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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第十二話 上田大尉!!どうでもいいがホークスしっかりしろ!!その十二

「人としての模範です」
「全くだ、そしてあの二人はな」
 ジャスティスカイザーの二人はというと。
「反面教師の模範だ」
「最低の輩ですね」
「最低のさらに最低のな」
「さらに最低ですね」
 つまり人間としての最底辺にいるというのだ。
「ああした輩にはなりたくないですね」
「その二人を私が成敗する」
「お願いします、それでは」
「うむ、それではな」
 こうしたことを話してだ、そしてだった。
 上田は出陣することになった、場所は銀閣寺だった。
 その銀閣寺に向かう途中にだ、ジャスティスカイザーの二人は道の左右にいる女子高生達を見た。花の女子高生達の反応はというと。
「さっさと負ければいいのにね」
「どうせまた卑怯なことするんでしょ」
 ハングオンで進む二人を汚物で見ながらの言葉だった。
「そのまま交通事故で死ねっての」
「事故っても救急車呼ばないから」
「世の為人の為にね」
「地獄に落ちなさいよ」
 そしてだ、垂れ幕をかけている女子高生達もいたが。
『上田大尉頑張って下さい!』
『正義は日帝衆にあります!』
『死ねジャスティスカイザー!』
『悪は滅びろ!』
「いい加減にしろよおい!」
「ちょっとは俺達にエールを送れ!」
 運転席と助手席からだ、抗議で返す二人だった。
「俺達は言われて黙ることはしねえからな!」
「例えそれが女子供でも言い返してやる!」
「このアマ共、悪い男に騙されてソープに売られろ!」
「そして変な親父好きになってエスエム地獄に陥れ!」
「結婚詐欺に遭っちまえ!」
「それかアラフォー独身婆になれ!」 
 これが二人の反論だった。
「というか女子高生にキャーキャーどころかな」
「汚物を見る目で罵声かよ」
「しかも垂れ幕じゃ日帝衆ばかり応援してな」
「俺達は何なんだよ」
「だから悪役じゃない」
「それも最高に下種な」
 女子高生達は車を運転しつつ文句をたれる二人に普通に言い返した。
「それ以外の何だってのよ」
「悪は最後は負けるのよ」
「つまりあんた達は最後は日帝衆に成敗されるのよ」
「格好よくて立派なあの人達にね」
「あの人達みたいな人達を旦那様に迎えたいけれど」
「あんた達は願い下げよ」
 京都の女子高生どころか修学旅行の娘達からも言われる始末だ。京都が舞台なのに京都弁でないのはその為だ。
「あんた達より下の連中なんていないじゃない」
「最低の最低の最低よ」
 つまりとことんまでだ、二人は最低だというのだ。
「人間の屑は負けろ!」
「上田大尉に負けろ!」
「そして今度こそ消えなさい!」
「日本からいなくなれ!」
「だから黙れつってんだろ!」
「俺達だって御前等みたいなの願い下げだよ!」
 二人は左右の道の女の子達に運転しつつここでも中指を立てる。
「誰が御前等みたいなブス好きになるか!」
「とっとと失せろ!」
「誰がブスよ誰が!」
「女の子にそんなこと言うなんて最低ね!」
 女の子達も負けていなかった。
「女の子も顔じゃないのよ!」
「大切なのは心よ!」
 正論である、この時代の日本の女の子達もこのことがわかったのだ。日帝衆の教育により大和撫子が復活し女子高生達の多くも人の価値を顔ではなく心に見出しているのだ。
 そしてだ、こう二人に言い返すのだ。 
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