大陸の妖精
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アルトvsロック オブ サキュバス
ジュビア「ヒャハハハ!!!!地獄につれてってやんよー!!!!メスブタどもがああァァァ!!!!」
舌を出してアルトたちに向かって叫ぶジュビア
ルーシィ「な・・何よコレぇ・・・ジュビア・・・しっかりしてよ・・・」
アルト「これがお前の魔法か?」
ヴィダルダス「そう、サキュバスのトリコになった女はオレの命令しかきかねぇ」
ルーシィ「じゃあ、あのギター音でジュビアが・・・あれ?何であたしは大丈夫なのかしら?」
ヴィダルダス「ヒヒッ、いいコトに気がつくねぇ」
ルーシィの問いにヴィダルダスが高笑いして答える
ヴィダルダス「二人ともトリコにしちまったらゲームの面白みがねえ!!!!オレが見てえのは女同士のキャットファイトよ!!!!『服が破けてポロリもあるよ』ってやつさ!!!!」
ルーシィ「最低ね」
ヴィダルダス「〝最低〟こそ最高の賛辞だぜー!!!!イヤー!!!!」
ジュビア「ロックも知らないネンネは死んどきなー!!!」
アルト「ルーシィ!下がってろ!!」
ルーシィ「う、うん!!」
アルトが前へ出ると同時にルーシィが後ろへ下がる
ジュビア「ヒャッハー!!!」
ジュビアは身体を水に変え、大きな波を引き起こす
アルト「くっ・・!!」
ルーシィ「せっかく着替えたのに!!!」
波によって全身が濡れるアルトとルーシィ
すると、ルーシィの足元の水から、ジュビアが飛び出してきた
アルト「やべっ、突破された!!」
ジュビア「どこから食いちぎってやろうかね!!!」
ルーシィ「ちょっと!!!ジュビア本気!!?」
ジュビアはすかさずルーシィの服に手を伸ばす
ジュビア「その無駄にでけぇチチだなっ!!!!」
そしてルーシィの服を胸元から思い切り破った
ルーシィ「ひいいいっ!!!/////」
ヴィダルダス「ヒャーッホウ!!!!コレだよコレ!!!!」
アルト「ルーシィ!!大丈夫か!?」
ルーシィ「ちょっ・・アルトは見ちゃダメッ!!/////」
自分の胸を片手で隠しながら、走り寄るアルトを近づけまいと叫ぶルーシィ
ルーシィ「見ないで助けて!!/////」
アルト「無茶言うなっ!!」
ジュビア「ヒャハハハー!!!!」
再びジュビアが身体を水に変え、波を引き起こした
ルーシィ「きゃあ!!」
アルト「くそっ・・・おい、やめろジュビア!!」
水を弾きながらジュビアに近づくアルト
ジュビア「ロックの邪魔だ!!!!水流烈鞭!!!!」
両手を鞭に変化させ、アルトを攻撃する
アルト「痛っ・・・なんだコレ!?ロックと関係あるか!!?」
ジュビア「変態ドM男!!!ジュビアの中で砕け散りな!!!!」
身体を水に変え、襲いかかってくるジュビア
アルト「ぐわぁぁあああ!!!」
ジュビアが造りだした水流がアルトに激突し、その身を包みこんだ
アルト「(ダメだ、こりゃ完全に操られてる・・・どうする・・・せっかく仲間になったジュビアに攻撃なんて・・・)」
『アルト様』
その時、水流の中にいるアルトの心にジュビアの声が響いた
アルト「(ジュビアの声!!?)」
ジュビア「キャハハハッ、苦しめ苦しめぇ!!!」
『こんなのはジュビアじゃないです!!!』
アルト「(そうか ここはジュビアの中だから、ジュビアの心の声が聞こえるんだ!!)」
『ジュビアは仲間をキズつけたくない・・・やっぱり仲間なんて・・・おこがましいですか・・・!?』
アルト「(ジュビア・・・)」
『ジュビアはフェアリーテイルが大好きになりました、アルト様が教えてくれた通り・・・仲間想いで、楽しくて、あたたかくて・・・雨が降っててもギルドの中はお日様が出てるみたい・・・』
すると、ジュビアの心の声が震えだして言った
『せっかく皆さんと仲良くなれそうだったのに・・・ジュビアはやっぱり不幸を呼ぶ女』
水流の中に、大粒の涙が浮き出した
アルト「(涙・・・!!)」
ヴィダルダス「ジュビアちゃん!!!そろそろトドメさしちゃって!!!」
ヴィダルダスの声とともに、アルトがジュビアの中から放り出される
アルトはそのまま立てずに、地面に転がった
