魔法少女リリカルなのは strikers~銀拳の魔導師~
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二話
前書き
第二話です。所々視点が変わったり、会話と地の文との噛み合わせ方が上手くないので少々読みにくいと思います。
~檜森家 リビング~
「う~~~ん?こうか?それとも……………」
〈……………マスター、朝からなにを鏡の前で唸っているのですか?〉
「ん?あぁほら、六課には初対面の人が多いだろ?だから少し位は最初の印象を悪くしない様にと思ってな。」
〈どう頑張ってもマスターのそのコワモテ顔はどうにもならないと思いますが……………〉
そう、実を言うと俺はかなり人相が悪い。どれくらい悪いかというと……………
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
子供「うぇ~~~ん、ママ~~どこ~~~」
俺「どうしたんだ?母親とはぐれたのか?」
子供「ふぇ?………………………」
俺「??どこか具合でも悪いのか?」
子供「ウワーーーン、助けてママ~~~」
俺「えぇ!?ちょっ……待っ!!」
警備員「貴様!!その子供になにをした!!」
俺「いやいや!?これは違うんだって!!」
警備員「話なら事務所で聞こうか。」
俺「誤解だーーーーーー!!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
…………………とまぁ、これくらい悪い
〈……………あれは、不幸な事故でしたね。〉
「法の番人である管理局の魔導士がショッピングモールの警備員にしょっぴかれるとか、笑い話にもらなねぇよ。」
〈マスターの顔については今さらですし、そのままで良いのでは?〉
「うーん、でもな………………部隊には俺より年下の子が多いし、出来れば同じ職場に恐い年上いるなんてイメージは付けたくないんだけどな…………………」
〈でしたら、コンタクトではなく眼鏡を掛けてみては?〉
「あぁ、なるほどそれなら少しは印象変わるかな?」
コンタクトを外し、引き出しの中に入っていた、黒色のフレームの眼鏡を掛けてみる
「…………………どうだ?」
〈焼け石に水位にはましに見えますよ。〉
「意味ねぇじゃねぇかよ!!」
「ご主人ーーーー!、早くしないと遅れるよーーーー!」
玄関からルポの声が聞こえる……………しょうがないこのまま行くか
「よし!!持つもの持ったし、行きますか!!」
〈私達の冒険はここから始まるんですね。〉
「どこの打ち切り漫画だ!」
最近キャラぶれてきてないか?コイツ?
~機動六課隊舎 部隊長室前~
「ここが部隊長室か…………………」
〈なぜでしょう、ここまでの道程がとても長く感じたのですが………〉
いきなり受付の子に不審者扱いされるとは思わなかったな……………
「まぁ、気を取り直して行こうぜ。」
〈そうですね……ところで、よかったのですか?ルポとデイトナを部屋に置いてきて?〉
「アイツらがいてまともな挨拶できると思うか?」
〈…………………ですね。〉
少し息を整えて、部隊長室のブザーを鳴らす
ビーーーー
「はい、どうぞ。」
「失礼します。」
~機動六課隊舎 部隊長室~
ここは古代遺物管理部機動六課。そこの部隊長こと私、"八神はやて"は四年の歳月を掛けてこの部隊を完成させました。これから隣にいる私の愛機"リイン・フォースⅡ"や守護騎士達、なのはちゃんやフェイトちゃん、部隊の皆で頑張って行こうと思うてます
「~~♪♪このお部屋も、やっと隊長室らしくなったですね♪」
「ふふ♪そうやね、リインのデスクもちょうどええのが見つかってよかったな。」
「えへへ、リインにぴったりサイズです。」
ビーーーー
「はい、どうぞ。」
なのはちゃんとフェイトちゃんもう来たんかな?
「失礼します。」
男の人の声?グリフィス君の声にしてはやたらと渋いけど…………
「本日より機動六課に出向することになりました。檜森 駿樹三等空尉です。」
扉の前にいたのは眼鏡をかけたコワモテの男性だった
「あっ……あぁ。ど、どうも部隊長の八神 はやて二等陸佐です…………」
な、なんや書類で見たのに比べるとえらい迫力違うな…………リインに至っては完全に固まってもうてるし……
(リイン!リイン!)
