ソードアート・オンライン ~Hero of the sorrow~
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ファントム・バレット編 ~守り人たち~
出会い
前書き
警告 キャラ崩壊中
三人ともユキに会っている設定で進めています。
RIGHT@さん、村雲さん、ありがとうございました!!
「おいどうなってんだリン!!」
ライトは叫んだ。目の前の状況について行けなかったからだ。
突然、光に呑まれたと思ったら知らない場所にいたのだ。
「俺がわかると思うか!?」
そして、一番の問題。目の前の状況――――――否、無数のドーパント。
ヒート、メタル、トリガー、サイクロン、ルナ・・・。
基本メモリのドーパント達、それも数百体が目の前に現れたのだ。
「やるしかねぇか・・・!!」
「使うんだな!?」
二人はドライバーを装着し、変身する。
「いきなりいくぜ・・・!!」
『ソル!』『スティール!』
「「変身」」
ライトが倒れ、リンの周りに爆炎と鋼鉄が集まる。
爆炎の中から現れたのは仮面ライダーR(リバース)。
「じゃっ、行くぜ!?」
リバースはメタルシャフトの強化版であるブレイズシャフトを取出し、ドーパント達を薙ぎ払っていく。
「リン、周りにこんだけいるんだったら、一気に・・・!!」
「わかった!!」
『ソル!!マキシマムドライブ!!』
「「プロミネンスブラウディング!!」」
太陽のプロミネンスの如く火炎を噴きだし、鞭のように薙ぎ払っていく。
「次はこれだ・・・」
『ムーン!!』『ブラスト!!』
「オラオラオラオラ!!」
「やり過ぎだ、リン!!」
「ひゃーはっはっはっ!!」
追尾する『攻撃力』が、ドーパント達を屠っていく。
「もう、一回!!」
『ブラスト!マキシマムドライブ!!』
「ブラスト・イリュージョン!!」
黄色と青の混ざった弾丸が怪人達に降り注ぎ、メモリブレイクしていく。
爆風が晴れる。誰もいないことを確認し、二人はそこを去ろうとした。
しかし―――――――
「っ!?」
彼らは後ろへ振り向いた。凄まじき殺気。
究極の闇にも負けないであろう恐怖――――――――――。
「誰・・・だ?」
ライトが口を開くと、立っていた男――――――仮面の男は疑問で返した。
「・・・・何故あなた達がここにいる」
何故?あいつは俺達を知っている。なのに俺達は知らない。
ライトが頭の中で考えていると、リンが話しかけた。
(ライト・・・ブレイヴとヒーローを使うぞ)
ブレイヴとヒーロー。
特殊なメモリであり、SAOステータスをその身に与えるメモリだ。
リンはそっとヒーローを取り出すが、ライトは動かない。
(ライト!?どうした!?)
そう言っている間に、仮面の男は言葉を紡ぎだした。
「呪詛の言の葉。二人の勇者たちは、異国の地にて力を失い」
「世界の理に縛られる」
リンはブレイズマグナムを男に向け、放とうとする。
しかし、ライトはそれを防いだ。
「ダメだ、リン!!そいつを殺しては!!」
「なっ・・・」
そして男は言葉を紡ぎ終えた。
「・・・ライトさん、リンさん。死なないでくださいね」
ぼそりと男が呟き、ライトは男の正体を確信した。
「お前は――――――」
名を言おうしたが、男の一言がそれを遮った。
「断罪」
男はリボルバーを上へと向け、弾丸を放つ。
周囲に轟音。そして男は立ったままだ。
それを狙おうと、リンがブレイブとヒーローをドライバーへと挿入する。
「・・・嘘だろ!?」
反応がない。さらにライトが驚きの声を上げる。
「スキルが全部封じられてるぞ・・・」
「何だと!?」
驚いていると、ドーパントが無数に湧く。
「・・・マジかよ」
「ゾーンを使え!!」
ゾーンのメモリを取出し、マキシマムスロットに挿入。
『ゾーン!!マキシマムドライブ!!』
転移能力でそこから転移した二人は、とある場所にたどり着く――――――
研究所
「はぁっ・・・」
現在、ユキはトレーニング中。スコアは23017。
無数に湧く怪人達をピリオドとアンファングで屠っていく。
「ユキ君・・・一旦止めたらどうだい?すでに今の攻撃でスコアは25000だ」
本郷がそう言うと、汗まみれのユキは笑顔で後一体と答えた。
