守護者に俺はなる!!!
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さらばリトルガーデン
暫く寝ている俺だったが、目を覚ますと頭に軟らかい感触があり、両腕にはサラサラした感触がある。
ユウ「ん・・・」
ナミ「お兄ちゃん、目が覚めた?」
ユウ「まあな。ナミが膝枕してくれたのか?」
ナミ「そうよ。もっとも、そっちもいいなと思ったけど」
ユウ「そっち?」
ナミが俺の腕付近を指で指しながら言うので、俺はそっちを見る。そこにいたのは、ビビとレモーネだった。右にビビ、左にレモーネを腕枕している状態だった。
ユウ「何故に?」
俺は訳が分からず、思わずそう呟いてしまった。俺は二人にどくように言い起き上がる。
ブロギーともう一人の巨人ドリーも、何とか無事だった。
ブロギー「ガバババ!!エルバフの神よ!感謝する!!」
ドリー「ゲギャギャギャ!そんなに俺を斬った事が嬉しいのか?」
ブロギー「ガバババ!違うぞドリー!!」
そんな話をしていると、サンジがやって来た。
サンジ「ナミさ~ん♥ビビちゅわ~ん♥レモーネちゃ~ん♥」
ウソップ「あの野郎!!今頃になって来やがって!!」
サンジ「ってうお~っ!!なんじゃコイツ!?お前がMr.3か!!」
ナミ「ちょっとまって!何でサンジ君が、Mr.3の事を知ってるの?」
サンジ「ああ、それは・・・」
ナミの質問に答えだすサンジ。何でも、狩りをして船に戻ったが、誰一人といないので探していると、ロウで出来た民家を発見したそうだ。そして中に入ると、電伝虫がかかってきて出るとMr.0と名乗る男が出たそうだ。そして、ルフィ達を始末したと言った。途中でラッコと鳥が襲ってきたが撃退し、ラッコが持っていたのが、アラバスタへのエターナルポースだったそうだ。それを持って、ようやく俺達を見つけたらしい。
ユウ「なるほど。これは逆に好都合かもな」
ゾロ「どういうことだ?」
ユウ「いいか?向こうはサンジの事をMr.3と勘違いしていた。そのお陰で俺達は死んだと思われている。ここまでは分かるな?」
全員に聞くと、頷く。
ユウ「向こうは俺達の事を邪魔で消したかったんだ。となれば、これから船旅は少しは安全に進むことができるだろ?」
ナミ「そうか!向こうが私達の事を死んだと思ってくれてるなら、こっちが目立った行動をしない限り敵に襲われる事はない!」
ユウ「そうだ。だから、アラバスタに到着しても多少は自由に動けるはずだ」
ビビ「ええ、警戒されるよりはマシね」
レモーネ「けど油断は禁物よ。ボスは一度でも仕事を失敗すれば、殺しに来るわ」
ユウ「だろうな。レモーネ殺そうとするくらいだ」
そして俺達はメリーに戻り、出航の準備をするのであった。
ユウ「・・・・・・・」
俺はそれを眺めている。
ルフィ「おし!出航だ~!!」
そして俺達は出発する。すると、ドリーとブロギーが俺達の船出を見送るためにいた。
ブロギー「我らを信じて真っ直ぐ進め!」
すると、巨大な金魚が突然現れた。
ドリー「出たか」
ブロギー「島を食いつくす巨大金魚が」
「「しかし、友の船出を邪魔するなら、見せてやろう!エルバフに伝わる巨人族最強な槍を見よ!!」」
二人は、武器を大きく振りかぶる。
「「覇国!!!さァ行け!!!!」」
そして俺達は、アラバスタに向けて進むのであった。
ウソップ「いつか絶対に、エルバフの村へ行くぞ!!」
ルフィ「おぉウソップ!!必ず行くぞ~!!!」
ユウ「全く、相変わらず元気だな」
ナミ「ホントよね~」
嬉しそうに叫んでるウソップとルフィを見ながらそう言う。
ユウ「サンジにコーヒーでも・・・」
すると、突然俺の口に鉄の味が広がった。
ユウ「ブホッ!!」
俺は我慢ができず、口から吐血した。しかも、かなりな量をだ。
ナミ「お兄ちゃん!!?」
ユウ「ハァ・・・ハァ・・・心配するな。戦いのダメージが今来ただけだ」
ナミ「嘘を言わないで!!いくらなんでも、その血の量は異常じゃないわ!!」
ナミが叫んでいるので、当然周りは何事かと思って集まる。
ゾロ「おい!そんな事言う前にコイツを運ぶぞ!!」
一目散にゾロが言う。サンジと二人で俺を部屋に運ぶ。
ビビ「一体何が原因なの?」
ユウ「・・・恐らく、あの島で何かに感染した可能性が高い」
落ち着いた俺はそう言う。
ルフィ「医者だ!医者を探そう!!」
ユウ「それは駄目だ。早くアラバスタに向かわないと」
ナミ「・・・・・・」
ナミは事情を知ってるので、唇を噛み締める。
ビビ「ナミさん?」
ナミの様子に気がつくビビ。
ナミ「ごめんビビ。貴方に心配させない様にお兄ちゃんに言われてて」
ユウ「いや・・・ナミを攻めるな。俺が口止めしたんだ。ナミ」
俺はナミにある新聞を見せる様に言う。ナミは頷いてビビにその新聞を渡す。そこにはこう書かれていた。『国王軍の多くが、反乱軍に寝返る』と。
ビビ「そんな!?」
新聞を見たビビは、当然ショックを受ける。
ユウ「お前をそんな状態にしたくないから、ナミは俺に相談してきたんだ」
ナミ「ごめんなさいビビ」
ユウとナミはビビに謝る。
ユウ「ゴフッ!」
再び俺は血を吐く。
ビビ「ユウさん!!」
ユウ「ハァ・・・ハァ・・・俺の事は気にするな。急がないと、間に合わないぞ」
ビビ「でも・・・」
ビビの中で迷う。確かに反乱軍を止めて国を救いたい。けど、自分を助けてくれたユウも救いたいのも事実。
ビビ「・・・皆聞いて。私は反乱軍を止めるべく、急いでアラバスタに向かわないといけない。だから・・・」
そしてビビは決断する。
ビビ「だから・・・急いで医者を探して、ユウさんを治してもらってアラバスタに向かいましょう!それがこの船の最速速度よ」
ナミ「ビビ・・・ありがとう」
サンジ「流石ビビちゃん。惚れ直したぜ♥」
ゾロ「言うようになったな」
ルフィ「よ~し野郎共!医者を探すぞ~!!」
そして、ナミとビビを残して甲板にあがった。
ユウ「悪いなビビ」
ビビ「そんな事ありません。それに、父がお世話になってるんですから。父も同じことを言うと思います」
ユウ「そうか・・・悪い、少し休む」
ナミ「うん」
ビビ「分かりました」
そして俺は寝るのであった。
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