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東方喪戦苦

作者:鬼心
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~三十三幕~一人目の刺客

 
前書き
~ネタ切れ中~
鬼「申し訳有りません」 

 
「ちょっと着替えさしてくれ」

骸の服は、ネクロに心臓を取られた事によって胸の辺りに穴が空いていた。

「殴り込みだ、正装で行きたいだろ?」

神「こんな時でも着替えだなんて、あんたらしいって言ったらあんたらしいね」

神無はうっすらと笑みを浮かべながら、そう言った。

千「え、ここで!?」

千尋は戸惑っていた。
何故なら、黒崎家直伝の高速着替え術を知らないからである。

「よっ、と」

骸は一瞬にして、黒のYシャツをに変えた。ズボンは黒に代わり、ベルトは白くなった

「よし、と後は···」

骸は手を出して叫んだ。

『“あれ”を創り出す』

そう言うと、手から有刺鉄線と、金属バットが出てきた。

神「何これ?」

「まぁ見てなって」

金属バットに有刺鉄線を巻き付ける

阿「ほぅ、有刺鉄線バットか」

阿倍さんが、顎を親指の腹で擦りながら言った。

「俺の武器だけど、このふたりに万が一の事があれば、ね」

有刺鉄線バットを肩に優しく当てて
「阿倍さん、教えて貰おうか、オーダーの場所を」

阿「ここからはそう遠くは無いぞ、だが狂夜の事件があったんだ。オーダーの警備も厳重だろう」

「構わないね!どんな奴だろうがぶっ倒していくぞ」

そうしてオーダーまで行くため、新月家を後にした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ここか?」

阿「エイジスの情報が確かならな」

「よし、行こう!」

分厚い扉に手をかけた瞬間、扉が誰かの手によって開けられた。

??「ハッハッハハッハッハ、やっぱ祐海の言うことは当たってたな!」
黒のコートに黒の髪、蛇のような目をした青年が出てきた。

「誰だ?」

??「あいつから紹介されてないのかぁ、紹介位してもよかったんじゃねぇかな?」

独り言をブツブツと喋った後、

響「俺は響真、これでも一応オーダーの幹部なんだぜ?」

そう言った途端、俺たちは身構えた。

響「そうそう!、それだよ!ここを守れって言われたのはいいんだが
警備ってのは如何せん暇だ、楽しい事を探す手間が省けたぜ!」

「そんな事、抜かせない位、ぶん殴ってやるから覚悟しろ」

響「あぁ?やってみろよ?」

ニヤニヤと笑いながら、そう言っている。

「オラァ!」
有刺鉄線バットを横に凪ぎ払った。
それを、響真はしゃがんで避け。俺のボディにパンチを入れてきた

「····っ!!」

響「どうした?ここぶん殴って見ろよ?ククッ」

響真は絶えず笑みを浮かべていた。
その笑みを見ていると、次第に恐怖を覚えた。

「望むところだ、本気で来いよ!」

響「良いのか?遠慮無く行っちゃうぜ?」

すると響真の肌の色が豹変した。その肌は、血管が浮き出て見えて恐怖を誘った。
目は蛇のように鋭く変わり、臀部辺りから尻尾が生えてきた。
歯は鋭く尖り、爪は鋭利に尖っていった。姿勢は段々と猫背に変わっていった
その容貌は哺乳類からは程遠く、むしろ爬虫類にも似た様相をしていた
舌は蛇のように長く、しなやかな動きをしていた。

響「へへ、驚いたか!?この姿は人間の5倍近くのパワーがあるんだぜ!4対1でも全然問題ねぇぞ!?」

「ナメんな!」

拳を握り直し、響真を睨み付ける

響「おぉ~、怖い、怖い」

俺は、身を屈めて前進して響真との距離を一気に縮めた。
響真の腹部にタックルを決めようとしたが、右にステップを切られて、避けられた。
響真は、俺の方に手の平を向けて来た、すると響真の手の平から緑色の光る玉が発射された。
近距離の為避けようも無く、その玉が俺の右腕に直撃した。

「くぁぁ、痛ぇぇ!」
右腕を抑えそう言った。右腕の袖はビリビリに破れ、夥しい程の血が流れていた。

響「お前『弾幕』って知ってるか!?知る分けねぇか!本来、殺傷能力は薄く、俺ら凡人が扱えるもんじゃねぇが、裕海が俺ら幹部全員に『弾幕』を使える様にしてくれたんだ。しかも殺傷に特化した改造版だ」

「要するに、当たりゃやべーって事だろ?なら全部避けきる!」
傷だらけの右腕に力を込めて、呟いた。

「この技は捨て身であんまし使いたくなかったがやむを得んか」

右手を背中に当てて叫んだ。

『衝撃波を創り出す』

右手から衝撃波が出て、響真の方に吹き飛んだ。

「先ずは一発お見舞いしてやるよ!」
凄まじい、スピードと、骸の行動に呆気を取られ回避行動が取れなかった。

「オラァ!」

左手の拳が、響真の頬を捉えた。骨の鈍い音がして響真は後ろに弧を描き、倒れ混んだ。

「反撃開始だ、クソッタレ!」








 
 

 
後書き
~星熊 勇儀と居酒屋さん~
鬼「こんばんわ~」
ガラガラと居酒屋の引き戸を開ける。

店長「らっしゃい!」

勇儀「おぉ~、よく来たね~」

カウンター席に座っていた、勇儀さんが、俺を手招きする。

鬼「あ、どうも」
勇儀さんの隣に座って、酒を煽る

勇儀「あんた、なんか愚痴とか有るんじゃないかい?」

「何故分かるんです?」

勇儀「酒を飲んだら皆平等だよ、酒を飲んだ奴の考えとか悩みとかはすぐわかっちまうんだよ」

鬼「そうなんすか、でも今日は遠慮しておきますよ。酒飲んで、さっさと帰らないと皆に怒られるんで」

勇儀「そうかい、私は何時でもここにいるから何時でも来るんだよ?」
そう言って、かなり強く背中を叩かれた。

鬼「うっ···そうっすか、じゃあこの辺で」

勇儀「おう、また今度な」


 
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