本郷はそれを承諾し、とっておきの敵を出す。
「・・・一号?」
「私のデータをコピーして作った模造品だ。あくまでトレーニング専用だがな」
本郷の話を聞いたユキは加速して斬りかかる。
剣はソウルライザーに持ち替えていた。
「・・・でぇりゃぁっ!!!」
一閃。上空へと跳ね上げられたコピー一号。
ユキは一枚のカードをラウズした。
『JOKER』
全てのカードを内包したカード、JOKER。
剣は既に膨大な風のエネルギーを纏っている。
『WILD』
剣を振るうと凄まじい竜巻が出現するが、一号はライダーキックの構えを取った。
「・・・させるかぁ!!」
『BURNING DIVIDE』
『BLIZZARD CRASH』
ユキは跳び上がると分身し、本体は炎を纏い、分身は氷を纏う。
そこからの踵落としで一号を竜巻の中へと突き落す。
『ROYAL STRAIGHT FLASH』
竜巻の中へと黄金の光を放つ。
一号は強大なエネルギーと板挟みになり、消滅した。
「お疲れ様。朝食はこっちで食べてくかい?洋がクロワッサンを焼いたんだが」
「いただいてきます!」
ユキはトレーニングルームを後にし、食堂へと向かった。
席に着き、クロワッサンを貰うとジャムやスクランブルエッグなどが出てくる。
夢中でぱくついていると、奥から怒号がとんだ。
「なんだと!?」
ユキはそちらに行くと、天道が泣き崩れていた。
「え・・・どうしたn」
言い終わる前に襟を掴まれ、締め上げられる。
「天道さん!?」
「樹花が・・・樹花がぁ・・・」
樹花とは、天道の義理の妹である。
「彼氏が・・・できたそうだ・・・・」
「えぇえ!?・・・そりゃおめでたいんじゃ・・・」
「そうじゃない!!樹花だぞ、あの純粋すぎる子がだぞ!!?どうせ騙されている決まっている!!」
「それは偏見ですよ!!」
「いいーや!お兄ちゃんは許しません!!彼氏とやら・・・一瞥して切り捨ててくれる」
「うわぁああああああああん」
泣きながらカブトに変身し、クロックアップして天道は去って行った。
(・・・すごいクロックアップの無駄遣いだ・・・)
そう思うと食堂に大量の人が流れ込んでくる。
一文字に茂に一也、洋、良、神、さらには研究所の職員まで・・・。
「・・・やるしかありませんね。コレは」
今日のメニューを確認する。
スクランブルエッグ、ベーコン、サラダ・・・と簡単なものばかりだ。
よし、ついでに何か作ろう。
そう思いながらユキはスクランブルエッグに取り掛かる。
ユキは卵を溶きはじめ、味の素、塩、少量の牛乳を入れてフライパンにバターを引く。
弱火でそれを溶かすと、溶いた卵を投入する。
そしてしばらくしてトロトロになったら小分けし、さらに分けていく。
残った油でベーコンを焼く。
焼いているうちにトマトを切り、レタスを千切って盛り付けていく。
それを全て一人でこなし、ユキは何とか朝食時間を乗り越えた。
「いや~うまかった。ごちそーさん、ユキ」
「あ、あとお疲れ様」
一文字がそう言って席を立った。
「そう言うなら一人でスクランブルエッグを十人前も食べないでくださいよ」
「いや~ごめんごめん。うまかったって事だよ」
二人は笑う。ユキは立ち上がる。
「あ、そうだ。皆さんでコレ、食べてください」
ユキが取り出したのは、筒状の菓子。
上には粉砂糖がかかっており、香ばしい香りを周囲へと漏らした。
ユキが取り出したのはカンノーロと言われている、シチリアの伝統菓子だ。
「朝から甘いものはきついと思うので、クリームをヨーグルトで作りました。フルーツとラム酒も入れてあるので、さっぱり食べれると思います」
全員がそれを咀嚼する中、洋が席を立って聞いてくる。
「ユキ君、できればスクランブルエッグのレシピを教えてくれないかな?」
「あ、はい。いいですよ」
ユキがキッチンへと向かおうとした、その時。
ガシャンという音が、近くで響いた。
全員が警戒しつつ立ち上がる。
ユキが先にその場所へと行った。
そこに、いたのは――――――――。
「あっ、ライトさん!?」
狩人、雷獣とも呼ばれ、現在は《雷帝》と呼ばれている男。
しかし、ユキは彼に違和感を感じていた。
彼は別世界の人間だし、何より《雷帝》の気配を感じない。
では・・・彼は何者だ?
