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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生  【リメイク】

作者:stk
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原作編
  模擬戦を見よう!

模擬戦を見よう


戦車を探すことから始まった戦車道。
その光景はあまりにも可笑しく、笑いが耐えませんでした。
そして次の授業では、外部より講師を招いての練習らしいのですが、その練習はビックリするものでした。
それもそのはず、先日、戦車道が復活したばかりの大洗女子学園がこんなにも早く模擬戦を行われる事になったのです。
それに関してはなんの興味もなかった梨華であったが元通信手の裕香が、どうしてもみたいと言ったから見に来たのだがどうしても違和感を感じる戦いだった。
何故なら西住流の戦いではなく見たことのない戦いかただったからである。
そして逃げ回っている四号の前になんだか見たことのある少女の姿がみんなの目に見えた。

「梨華副隊長、あそこにいるのは同じクラスの冷泉まこさんではないですか?」

さやねが梨華に聞いてくるとそこにいた全員が声をあげた。
たしかに似ている。
でもこんな偶然はないだろうし、それに、

「そうですね。でもあの子はいつも寝ているから多分自己紹介も聞いてないでしょう」

いつも寝ているから大丈夫でしょう。

「確か起きてましたよね梨華副隊長が自己紹介している時は」

亜依が補足して言うが特に問題無いような素振りを見せる梨華。
しかしそういう素振りを見せるときは焦っていることを同じ戦車に乗っていたのだから全員が知っていた。

「もしもの時は私たちも一緒です」

絵里が言うことに梨華は、

「絵里は私が戦車道に戻ると思っているのですね。私は嫌だよ」

戦車道に戻ることを否定する梨華。

「あっ。冷泉さんが四号に乗りましたよ。でも逃げ切れますかね?」

逃げ切れのかではなく逃げきらなければならないんだよ。

「ただの指揮官では無理でしょうけどみほなら行けるんではないかな」

「そうですよね。流石にただでは終わりませんよね」

みほたちの戦車が橋を走っていると、後ろから攻撃を受けた。
あんなところにいたらいい的だもんね。
そんな失態をするなんて予想外だった梨華。
みほに限ってそんなことをするはずが無いことから指揮官は違う人だと思った。

「みほさんはなにをしているのでしょうね?」

「本当ですよね。私たちの時とは動きが全然違いますもの」

気づかないなんてまだまだだね。
さやねと絵里がみほのことを言っているが、梨華は、

「あの戦車の指揮官はみほじゃないよ。多分素人なんだとおもうよ」

「それじゃあみほさんは一体何を・・・・戦車の動きかたが変わりましたよ。一体誰が動かしているんでしょうか?」

この短時間で一体だれがあんなに上手く操縦出来るのやら。
それとも冷泉さんが?
たしかにマニュアル見ただけで覚えられるとした冷泉さんしかいないよね。

「みほは操縦手は苦手だったからもしかしたら冷泉さんかもしれないよ。」

「そんな、彼女は戦車に乗ったことがないはずだから違うんじゃないかしら」

「みんな、冷泉さんは普段寝ているけど、ああ見えて学年一位なんだよ」

すると全員が顔を見合わせて、

「「「「ええ~。」」」」

驚いた。
それにしてもなんでこんなこと知っているのかな?
・・・・・きっと何処かで聞いたんだろう。

「そんなことをしているうちにみほたちが勝っちゃったよ」

肝心なところを見れなかったじゃん!

「案外ひやひやさせられる戦いだったね。」

しかし梨華だけは心の奥底で、

[みほに何があったのかな?気になるかも。]





そしてみほたちが風呂に入っている時に、
「蝶野一尉お久しぶりです」

梨華が蝶野一尉に話し掛けると、

「確かあなたは大狩教官の娘の梨華さんよね。でもなんで大洗女子学園にいるの?梨華さんは公立白河女子高にいた筈ですよね」 
「はい。少し前に問題がありまして転校して来たんですよ」

名家の娘が二人もこの学校にいたことで驚く蝶野一尉。

「そうですか。でも戦車道はやらないんですか。あなたの腕なら全国ベスト4は確実でしょう」

そんなことを言われても梨華にとっては気分の良いことではありませんでした。

「ありがとうございます。私はやりたくないので。ちょっと聞きたいことがあるのですが、今回みほが四号の指揮をとっていたのですか?」

「いいえ違うわ。武部沙織さんって言う素人だよ」

ほっとしたけど、なぜやらなかったか気になってしまった。

「やっぱりみほでは無いんですね」

「そうよ。聞きたいことはそれだけかしら。無いのだったら私は帰るわよ」

「ありがとうございました」

「どういたしまして」

そして蝶野教官は帰っていった。  
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