(……………………………ッハ!!)
「し、失礼しました。リイン・フォースⅡ空曹長です。」
念話で放心状態のリインを元に戻した私は再び檜森三等空尉との話を進める
「もうすぐ、二人の分隊長が来るはずですから。それまで少し待っててください。」
「了解しました。」
……………う~ん……これは………
「あの………別に敬語で話さなくてもいいですよ?檜森三等空尉の方が年もキャリアも上なわけですし……………それに魔導士組の階級なんて飾りみたいなもんですから、他の部隊員達にも気軽に接してあげて下さい。私達も出来る限りそうするつもりですから。」
などと、色々理由を並べてはいるが本当はこのコワモテ顔に敬語で話されることにとてつもない違和感を感じているだけなのだ………はよ来てくれへんかな……二人とも……
「……………わかった。」
(何故、少しホッとしているのですか?)
(いや、俺……あんまり敬語は得意じゃないから………)
(マスター、一応は社会人なのですからそれくらいきちんとして下さい。)
(はい………すみません。)
ビーーーー
「はい、どうぞ。」
「「失礼しま……………す……………」」
あらら~~~二人も見事に固まってしもうた…………
「お、お着替え終了やな。」
「お二人共素敵です。」
「あ………あはははは。」
「あ、ありがとうリイン。」
アカン………二人とも完全に顔がひきつっとる
「と、ところではやてちゃんこの人は?」
「あ………あぁ!そやね!二人にも紹介せなアカンね。ええと……………」
「本日より出向することになりました。檜森 駿樹三等空尉です。」
「は、初めまして"高町 なのは"一等空尉です。」
「フェ、"フェイト・T・ハラオウン"執務官です。」
「えっと…………檜森三等空尉の所属はライトニング分隊、事前に渡してある書類にある通り新人フォワードの教導と事務が主な仕事でコールサインはライトニング05です。」
リインの説明を聞いた二人の顔が少し青ざめた様に見えた
「さ、さてそれでは。」
「う、うん。」
少々戸惑いながらも二人は私に向かって敬礼をした
「本日ただいまより、高町 なのは一等空尉。」
「フェイト・T・ハラオウン執務官。」
「両名とも機動六課に出向となります。」
「どうぞよろしくお願いします。」
「はい、よろしくお願いします。」
ビーーーー
「どうぞ。」
「失礼します。………あ!高町一等空尉、テスタロッサ・ハラオウン執務官、ご無沙汰しております。」
部隊長室に薄紫色の髪をした青年が入って来た
「?????」
「えーと?………もしかしてグリフィス君?」
「はい、"グリフィス・ロウラン"です。」
「わぁ~~久しぶり、て言うかすごい!すごい成長してる!」
「うん、前見た時はこんなにちっちゃかったのに。」
「そ、その節は色々お世話になりました。」
「グリフィスもここの部隊員なの?」
「はい。」
「私の副官で交代部隊の責任者や。」
「運営関係も色々と手伝ってくれてるです。」
ほんとレティ提督に似て良くできた子や………
「お母さん……………レティ提督はお元気?」
「はい、お陰様……………で………」
「ん?どないしたん?グリフィス君…………………あぁ……」
グリフィス君が檜森三尉を見て固まっている……………まぁ、予想はしとったけど………
「檜森さん!!お久しぶりです!!」
「おう、ロウランちょっと見ない間にでっかくなったな。」
……………前言撤回、予想外の展開や
「グリフィス君は檜森三尉と知り合いなの?」
「はい、檜森さんの部隊の隊長と母が古い友人で……私が母の代わりで1015航空部隊に出張した際に知り合いました。」
「たまたま、一緒に仕事する機会があって。それ以来、ちょくちょく顔合わせる位の仲だ。」
「はい!檜森さんには、本当に色々お世話になりました!」
「色々って……………単に不馴れな出張で困ってたお前を助けただけだろ?」
「いえいえそんな!あの時は本当にありがとうございました。」
「あの~~、話に花咲かせてること申し訳ないんやけど……グリフィス君は一体何の用があって来たんかな?」
「あ!すっすみません…………では報告します。フォワード四名をはじめ、機動六課部隊員とスタッフ全員揃いました。今はロビーに集合、待機させています。」
