守護者に俺はなる!!!
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一難去ってまた一難?
「チッチッチッチ!ナミというのはお前だな?」
ユウ「誰だあんた?」
「これは失礼。私は海軍第16支部大佐ネズミだ。泥棒のナミという女を捕まえに来たんだが、まさかアーロンがやられるとは驚きだ。」
ユウ「・・・・・・」
ネズミ「だが今日はなんてラッキーデー。アーロンに渡すはずだった金も、このアーロンパークに貯えられた金品も全て私の物だ!!」
ナミ「なんて奴なの!!私の9300万ベリーを奪っただけじゃなく、村の皆から奪った金品まで奪うつもりなの!!」
ネズミ「チッチッチッチ!」
ナミ「ベルメールさんのみかん畑をメチャクチャにして、ノジコも撃ったくせに!!何処まで腐ってるのよ海軍!!」
ユウ「ノジコを撃っただと!?」
その言葉を聞いて、俺は驚いた。
ネズミ「チッチッチッチ。あの女が我々の調査を邪魔するからだ」
ネズミはそう言いながら笑っていた。すると、ユウがネズミの背後に立っていた。
ユウ「お前・・・それ以上話すな」
ユウはネズミの頭を掴んでいた。
ネズミ「は、離せ!俺が誰だか分かってるのか!!海軍大佐だぞ!!!」
ユウ「そんなの関係ない!!ベルメールさんやノジコ、そしてナミを泣かせたんだ!!テン・インパクト!!」
俺はネズミの顔面を思いっきり殴り付けた。
ネズミ「ぶべらっ!!」
そのまま水面を滑っていくネズミ。
ナミ「ユウ・・・」
ネズミ「き、きざま!!わだしが、誰かわがっでるのか!!」
ユウ「あぁ、海軍大佐様だろ?何度も同じこと言わなくても分かってる」
ネズミ「そうだ!!」
ユウ「けどさ・・・ナミ達を泣かせた事にはかわりない!!!」
そして再び殴るのであった。すると、麦わら帽子を被った男がやって来た。
「アーロンってのはどいつだ~!!」
「お、おいルフィ!そんなに叫ぶとバレるだろ!!」
「別にいいだろ?」
「だな。どうせやっつける・・・なっ!?」
他にも三人来て、全員で四人集まった。
「どうなってんだこりゃ?」
「全員殺られてるな」
「ど、どどど、どういうことだ!!?」
ルフィ「何だよ。アーロンいないのか?」
ナミ「ルフィ!それに皆!!」
ユウ「ナミ、あいつらは?」
ナミが知ってそうなので、俺は質問する。
ナミ「私が一時だけど、仲間になった海賊よ」
ユウ「そうだったのか」
理由を聞いた俺は、ルフィと呼ばれた男の前に行く。
ユウ「どうやら、ナミが世話になったみたいだな」
ルフィ「別に気にすんな♪」
ユウ「そう言ってもらえるとありがたい。俺の名前はユウだ」
ルフィ「俺はルフィ。海賊王になる男だ!!」
「俺はゾロだ」
「俺様は勇敢な海の戦士、キャプテンウソップだ!!」
「俺の名前はサンジ」
ユウ「宜しくな。ナミ!この事を村の皆やベルメールさん達に伝えてやってくれ!!」
ナミ「うん、分かった!!また後でね♪ユウお兄ちゃん!!」
そしてナミは行ってしまった。すると、サンジが突然俺に寄ってきた。
サンジ「お兄様だったんですね!!ナミさんとは、健全なお付き合いをさせ・・・グホッ!!」
行ったはずのナミが、物凄い勢いで戻ってきて、サンジを殴っていた。
ナミ「勝手な事を言うな!!私にはちゃんと先約が・・・」
そこまで言うと、ナミは戻っていってしまった。
ユウ「・・・大丈夫か?」
ゾロ「ほっといても構わないぞ。何時もの事だ」
ウソップ「だな」
ルフィ「シシシシ!」
そんな会話をしていたのであった。そしてその夜、村では宴が行われていた。人々が喜び、笑い、抱き合っていた。ルフィ達も、アーロンに立ち向かおうとしてくれたので、当然宴に呼ばれていた。俺は、久々に再会したノジコやベルメールさん、ゲンさんと酒を飲みながらその光景を見ていた。
