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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第十話 一戸大尉!日舞は日本起源!その十

「福島に行って鼻血が出ただの日本の悪口ばかりヒステリックに喚くだけになった場合だが」
「ええ、某漫画とか某ラノベとか」
「どっちもですね」
「これ書いてる作者がガチで思ったんでしたね」
「作品以前だって」
「ドラゴンボールは作品だ」
 曲がりなりにもだ。
「その展開のグダグダさもネタにはなった」
「ワンパターンでもですね」
「アニメで二十分、OPとED抜きでその時間ずっと殴り合いだけで時間潰しても」
「二本立て増ページでもストーリー進まなくても」
「それでも作品は作品でしたね」
 ドラゴンボールもそうだった、例え最早人気投票で誰が面白いと書いているのかわからないレベルになっていても。
「そのラインは越えてなかったですよ」
「確かに」
「漫画界史上に残る駄作でしたが」
「それでも漫画は漫画でしたね」
「最低限はそうでしたね」
「最後まで漫画でした」
「このことには越えられない壁がある」
 作品であるものとそうでないものの間には、というのだ。
「福島に行って鼻血を出す料理漫画なぞこれからも出ない」
「というかあの漫画の出来損ないですけれど」
「おかしなところばかりですよね」
 読んでみるとだ。
「出て来るキャラが大抵やたら短気で下品な野蛮人ばかりで」
「普通に全員権力濫用してますよね」
「しかも偉そうで無教養で」
「粗暴な奴しか出ないですよね」
「原作者の人間性が出ているのだろう」
 作者の人格はどうしても作品に出る、下品で短気な野蛮人しか出ない作品もまた然りなのだ。作者の人間性が出ているのだ。
「私も権力は使うが」
「ああした濫用はですね」
「悪田部さんもされないですよね」
「流石にああしたことは」
「やっぱり」
「しない」
 断じてという口調での返答だった。
「あそこまではな」
「ですよね、新聞記者も権力者ですからね」
「マスコミ関係者って」
「親父の後ろ盾もあるし」
「警察とも癒着してますし」
 公権力とも癒着して己を押し通す、これは腐敗というものではないだろうか。
「何ていうか考えてみると凄い漫画モドキですよね」
「読んでたらそういうの気付きますね」
「昔日本の経済侵略とかアジア再侵略とか普通に言ってますし」
「これって」
「その言葉を使う人種はもう絶滅したが」
 日帝衆の登場と共にだ、そうした太宰治調で言うと下賤の者はもういなくなった。走れメロスは名作である。
「極左だ」
「ですよね、そうした言葉言う連中って」
「革命とか言ってた連中だけですよね」
「出版社でもそうしたところありましたけど」
「労働組合とかですよね」
そうした連中しか使っていない言葉だ」
 経済侵略だのアジア再侵略だのいう言葉はだ。
「私も公安委員長だった時があったがだ」
「そうした連中って碌でもない連中ですよね」
「ヤクザより悪質ですよね」
「ヤクザは常に見張られている」
 そうした連中だとだ、ヤクザ即ちならず者というのは世間の常識だ。だから誰もがその一挙手一投足に目を光らせている。
 しかしだ、極左はというと。
「連中は長い間そうではなかった」
「組合とかそうした出版社とか」
「そっちにいるインテリとか政治家はですね」
「長い間野放しだった」
「それで北朝鮮の拉致とか放置だったんですね」
「色々な活動も」
「日帝衆がそうした連中を根絶したがな」
 文字通り根絶した、成敗することによって。
「そうした連中が作品を作るとだ」
「ああなるんですね」
「モドキになっちまうんですか」
「そういうことだ、もっともそれは極左だけではないがな」
 左だけの問題ではないというのだ。 
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