短編集
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
マロニーが、漢だったら。
前書き
これで慣らして、スランプを抜け出したい。
ネウロイからの攻撃を防ぎ、欧州での人類最大基地とも言えるブリタニア。
その守備の要とも言える場所に、かの基地があった。
空を駆け抜ける航空機、そこから飛び降りる一人の男がいた。
「将軍、お止めください。この高度から落ちると死んでしまいます。」
将軍と呼ばれる男の従卒が止めるを振り切り、扉の外に飛び出した。
「えぇい、死ぬとは片腹痛いわ!この方が、早いと言うものよ。」
第501統合戦闘航空団の基地、上空3000mから飛び込んだ。
「ふむ。まだか。」
将軍と呼ばれる男の体が、基地に向かいかなりの速度で落ちていくが男に焦りはみえない。
空中で、衝撃波を発生させて空を飛び始めた。
~地上~
将軍は、軍服の埃を払うと非常事態に集まってきた基地の職員に対して。
「うむ、出迎えご苦労。これから、よろしく頼む。」
将軍は、葉巻を懐から出して吸い始めた。
「マロニー大将。どうやって…。」
ミーナは、絶句した。
「インドの山奥で修行したら誰でも、このくらい出来るようになろうて。」
煙を吹かしながら答え、口元をニヤリと上げるマロニー。
「無茶苦茶だなー。」
ハルトマンは、顔をひきつらせた。
~数週後~
「つまり、インドで開眼したから流派東方と名付けた訳だ。」
マロニーは演説を終えた。
「シャーリー、凄いよ。教えて貰おうよ。」
ルッキーニは、シャーリーの腕を引くが
「ルッキーニ、そうは言うけどだな教えて貰っても何か役に立つのか?」
シャーリーは渋い顔をして小声で言った。
「まぁ、時速数百キロで走れるぐらいだな。」
マロニーは、懐から葉巻を出し火を付けようとした。
「本当か!教えてくれ!」
シャーリーが、マロニーに掴みかかった。
「静かにしないか!リベリアン。上官に掴みかかるなど…。」
バルクホルンが、説教をしようとしたが警報が鳴った。
「扶桑からの船団が襲われている模様。総員戦闘体制、至急出撃してください。」
基地に、放送が響き渡った。
~海上~
「私が、行くのは分かるが…。」
シャーリーが、下を見ると
「ワシ位の奴が後九人居れば、ネウロイの巣の一つや二つ何とかなろうに…。」
マロニーは、葉巻を口にしながら、その葉巻を少しも揺らさずに、海面を滑る様に走り抜ける。
(後で、本当に教えて貰おうかな。)
シャーリーは、前に向き直して魔法を使い加速をした。
~赤城上空~
ネウロイが、散っていった。
が、ここではマロニーが居たことで、ネウロイの部隊が増えていた。
坂本が気付いた時には、ネウロイの別動隊が赤城に近付いていた。
ネウロイは、エネルギーを貯めた途端にレーザーの様なもので撃ち抜かれた。
「未だ、敗けを知らぬはトレヴァー・マロニーよ。」
ネウロイを衝撃波で叩き落としていく。
~ダイジェスト~
「女子供を矢面に立たせ、自分は後方でヌクヌクとは笑止千万!チャーチル、自らも自腹を切る事だな。」
「何と!ネウロイも…自然の一部、摂理と言うことか。教えられたぞ、ヨシカ!」
「ネウロイ相手の人類同士で争わない代理戦争に、何の意味があろうか。」
「たわけが!ウォーロックを完成させずに出すアホぅが、居ってか! 」
「詰まらん機械の暴走責任程度で争うな!我らの敵は、ネウロイぞ!違うか、違うか、違うかぁぁぁぁぁぁ!」
「超級覇王電影弾!!」
「ぬぅ…。これ程とはな。良かろう。流派東方が最終奥義!!石破天驚拳!!」
~ダイジェスト終わり~
マロニーは、ガリア上空の巣を弱める為に、ガリアの障気を吸い付くし力尽きかけていた。
巣は、崩壊していった。
「やったか…。」
葉巻が、口から落ちて足元に転がった。
「師匠!やりましたよ。師匠!」
宮藤が遠くからマロニーに手を振るが、マロニーに反応はない。
「師匠!」
宮藤が近付いて来て異変に気付いた。
「ヨシカ、お前に流派東方を預ける。優しいよい目をしている…。」
マロニーは、宮藤に支えられながら地面に寝かせられた。
(そうだろ…宮藤。)
マロニーは、目を閉じた。
「師匠ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
宮藤が、必死に治癒魔法をかけていたが、駆けつけた坂本らに引き離された。
「やめろ、宮藤!マロニー大将は、死んだんだ。これ、以上やるとお前の体が…。」
坂本は、宮藤に言い聞かせるが宮藤は、止まらない。
「やっと、やっと少し終わったのに、こんなのて、こんなのてぇ!」
宮藤が叫ぶ。
トレヴァー・マロニー暁に死す。
黒い影が、太陽に揺らめいた気がした。
後書き
リハビリ作の短編です。
短編は、書いた事が無いのでよく分かりませんが感想を頂けると嬉しいです。
ページ上へ戻る