ソードアート・オンライン~狩人と黒の剣士~
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激闘、雷と氷!
前書き
今日、ようやく戦国ムービー大合戦見ました。それでエンドロールからの抜粋。
ライト「……お前、何してるんだ?」
ダーク「おお、ライト!キマイラの奴が気に入ってよ~、魔力じゃ無くてコレで良いんだって!」つヘルヘイムの果実
ライト「マジか……マジで!?」
ダーク「マジだ」
……予想に反してシュール過ぎる晴人とマヨラー仁藤。うん、ウィザード外伝で良いから作って欲しい、テレビで。
それでは本編GOー!
ライト「さぁ、ショータイムだ!」
フィールドに降り立ったライト達は、武器を持ち、相対する。
『制約発動!ライトは融合不可!キリトは武装完全不可!ミヤビは心結び不可!』
俺はそう言うが、事実、コイツらにはこう言う制約は向かない。
「さて、早く終わらせて寝るか」
「ライト君、真面目にやってよ?」
「……キリト、殺って良いよね?」
「……精神が崩壊しない程度に殺れな」
物騒な事を言い出した二人を最後にカウントが始まる。
3
2
1
ヘンシン
「ウォイ!」
俺の方を見つつ、ライトは動くと同時に、
「ハアッ!」
キリトも動く。
「行くぜ、三ノ型 雷閃・閃撃!」
「<スパイク・ヴォルケイノ>!」
開始早々、脚と剣がぶつかり合い、火花を散らす。
片や、闇と融合し、現実にまでゲームの戦闘力を反映させている天災プログラマー。
片や、超越せし大いなるビーターゲーマー。
二人の実力、技術はほぼ遜色無い物だった。
「くっ……<バースティング・リストレイト>!」
「なっ!?」
「うわっ!?」
キリトは蹴り飛ばされた後、スキルによる束縛を敢行。
ミザール自体は<ザ・マジシャン>で難を逃れたものの、ライトだけはそれを使う前に捕縛される。
「<スプラッシュ・ストライク>!」
すぐにキリトがライトに向かってヴォーパル・ストライクを十回放とうとする。しかし。
「装着、<FXウェア>!」
ガンダムAEG-FXを身に纏い、C-ファンネルでスプラッシュ・ストライクを防ぐ。
「ミザール!」
「<ヴォーパル・ランス>!」
槍に持ち換えたミザールがミヤビを振り切り、キリトを攻撃する。
「くっ!」
キリトは辛うじて避けたが、それでも二割を減らす。……何故だろうか、先程から私に向けて氷の視線が刺さっております。
「さぁ、ダンスの始まりだ!<エンドレス・リボルバー>ッ!」
そこにロードスタイルになったライトが銃剣でキリトを狙い撃つ。
しかし、それを氷の女帝は見逃さない。
「……<イニジオ・ハイルロード>!」
冷たくも、高貴なる声が響き、弾丸と共に周囲を凍り付かせる。
「ウオッ!」
「キャッ!」
ライトは後ろに回転しながら避け、ミザールはハングドマンの応用で空中に退避する。
「……今回は手加減無し」
……私の気のせいだろうか。怒りマークが額に付いている様な気がしてならない。
「うわ……何時もは手加減されてたってかぁ……?軽く凹むぜ俺……」
ライトはそう言うと、大盾と大槍を装備する。……神聖剣。
「お釣りはいらんぜぃ♪<グングニル>♪」
神聖剣剣技<グングニル>。それに対しキリトが動く。
「<ムーンライト・アロー>!」
月光の矢が放たれ、グングニルを直撃。
「ウォオオオオオッ」
そこから、ジンオウγへと変化したライトの拳に雷がほとばしる。
それを見て、キリトは剣を動かした。
「<雷鳴竜撃>!」
「<ライトニング・メテオストリーム>!」
互いの剣技がぶつかり合い、HPを同等位まで下げていく。