アルト「ぐっ・・!!」
ルーシィ「アルト!大丈夫!?」
ジュビア「キャハハハ!!」
アルト「へへっ・・・確かに聞こえたぞジュビア・・・雑音の中でも綺麗に響くお前の雨音が」
倒れていたアルトがゆっくり立ち上がる
アルト「仲間の為に涙を流せる人を、フェアリーテイルが拒むハズねぇ!!」
ジュビア「・・・!!」
アルト「お前の気持ちは分かったぜジュビア!!安心しろ、フェアリーテイルの仲間であるお前は必ず俺が助けてやる!!」
ジュビア「(アルト様・・・!!)」
ヴィダルダス「くだんねぇ!!とっとと男イカして、女の方を楽しもうぜジュビアちゃんよォ!!!!」
ジュビア「水流激鋸でバラバラになりなァ!!!!(アルト様、よけてぇ!!!!)」
ルーシィ「そんな・・いくらアルトでもあんなの食らったら・・!!」
アルト「来い!最後まで受け止めてやる!!」
ジュビアがその身に水と鋸刃を纏い、アルトに襲いかかる
アルトは両手を広げ、ジュビアの突撃を受け止めた
ジュビア「死ね死ねぇぇぇ!!」
アルト「ぐっ・・う゛っ・・!!」
アルトの腕や身体には無数の切り傷が刻まれる
ルーシィ「アルト!!」
ヴィダルダス「キャハハハ!!!!バカが、何故よけなかった!!!?」
アルト「な・・仲間から逃げる必要が・・・あるか!?」
ヴィダルダス「何ィ!!!?」
アルト「同じ目線から正々堂々ぶつかり合う・・・それが仲間ってモンだろうがぁぁあああ!!!!」
ジュビア「!!」
そう叫んだアルトは、鋸の刃が身体の奥深くに突き刺さりながらも、更に両腕に力を込める
するとジュビアの攻撃は徐々に威力を失い、やがて元のジュビアの身体に戻った
ジュビア「あ・・・アルト様!!」
アルト「やっと戻ってきたか、ジュビア!!」
元に戻ったジュビアの身体を抱き、笑顔でジュビアに語りかけるアルト
ジュビア「はい・・・ありがとうございます、アルト様・・・!!」
ジュビアはアルトの胸元に顔を埋め、目に浮かんだ涙を隠しながらそう言った
ルーシィ「やったァ!!ジュビアが元に戻った!!」
ヴィダルダス「ば・・バカな!?オレのロックオブサキュバスが破られたァ!!!?」
アルト「お前の洗脳より、俺たちの絆の方が強かったみたいだな!!」
ニヤリと笑顔を浮かべるアルト
ヴィダルダス「クソッ!!こうなったら今度はそっちの金髪をトリコにしてやるヨォ!!!」
アルト「させねぇ!!お前の雑音はもう終わりだ!!」
アルトがウィダルダスに向かってもう突進する
ヴィダルダス「速ェ!!!」
アルト「メテオ・マグナム!!!」
右腕に巨大な衝撃波を纏い、ギターごとヴィダルダスを殴り飛ばす
ヴィダルダス「スパーキング!!!」
殴られたヴィダルダスの髪が全て抜け落ち、ギターは粉々に砕け散った
アルト「腕を磨いて出直してきな、ミュージシャン」
ルーシィ「やった!!アルトの勝ちね!!」
ジュビア「流石です!アルト様ー!!/////」
ルーシィとジュビアが思わず抱き合い、アルトの勝利を喜ぶ
アルト「よっしゃ!とりあえず三人の内の一人は倒したな!!」
ルーシィ「うん、ジェラールの思い通りになんかならないわよ」
ジュビア「はい・・・アルト様には・・・本当にご迷惑をおかけして・・・」
暗い表情でジュビアが言い淀む
アルト「何言ってんだ、仲間を助けるのが迷惑なもんか!」
ジュビア「!!」
アルト「お前は俺たちの為に戦ってくれた、それだけでもうジュビアはフェアリーテイルの仲間だぜ!!」
ルーシィ「うん、ありがとうジュビア!!」
ジュビア「アルト様・・・ルーシィさん・・・」
微笑むアルトたちを見て、ジュビアは目に涙を浮かべる
ルーシィ「『さん』付けなんかしなくていいよ、仲間なんだし」
ジュビア「・・・あれ・・・ジュビア・・・目から雨が降ってきました」
アルト「目から雨!?」
ルーシィ「あははっ、面白い表現ね!!」
ジェラール「ヴィダルダスを一撃で・・・流石じゃないか、アルトレア・・・」
ギターを模ったチェス駒を倒し、呟くジェラール
ジェラール「こちらも、もう一歩駒を進めよう」
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