トオサカ シノです。趣味は創作活動とかです。皆さん、よろしくお願いします」

創作活動って何?もの作りってことなのか?

「〇〇中学校出身ハルカゼ トウイです。趣味はいろいろです。よろしくお願いします」

いろいろってなんだよ。いろいろって。なんもわかんねぇよ。なら言うなよ。

とまあこんな感じに自己紹介が進み、何人か無駄に時間をかけて自己紹介やってる奴もいたが。興味ない。ちなみに、担任は我妻先生だ。第一印象はデコハゲとボウズ。第二印象は熱血ウザ教師。
現実にいるんだなこんな先生。素直に驚くわ。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