ユキがそう思った時、ライトの目が覚める。
「―――――っショッカー!?」
彼は立ち上がると、変身した。
『シャバドゥビタッチヘンシーン!』
『フレイム ドラゴン プリーズ』
その姿は魔法使い。仮面ライダーウィザードそのものだった。
まさか――――――まさか、そんな馬鹿な。
「彼も僕と同じ能力を!?」
そう言った瞬間、ウィザーソードガンを取り出したウィザードはユキに襲い掛かる。
「―――――っ、魂共鳴!!」
一号と二号、V3との共鳴を発動、後ろの壁をライダーパンチで壊すと同時に、ウィザーソードガンを受け止める。
そこへ、本郷たちが駆けつける。
「ユキ君!?それに彼は・・・!?」
「僕に任せてください!!」
そのままトレーニング室になだれ込み、戦闘になる。
「ライトさんなんでしょ!?何であなたがその能力を持ってるんですか!?」
「ウ、ルサ、イ・・・ッ!!」
・・・正気じゃない!?
「力技しかないか・・・!!」
ウィザードライバーを取出し、一つのリングを取り出す。
『ガルゥゥゥゥゥダ!!フレイム!!プリーズ』
巨大なプラモンスター、ガルーダが出現し、フレイムスタイルと『融合』する。
「ドラゴンにぃ・・・・」
「プラモンスターが強いってことぉ・・・!!」
「見せてやる!!」
ユキはドラゴンが嫌いだ。一番の原因はブラックウィザードラゴンなのだが・・・。
リングを再びかざす。
『フレイム!!エヴォリューション・・・バーニング!!』
爆炎がドラゴンスタイルを包み込む。
「グゴガぁあああああ!?」
『チョーイイネ!!ガルゥゥゥゥダ!!キックストライク!!』
炎がユキの足に鳥の鉤爪を形作る。
『待てぇい!!お前、こいつを殺す気か!?』
「出ましたね・・・ドラゴン!!」
『待て待て待て・・・殺す気か、お前は!?』
「キサマだけぶっ殺してやるぅぅぅぅぅぅ!!!!」
『お前が正気失ってるだろう!?』
「おう、そこまでだ。アホ」
電気がユキを直撃し、変身を解除させる。
「・・・すみません、茂さん」
「ああ、頭冷やせ」
「で?コイツらは?」
「いや・・・知ってる人なんですけど、知らないというか・・・」
「??」
茂は頭に疑問を浮かべつつ、ライトを担ぎ、ユキと共に医務室へと向かった。
GGO 荒野
「っあー・・・飯もうちょっと買って来るんだったなぁ・・・」
巧が毒づくと、モモタロスが言った。
「なぁ・・・プリンはねぇのか!?」
「ないに決まってんだろ!!?」
「チチューン!!」
「まったく・・・オマエだけだろ・・・まともなの」
巧はモグラを見た。
モグラ獣人。
アマゾンの『トモダチ』であり、最後はアマゾンの為にその命を散らした怪人である。
では、なぜ彼がここにいるのか?
彼はSPIRITS事件の時、魂の無い傀儡として復活した。
そしてかつての友達、アマゾンを追い詰めた。
しかし、彼は心を取り戻した。
言語は復活しなかったが、十分会話可能であった。
「さて・・・これからどこ行くかな・・・」
「おう、ならよ。現実世界に帰るってのはどうだ!?」
「お前が帰りたいだけだろ!?」
ため息をつきつつ、オートバジンに跨る。
「ほら、行くぞ!」
モモタロスを自身に憑依させ、オルフェノクの自我で無理やり押さえつける。
モグラはスマートレディから入手したサイドカーに乗せる。
巧はそのまま荒野を駆け抜けるのであった。
後書き
お二人とも、ありがとうございます!!
ウィザードのガルーダフレイムスタイルは実在します。
三人ともGGO最終回前でパワーアップさせる予定ですが・・・いいですかね?
後は、二人のライトをどうやって区別するか。
誤字・脱字・評価・コメント・感想ありましたら下さい。
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