「そうか、けっこう早かったな……………ほんなら、なのはちゃんフェイトちゃんそれに檜森三尉もまずは部隊の皆にご挨拶や。」
「「うん。」」
「了解。」
~機動六課 ロビー~
俺は今、集合している部隊員達と一緒に八神部隊長の挨拶を待っているんだけど………………明らかに男性スタッフ少なすぎんだろ………比率だと2:8か3:7位だぞこれ……………
「機動六課課長。そして、この本部隊舎の総部隊長、八神はやてです。」
パチパチパチパチパチパチ…………………
あら?いつの間にか挨拶始まってた……………………
「平和と法の守護者……時空管理局の部隊として、事件に立ち向かい人々を守って行くことが私達の使命であり成すべきことです。実績と実力にあふれた指揮官陣、若く可能性にあふれたフォワード陣、それぞれ優れた専門技術の持ち主のメカニックやバックヤードスタッフ。全員が一貫となって事件に立ち向って行けると信じています。あ!長い挨拶は嫌われるんで以上ここまで、機動六課課長および部隊長、八神はやてでした!」
この時、俺は気付いていなかった。俺や隊長達と向き合う様に整列していた隊員達が……………
(なんかヤ○ザみたいな人がいる………)
(裏社会に精通してそうな人がいる……………)
(殺気だけで動物とか殺せそうな人がいる……………)
皆、一様にこんなことを考えていたことに……………
~機動六課 廊下~
機動六課のとある廊下、そこにはある二人の男女。高町なのはと檜森駿樹の靴音が鳴り響いていた
「……………………」
「……………………」
二人は今、新人のフォワードメンバーに会うため訓練スペースへと向かっているのだが……………
((……………気まずい!))
一つの会話もないこの空間に、どちらも異常な気まずさを感じていた
(………どうする?ここはやはり男から話を切り出すべきだろうか?…………とはいえ、なにを話せばいいんだ?今後の仕事の話とか?………うん、それなら大丈夫そうだ。)←女性との会話経験がほとんどない人
(…………これから一年間、一緒に仕事するわけだし。やっぱり………ちゃんとお互いのことについて話といた方がいいよね。……………さっきから少し恐い顔してるけど、人を見かけで判断しちゃダメだよね……うん。)←こうゆうタイプの男性に関わった事のない人
「「………あの!」」
二人の言葉が被った瞬間、再び辺りは静かになった
「……………えぇと、どうぞ。」
「あ、ありがとう」
駿樹がなのはに先を譲る
「えっ……と、今後の予定についてなんだけどね?悪いけど、檜森さんは当分の間。フォワードメンバーの訓練には参加しないでもらえるかな?」
「??……つまり当面は高町一尉が四人全員の面倒を見ると?」
「うん、やっぱり最初の内は、今使える魔法と四人の基本的なコンビネーションを確実に固めておきたいから。檜森さんにはその辺りが完全になるまでは、少し待ってて欲しいんだ。」
なのはの話を聞いた駿樹は、少し考える様な素振りを見せたあと、小さく頷いた
「……………うん……わかった、基礎は大事だもんな。」
「なんかごめんね。………えっと……それで、檜森さんは何か言いたい事でも?」
「あぁいや、俺も同じように今後の予定を聞きたかっただけだから、もう大丈夫。」
「………そう。」
駿樹の言葉を後に再び沈黙が続く
「……………………」
「……………………」
(やっちまったーーー!!バカか俺は!なにがもう大丈夫だ!そこはもう少し話ひろげるところだろうが!)
(どうしよう~~会話終わっちゃったよ~~。他に何か話せることは……………………そうだ!!)
「あ、あの!!」
「は………はい、なんでしょうか?」
いきなり大きな声で話し掛けてきたなのはに、駿樹は思わずたじろぐ
「檜森さんって、どんな魔法使うの?」
「俺の……………魔法?」
「うん、やっぱり今の内に聞いといた方がいいと思って。……………いいかな?」
「別にかまわないけど。えぇと、まずは……………………」
その後、二人は互いの魔法技術について話し合いながら訓練場へと向かった。
後書き
主人公の使う魔法については後書きの方に書かせてもらいます。
ページ上へ戻る