「ラアッ!」
「ハアッ!」
互いの突きがヒットして放たれたとき、両者の剣にはそれぞれの属性が付与されていた。
「<雷狼一撃>!」
「<ブレイクエンド・ストライク>!」
雷鳴格闘技<雷狼一撃>。
断罪剣<ブレイクエンド・ストライク>。
互いの一撃はそれぞれのクリティカルゾーンーーー即ち心臓へと当たり、HPを散らした。
「……今回は俺の勝ちだな、ライト?」
キリトは言う。が、ライトはニヤリとする。
「そうだな。ーーー狩人としての俺とは、な」
すると、ライトの上空から雷が放たれーーー髪を金色へ、装備を黄金の鎧となったライトが立った。
「嘘だろ~……」
そして、キリトが消えた瞬間。
「……」
ミヤビがミザールに止めを刺していた。
「……その髪、別人格?」
ミヤビが聞くが、ライトは首を横に振る。
「NO。コレが本来の俺さ。ーーーミヤビ、この際だ。昔話を教えてやろう」
「……?」
「むかーし昔。アインクラッド中層で不思議な噂が発っていた。
曰く、雷を纏いし黄金の剣士。
曰く、その物の雷は触れるものを実際に燃やし、破壊する。
曰く、その雷は怒りの象徴。
曰く、雷鳴をも上回るーーー」
ライトが手を軽く振るうと。
ズガァアアン!
辺り一帯に稲妻が生来した。
「ーーー空間破壊能力保持者、と」
「……それが、貴方?」
「YES♪俺が狩人の名を持つ前の二つ名、<雷帝>……それが本来の俺様って訳だ」
ライトは近付き、ミヤビを見る。
「……どうした、その手で触れれば良いだろう?そうすれば、お前の心意進化させたスキルを発動出来るぜ?」
すると、即ミヤビがライトを掴むがーーーー
「バァカ、触れるわきゃねーだろ」
ライトが雷と化してミヤビの真後ろに現れた。
「なーーーー!?」
ミヤビが動こうとすると、剣が首につきつけられた。
「……雷は空気中にある物質から作られる。俺を消したきゃ、此処等一帯の空気中にある物質を消してみな。最も、【それで俺が終わると断定出来るなら】な」
ミヤビはそれを聞いて、微かに動揺した。
ーーーーが。
「……ま、今回は奢りだ。楽しませてくれた礼にな」
ライトはそういって、俺に言う。
「降参だ。勝ちどきを」
『……勝者、キリト・ミヤビ組』
それを聞くと満足そうにライトは闘技場へと戻った。
ライトSaid
「っ、はぁ……はぁ……」
俺は闘技場の通路の壁を伝い、滑りしゃがむ。
『……どうして止めた、俺』
身に封印された雷帝が言う。
『俺様が出れは、参加者全員を殺せるぞ?』
「ブァーカ……それだからお前は狩人に敗北したんだよ……」
息を荒くして俺は言う。
「例え、幾千幾万の軍勢でも、お前は全てを葬り去るだろう……が、そこに残るのは孤独だけだ……孤独の中に居れば……何れは……」
俺は倒れ掛かって言う。
「……何れは、仲間すらも手に掛ける。だからそこ、俺は孤独を味合わせない為に、お前を、雷帝と言うそんざ……い……を……」
そこで、俺の意識は闇に呑み込まれた。
雷帝Said
奴が意識を失った後、俺様は狩人の体を則った。
「……ふん、仲間なぞ無価値な物だ。助ける義理等在るわけ無かろうに」
俺様はそう言うと、狩人の今までの言葉を思い返す。
「……狩人よ、仲間に固執していれば……何れは身を滅ぼすことになろう。……その時まで、体は貴様が持っているが良い」
聞こえない狩人にそういい、俺様は観客席とやらの椅子に座り、精神の奥深くへと入る。
……何れ、雷帝として完全復活を果たすその時まで。
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