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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第十一話 南雲大尉!!本人は水雷出身だった!!その十

「己を磨け、いいな」
「はい、わかりました」
「それじゃあ」
 尚智と尚武の二人で言ってだ、そのうえで。
 悪田部に対してもだ、毅然として返した。
「それじゃあですね」
「俺達はまた出撃して、ですね」
「ボーナスで井川遥さんの写真集、DVDを買う為にも」
「勝たないといけないですね」
「そういうことだ、ではだ」
「はい、出撃します」
「敵の果し合い状が来れば」
 そう話してだ、そのうえで。
 二人は時を待った、日帝衆が勝負を挑んで来るその時を。そしてそれは次の日に早速二人のところに来た。
 二人が悪田部と話したその日にだ、丁渡だった。
 西郷は海軍衆の東郷、山本と大阪城の天守閣の最上階で話していた。その中で。
 彼は二人にだ、こう言った。
「よい景色でごわすな」
「はい、実に」
「大阪城から見る景色は素晴らしいです」
「ここから大阪市全体が見渡せますし」
「素晴らしいものがあります」
「そうでごわすな、海も見えそうでごわす」
 こうも言った彼だった。
「素晴らしいものでごわす、ただ」
「この景色をよいものにする為に」
「まさにその為に」
「ジャスティスカイザーを倒すでごわす」
 是非にと言う西郷だった。
「我々はそうするでごわす」
「それではですね」
「我々から一人出します」
「南雲大尉でごわしたな」
 西郷は山本と東郷にこう返した。
「そうでごわすな」
「はい、彼に出陣してもらいます」
「今度は」
「南雲大尉もまた勇者でごわす」
 西郷は彼のことを感慨を込めて述べた。
「しかも文人でもあるでごわすな」
「特に華道はです」
「素晴らしいものがあります」
「ですから今度はです」
「華道で勝負を挑みます」
「最近文化系の勝負が続いているでごわすな」
 西郷は物語の核心の一つを指摘した。
「どういう訳か」
「はい、作者がこれだと思うものを適当に出しているのです」
「スポーツにこだわらずに」
「尚野球やサッカーも出る予定とのことです」
「西洋の競技も」
「節操がないでごわすな」
 節操を保っていて書けない作品もある、それがこの作品だ。
「全く以て」
「何しろ女性の好みは十四歳から四十八歳までと言う御仁ですから」
「職業、人種、思想信条問わずですし」
「節操はないかと」
「本人はプラシド=ドミンゴのレパートリー並の守備範囲の広さと言っていますが」
「ドミンゴさんに失礼でごわすな」
 首を傾げさせてだ、西郷は二人に応えた。
「その言葉は」
「はい、そう思います」
「全く以て」
 二人も西郷のその言葉に同意する。
「それは只の女好きです」
「まさに無節操です」
「守備範囲が広いのではありません」
「誰でもいいだけです」
「全くでごわす、とにかく次は華道でごわすな」
「左様です」
「そうなります」
 二人も西郷に答える。 
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