ユウ「やっと村に平和が戻ったんだね」
ゲンゾウ「そうだな」
ベルメール「全て、あんたのお陰だよ」
ノジコ「そうだね。ありがとうユウ兄」
笑顔で話してると、ナミもやって来た。
ナミ「お兄ちゃん」
ユウ「ナミ。もういいのか?」
ナミ「うん。皆には謝ってきた」
ユウ「そうか・・・」
俺は酒を一口飲む。すると、ナミが昔のように俺の膝に座ってきた。
ユウ「おいおい。流石に年頃の女がそんな事するなよ」
ナミ「別にいいでしょ?」
ノジコ「そうね」
そう言って、ノジコも俺の膝に座る。
ベルメール「フフッ。懐かしいね♪」
ゲンゾウ「そうだな。昔からお前達はそうだったからな」
ユウ「全く・・・」
文句を言うユウだが、本人も満更ではなかった。
ナミ「ねェ。お兄ちゃんは、これからどうするの?」
ノジコ「そうだよ。ユウ兄は、アーロンを倒すために今まで修行してたんでしょ?アーロンは倒したし、これからどうするの?」
ユウ「そうだな・・・」
正直、何も考えていにのが現状である。昔みたいに漁をして、のんびり暮らすのもいい。
ベルメール「そう言うあんた達はどうするんだい?」
ノジコ「アタシは、ベルメールさんと一緒にみかん畑をやるよ」
ナミ「私は・・・」
ナミは言葉を詰まらせる。ナミの夢は、自分で世界地図を描くことだ。だとすれば、いずれ村を出ていくのが分かる。
ユウ「時間はあるんだ。ゆっくり考えればいい」
俺は優しくナミの頭を撫でるのであった。
ナミ「うん・・・ありがとね」
ナミも微笑むのであった。そして宴は三日三晩続いたのである。当然途中で抜け出す人もいたが、休んでから直ぐに戻ってくる。俺達も1度家に帰るのであった。
ユウ「ん~!!久々の我が家だな」
ベルメール「そうだね」
ノジコ「・・・・・・」
ナミ「・・・・・・」
ユウ「どうしたんだ二人とも?」
帰ってから、ずっと黙っている二人。
ユウ「疲れたのか?今日は色々あったしな。少し休もう」
そして俺達は眠るのであった。寝ていると、俺の布団がモソモソと動いている。中を覗くと、ナミとノジコがいた。
ユウ「・・・何してるんだ?」
ナミ「えっと・・・」
ノジコ「その~・・・」
二人は、気まずそうにお互いの顔を見合わせる。
ノジコ「・・・ハッキリ言うわ。ユウ兄、アタシやナミを好きにして!!」
ユウ「はっ!?急に何を言い出すんだお前は!!」
突然の告白に、戸惑う俺。
ノジコ「アタシは昔からユウ兄が大好きだった!でも、あの日ユウ兄はアタシ達を助ける為に、自分を犠牲にした!!失ってから、初めて自分の気持ちに気がついたの!!」
ナミ「うん。だから、ノジコと相談してこうなったの」
ユウ「・・・お前達の気持ちは嬉しい。俺もお前達が好きだ。けどな、流石にベルメールさんもいるんだ」
ベルメール「アタシは構わないよ?」
俺はドキッとしながら、ベッドの方を見るとベルメールは起きていた。
ベルメール「二人の行動は予想できたからね。アタシに構う事ないよ」
ユウ「いやいや!!普通気にするでしょ!!」
ベルメール「別に気にしないさ。アタシも混ざるんだからね」
ユウ「・・・はい!?」
俺は今、おかしな言葉を耳にした気がするんだけど?『アタシも混ざる』?何言ってんの??
ベルメール「というわけで」
ノジコ「覚悟は」
ナミ「出来てるわよね?」
三人が、俺にジリジリと寄ってくる。
ユウ「ちょっ!待ちなさい!!三人とも!!落ちつい・・・やめ、あ・・・あ~~~~~~~!!!!!!」
俺の声が、夜空に響き渡ったのであった。
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