| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

美しき異形達

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三十四話 湖のほとりでその二

「そうした考えだから」
「だからマトンも食べるのね」
「うちのお父さんジンギスカン鍋とか好きなのよ」 
 北海道名物である、羊肉の焼肉であり札幌のビール工場においてはこれとビールを好きなだけ楽しめる。
「羊料理がね」
「それはいいわね」
「羊はカロリー少なくて身体の脂肪も燃焼させてくれて」
 ただ美味しいだけでなく、というのだ。
「凄くいいお肉なのよ」
「確かに。羊のお肉は素晴らしいですね」
 桜も羊肉については同意だった。
「お味も何もかも」
「だから寮でもよく食うんだよ」
 薊は桜にも話した。
「むしろ牛肉より多いな」
「そうね、うちの寮色々としかも沢山出て来るけれど」
 ボリュームもあるというのだ。
「美味しいのよね」
「何か太りそうな位出るんだよな」
「本当に油断したら太りそうよね」
「けれど何か幾ら食ってもな」
「薊ちゃんはお腹減るのね」
「すぐにな」 
 そうなるというのだ。
「だから困るっていえば困るな」
「それだけ動いてるってことね」
「そうだよな、やっぱり」
「拳法にモトクロスだからね」
 そのどちらもだ、全力でやっているからではないかとだ。裕香は薊に言うのだった。
「しかも戦いもあるし」
「ガキの頃からいつも動いてるんだよな、あたし」
「だから幾ら食べてもお腹が空くのね」
「昔からそうなんだよ」
「それに薊ちゃん結構胸あるし」
 裕香は薊の水着からはっきりと形が出ている胸も見た。
「そっちにも栄養がいってるのかしら」
「おいおい、胸もかよ」
「うん、私より大きいわよね」
「そう言う裕香ちゃんも結構さ」
「大きいかしら」
「大きいだろ」
 こう言うのだった。
「その胸な」
「そうかしら」
「ああ、そう思うよ」
「うん、大きいわよ」
 鈴蘭も裕香のその胸を見てこう言った。
「普通にね」
「私もそう思うわ」
 黒蘭も姉に続いて言う。
「その胸は普通にね」
「大きいわよね」
「ええ、姉さんの言う通りよ」
「だといいけれど」
 まだ自信がなさそうな薊だった、鈴蘭達に言われても。
「私胸が大きい人に憧れてるところあるし」
「そこはそれぞれよ」
 菖蒲はその裕香にこう言った。
「大きい胸が好きな人もいれば」
「小さな胸が好きな人も?」
「いるわ」
 そうだというのだ。
「男の人は特にね」
「男の人は皆胸が大きい人が好きじゃないの」
「そうともばかり限らないわ」
 実際は、というのだ。
「小さい胸が好きな人もね」
「いるのね」
「ええ、若し大きな胸が好きな人ばかりだと」
 それならとだ、菖蒲がここで言ったこととは。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