俺が愛した幻想郷
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俺は愛せる? 幻想郷...
俺の名前は八雲琥珀だっ!
第十一話 ネタは程々に...
前書き
好きなお話の好きなキャラが消えてショックを受けたうp主妹紅です
挙げ句の果てにその好きなキャラと同んなじようなキャラを出してやろうと決意しました(パクリじゃありませんオマージュです)
正直、今は何処にいるかわからない...
こんな何も知らないところで『はじめてのおつかい』なんて、ひょっとして僕って偉い子? なんて馬鹿げたことを一人淡々と考えながら歩いているのだが...
幻想郷のスーパーって何処だ。何処にあるんだ
あと一つ思ったんだが、と言うか試して見たんだが。この俺の能力
俺はポケットに手を突っ込み、少し前にあるベンチに目線を合わせた
するとどうでしょう
先ほどまで何もなかったベンチの上には小豆色の長財布
まぁここまでは普通のテレポート能力だが...
この行為に意味がある。何故ベンチに目線を向けたのか、そこだ。見なきゃいけない? 違う。どちらかと言えば逆だ。見ておけば良い、一度でも見ておけば何処にでも飛ばせるのだ。また、一度でも見ておけば手元に飛ばすことも不可能ではない
でもちょっと欠点があってな
手元に飛ばすさい、誰かが持っていたらそれは手元に飛ばすことは出来ないのだ
さて、飛ばして一人可哀想にしているお財布ちゃんを手元に戻さなければ... スッ、空気の音がして手元に小豆色の長財布が飛ばされる
飛ばされていないっ!?
はっ? はっ?はっ!?
いやいやいやいや、なんで飛ばされないのよ
普通、と言うかいつもなら。こう、なんと言うかそう、念を入れるとパッてなんか良い感じの感覚がね。そんで見たらあるわけよ。なのになんでないのさ!?
あ.....
長財布を飛ばしたベンチに目線を向けて唖然とする.... が、数秒経ったとき、俺の身体は音速をも超えるであろうスピードでベンチへ走った
「まてっ!! 待ってくれっ!! そりゃ俺のだっ!!!」
そう、飛ばされない。つまり、その場所を知らないか人の手に渡されたかの二つ
でも俺は場所を知っていた。すなわち....
NE☆KO☆BA☆BA☆
されたと言うことだ.... 正確にはされかけている
待ってくれ、そう叫んだ相手は....
「はい?俺のだ?」
そう言って俺の財布を上に上げてはキャッチして上に上げてキャッチと弄んでいる
見た感じ子供だ、女の子... 中学生か、小学高学年か... おっきなショルダーバッグをかけて、頭に大きな赤いリボン。そしてワイシャツにスカート... 制服的な感じか?
「そうだ、俺のだ。返してくれ」
女の子は首を傾げて可愛らしく微笑み
小豆色の俺の長財布を
自分の肩にかけているショルダーバッグにゆっくりしまいました
ってちょちょちょちょ!!
「なにお前しまってんだっ!! そんな可愛い顔してもダメだっ!」
「落ちてる物は拾いなさい(奪いなさい)ってお姉ちゃんが言ってた」
そうか、君のお姉ちゃんは海賊か何かなのか
それとも犯罪者なのか、コジキか
「でも、それは俺のだ...」
口を尖らせて女の子は俺に長財布を突き出した
「これが欲しいの? これが欲しいんだよね? お兄さんはこんなのが欲しいの?」
「俺のだからなっ!? 露骨に嫌がらせしないでくれるかなぁ!?」
長財布を受け取り
ホットしてポケットにしまう
今後は財布なんか飛ばさないようにしよ...
こんなことごめんだ
さてと、そう言ってその場から立ち去ろうとしたとき、女の子が俺の服の裾を引っ張ってニヤリと笑った
「私の名前は九八寺まよわないです」
いきなり自己紹介して来たぁ... って言うか絶対これ偽名ぃ... あれか、君はあれなんだな。"迷い牛"なんだな。人を迷わせるお化けなんだな。わかる人にしかわからないネタぶっ込みやがって...
あ、もしかして俺はこよこよ視点なのか? こよこよやらなきゃいけないのかっ!?
「そっかそっか〜 九八寺まよわないちゃんって言うんだね〜 ちなみにお姉ちゃんの名前は?」
「博麗霊夢です」
この子おバカね
正真正銘のおバカちゃんね
「そして君の名前は?」
「博麗霊です... あれ?」
博麗霊と名乗ったこの少女は何か大事なことに気づいたか、あたふたとして焦っていた。言い訳でも考えているのだろうか?
「お、お兄さんの名前は?」
「八雲琥珀。十七歳、元高校生です」
「おぉ! お兄さんは阿良々g...モゴモゴ」
危険を感じて博麗ちゃんの口を抑えてやった
やっぱり俺がこよこよだったぁ...
「僕を某会話を主とするミステリー青春物語の主人公にしないでくれるか? そして"かみまみた"のくだりは絶対にやらないからな、絶対だぞ」
口から手を離し、自分の腰に手を当てて仁王立ちしながらそう言った。博麗ちゃんはぷはっっと息を吸うと...
「失礼、噛みました」
「いいや違う、わざとだ」
「かみまみたっ!」
「わざとじゃないっ!? ってぅおい!! お前それが言いたかっただけだろ、良い加減にしろ。テヘじゃねぇよ...」
などとわかる人にしかわからないネタをかまされてはツッコミの連鎖。結局それで十分以上は経った
俺が帰ろうとするのを拒否しているようにも見える
「そろそろ俺は行くよ... 疲れたわ」
そう言って立ち去ろうとすると
博麗ちゃんがまた俺の服の裾を引っ張って来た
「なんだ、まだネタが余ってるのか?」
「遊ぼ...?」
ん? 今なんて?
「あ... あ〜そ〜ぼ...?」
もじもじと手遊びをしてチラチラこちらを覗き、そう言ってくる博麗ちゃん
つまり博麗ちゃんは構って欲しかったと言うことだ。ネタネタネタ、と組み合わせてツッコミを入れてもらう、それが狙いではなく。ただ単に相手にして欲しかった
そう言うことだ
なにこの子ちょっと可愛い
「別に良いけど。買い物に付き合うか?」
「もちろんっ!」
そんなわけで俺の隣を歩く女の子が出来たわけだが... 橙で間に合っているんだよなぁ
まぁいいか
なんでも、この子は家に帰る最中、道に迷ってしまいここが何処だかわからないそうだ
結局のところ、俺は買い物、博麗ちゃんはただ家に帰る。どっちもミッションがクリアするまでどっちもどっちで付き合ってやろうと言うわけだ
本当に自転車欲しいな
後書き
それにしても博麗ちゃん
これってある種のツンデレって奴か...?
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