守護者に俺はなる!!!
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それぞれの決意
翌朝、目は覚めた俺は物凄く疲れきっていた。
ゲンゾウ「おはようユウ」
ユウ「ああゲンさん・・・おはよ」
ゲンゾウ「ど、どうしたんだ!?随分とやつれてるぞ!!」
ユウ「色々とあってね・・・色々と」
俺は、遠くを見つめながらそう言う。
ゲンゾウ「そ、そうか。それより、ベルメール達何かあったのか?随分とツヤツヤしてる気がするんだが?」
ユウ「そう・・・」
それ以上何も言えなかった。昨日の夜は、本当に大変だったから。俺は、家の壁にもたれていると、ルフィがやって来た。
ユウ「おはようルフィ」
ルフィ「おう!おはよう!」
ユウ「どうしたんだ?」
ルフィ「なぁユウ!お前俺達の仲間になって冒険しよう!!」
ルフィから、仲間の誘いがあった。
ユウ「随分と急だな」
ルフィ「アーロンを倒したんだ!お前かなり強いし、面白そうだ!!」
ユウ「他の連中は、許可したのか?」
ルフィ「おう!ゾロやナミ達も賛成だぞ!!」
ユウ「ナミもお前達と行くのか」
ルフィ「当たり前だろ?ウチの航海士だぞ!」
笑顔でそう宣言するルフィ。
ユウ「いつ出発なんだ?」
ルフィ「明日だ!」
ユウ「なら、今日1日考えさせてくれ」
ルフィ「分かった」
そしてルフィは、何処かに行ってしまった。
ユウ「・・・・・・」
俺はルフィの言葉を思い出す。ナミもルフィ達と一緒に行くのか。そして、仲間に誘われたけど・・・ベルメールさんやノジコも放っておけない。俺は一体どうすれば・・・
「何浮かない顔してるのよ」
ユウ「ノジコか」
ノジコ「私で悪かったわね」
ユウ「そうじゃないさ」
ノジコ「・・・隣、座るね」
そのまま俺の横に座ってきた。
ユウ「何か用か」
ノジコ「別に用って訳じゃないけど・・・アイツ等の仲間になるの?」
ユウ「聞いてたのか」
ノジコ「うん」
ユウ「まだ決めてない。明日まで返事を待ってもらってる」
俺は、空を見上げながら言う。
ノジコ「・・・行ってもいいよ」
ユウ「えっ?」
ノジコ「ユウ兄は、私やベルメールさんの事を考えてくれてるのは分かってる」
ユウ「・・・・・・」
俺は黙ってノジコの話を聞く。
ノジコ「でもね、アタシ達は村の皆がいるけど、ナミはそうじゃない。確かに仲間はいるけど、あの子自身もユウ兄と一緒に行きたがってると思う」
ユウ「・・・・・・」
ノジコ「だから・・・ナミと一緒に行ってあげて」
ユウ「ノジコ・・・」
ノジコ「アタシ達なら大丈夫。ユウ兄との絆は、昨日しっかりと貰ったから♪」
ユウ「・・・そうか」
ノジコ「うん♪だから、ナミの事お願いね。ベルメールさんからの言葉でもあるから」
そしてノジコは立ち上がり、行ってしまった。
ユウ「ハハッ・・・あそこまで言われたら、これ以上迷う必要はないな」
俺は決心し、明日ルフィに返事をすることにした。翌日、俺は荷物をまとめてルフィの所に向かった。
ユウ「ルフィ!」
ルフィ「ユウ!来てくれたんだな!!」
ユウ「あぁ。今日から世話になる!!」
ルフィ「おう!今日からお前も仲間だ!!」
こうしてユウも、仲間に加わったのであった。そしていよいよお別れの時。
ユウ「それじゃあ皆、行ってくるよ」
ナミ「皆、元気でね♪」
ゲンゾウ「待ちなさい」
出発しようとすると、ゲンさんが止める。
ゲンゾウ「せっかくだ。四人ともそこに並びなさい」
そう言って取り出したのは、カメラ型電伝虫だった。
ゲンゾウ「新しい門出だ。写真を撮っておけば、寂しくないだろ?」
ベルメール「いいね♪」
そして、俺を中心に左右にナミノジコ、背後にベルメールさんが抱き付く形での撮影となった。サンジが涙を流しながら俺を見ていたが、気にしない事にした。出来た写真を、四人がそれぞれ持っておく事にした。
ベルメール「じゃあ、元気でね二人とも」
ノジコ「手紙、書きなさいよ」
ナミ「うん。元気でね」
ユウ「必ず書くさ」
ノジコ「ユウ兄、少ししゃがんで」
ユウ「??」
俺は言われた通りしゃがむと、ノジコがキスをしてきた。
ノジコ「フフッ。いってらっしゃいのキス」
ベルメール「おやおや。それじゃあ私も・・・」
ベルメールさんも、俺にキスをしてきた。
ベルメール「私らがキスしたんだ。キチンと戻ってきて、あんたからもしてもらうよ?」
ユウ「・・・ハハハッ。分かったよ」
俺は笑いながら、二人に約束するのであった。
ゲンゾウ「お、お前達何をやってるんだ!!ベルメール!!お前に限っては、こいつ達の親だろ!!」
ベルメール「別にいいじゃない。親子だけど、血は繋がってないんだし」
ゲンゾウ「そういう問題じゃない!!だいたいお前はいつもいつも・・・」
ゲンさんの火山が噴火したので、ベルメールさんは説教を受けていた。
ユウ「まぁ、ゲンさんの言うことは最もだよな」
ノジコ「気にしたら負けよ?」
ナミ「そうよ」
「「ね~♪」」
二人は仲良くそう言う。そして俺達は船に乗り込む。
ルフィ「出航~!!」
ルフィの掛け声で、船は出航した。
「元気でな~!!」
「病気には気を付けろよ~!!」
ナミ「いってきま~す!!」
ユウ「必ず帰ってくるからな~!!二人とも元気でな~!!」
ノジコ「いってらっしゃ~い!!」
ベルメール「頑張るんだよ~!!」
ゲンゾウ「ベルメール!!まだ話は終わってないぞ!!!」
ゲンさんは見送りをそっちのけで、まだベルメールさんに説教をしていた。
ウソップ「ルフィ~!!準備出来たぞ!!」
ルフィ「お~し!戻ったナミと、新しい仲間に・・・乾杯だ~!!」
『かんぱ~い!!』
お互いジョッキを打ち付ける。こうして、麦わら海賊団に新たな仲間が加わったのであった。
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