| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ソードアート・オンライン ~Hero of the sorrow~

作者:C.D./hack
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

象徴武器と知り合いと真の実力

 
前書き
時系列を狂わせます。 

 
「あははははああははははははっははあっはあははははははっ!!!!!!」

須郷は笑っていた。ようやく手に入ったのだ。茅場明彦を・・・自分から物を奪っていく奴を超える力を。

究極の怪人・・・ショッカーオーズ。そのベルトを独自に解析、開発し、さらなる力を手に入れたのだ。

それは、オーズドライバーと言っていいかもわからないもの。メダルを6枚同時に挿入し、変身するという恐ろしいもの。

「もうこれで・・・・誰にも奪わせない!!むしろ奪い尽くす!!女も金も何もかも!!この力さえあればああああああっ!!!」

6枚のメダルが挿入される。スキャンされ、音声が室内に響く。

ショッカー! ゲルショッカー! デストロン! デルザー! ガランダー! ゴッド!

今、ここに。神ともいえる究極の悪が誕生した―――――――――。



 スイルベーン

「はぁ・・・人が多い」

夜のスイルベーンはとても賑わっており、人がたくさんいる。僕は人ごみは苦手なので、早くキリトさん達と合流したいと思っていた。

「どこかな~・・・ん?」

「やっ・・・やめてください!」

路地裏からの声が。課長さんもそれに気付いたようで、すぐに路地裏に駆け込む。

藍色の髪の、真っ黒な恰好をした女の子が、同じく黒い恰好をした男たちに囲まれている。

現実じゃなくても、やっぱあるのか。女の子には、やってはいけないことがある。

泣かせることと、暴力をふるうことだ。止めに入ると案の定男たちはこちらを睨んでくる。

「ああ?てめぇには関係な・・・」

男が口を開く前に、拳を顔面に叩き込む。

「黙んないと・・・こうしますよ?」

言った瞬間に男たちは跳びかかってくる。

「はぁ・・・」

ベルトをなぞってソニックアローを出現させ、射撃で二人を、斬撃で一人をログアウトさせた。

「大丈夫・・・ですよね?」

女の子の顔がよく見えた。どうしてだろう・・・どこかで見たことあるような・・・?

・・・命の記憶かな?いや違う。直葉ちゃんに会ってからの記憶にいる。

「あっ・・・藍子ちゃん?」

「ふぇっ・・・・あっ・・・」

混乱した様子の女の子は、僕の顔を見て何かに気付いたようだ。

「ユ・・・ユキさん?」

「うん。そうだよ。お久しぶり。妹ちゃんは・・・元気?」

「元気・・・です。あの、ユキさんはALOに何しにきたんですか?」

「いや・・・」

ゲームにとらわれた女の子を救いに来ましたとは、現状を知るもの以外に教える事はできないだろう。

口ごもる僕は、何とか理由を考えて話す。

「いや・・・友達に誘われて・・・」

もともとぼくは嘘が嫌いらしく、嘘はすぐに浮かばなかった。

そうですか、と藍子ちゃんが言って、しばらく会話した後、別れた。ただ・・・僕は少しだけ気がかりがあった。

藍子ちゃんが最後に言ったのだ。

「ユキさん・・・貴方に言うのもおかしいですけど、もし私に何かあったら・・・妹を、木綿季を、頼みます」

そう言って、藍子ちゃんは去っていった。

この言葉の意味が分かるのは、かなり後のことだった――――――――――。

「だから!言ってたでしょ?抜けたくなったらいつでも抜けるって!」

近くからの声。急いでそこへと向かう。

この声は・・・リーファさんだ!駆けだすとそこには無骨な男が。手を振って駆け出す。

「リーファさぁーーーーーん・・・!!」

僕は男が笑ったのを見た。よく見てみると。人か?いや、人じゃない!!

「リーファさんっ!!退けぇええええぇぇぇぇぇえっ!!」

「えっ」

リーファが叫び声を上げる前には、男の姿は変わっていた。瞬間、ユキが咄嗟に庇い、共に森の方へと吹き飛ばされる中、そいつは口を開いた。

「よう・・・兄弟」

「おまえかあああああっ!!」

バンッ!!凄まじい衝撃と共に、全身の空気が吐き出される。そして地面に接触し、急いで立ち上がるが、既にクライの姿はない。

「―――――っ!!」

「超変身・・・っ!」

緑のクウガ、ペガサスフォームへと変身する。超感覚で姿や音をとらえるものの、激痛で体が思うように動かない。

思い切り蹴られる。殴られる。

「おい、どうした」

「立ち上れよ」

「こんなもんじゃ、俺たちの復讐は終わんねえ」

クライが、腕のブレードを展開した、その時―――――――――。

(生きなさい・・・)

(ほら・・・君が)

その姿は。伝説の。彼らがいたから。僕らが造られた。

(その正義の(こころ)を・・・)

(誰かを救うために!!)

(一文字隼人)

そして・・・・。

(本郷・・・・猛!!!)

本郷猛は、笑った。そして・・・腕を上げて・・・サムズアップ。隼人はカメラを持った。



ゆっくりとユキは立ち上がる。クライは笑みを作った。

「そうだ・・・こ」

口を開く前に、拳が飛ぶ。

凄まじい速さで、強く、正確に拳が繰り出される。

凄まじい拳のラッシュが、クライに襲いかかる。

(なんだ・・・!?)

さっきと様子が違う。何よりその眼には、覚悟が滲んでいた。

(力も・・・技も・・・段違いだ!!)

「君みたいな人のために」

「誰かの涙は見たくない」

「みんなに笑顔にいてほしいから」

「なにより・・・・」

「好きな人を守りたいから!!」

ユキの右手に銀色のグローブが、左手に赤のグローブが装着される。そして、首には赤いマフラー。

風が、吹いた――――――――。

同質化(アシムレイト)!!」

否。突然ユキの能力が強くなったのは、神様の贈り物や都合よく新しい能力が発動したわけでもない。

ユキは一号・二号の力と、同質化したのだ。

新能力《「技」と「力」》

二つの象徴武器解放!!システムをアップロード中・・・95%

クライが腕を発光させ、周囲に熱線でダメージを与えると、上空へと加速する。

間に合え・・・・・!!

97%・・・・

クライがどんどんと小さくなっていく。

間に合えよ・・・・・!!

99%・・・・。

100%!!インストール完了。実体化開始!!

「弓剣アマノ・アズサをコンバート!!」

薄い刃が弦を支える水晶のような弓が、腕へと納まる。

「撃ちぬけ―――――――――――――っ!!」

弦を弾くと、水晶の矢が現れる。

ヒュン・・・。軽く小さい音が響いたと思うと、クライの左腕に水晶の矢が刺さっている。

それはクライの腕に吸い込まれていき、青い炎を発生させた。

「何した・・・っ・・・。てめぇ・・・」

ジュウウウウウウ・・・という音が、周囲の静寂を満たす。

激痛に体が揺れるクライへと、ユキは言った。

「もう止そう。こんな戦いは・・・」

綺麗ごとなど分かっている。それでもやっぱり現実にしたかった。それが、一番いいのだから。

「ふざけるな・・・!!お前がこうなる原因を作った癖に・・・」

「もう、俺たちのような存在でも無いくせに!!」

クライはそういうと、自身の左腕を引きちぎり、加速した。

だけど・・・人間じゃないけれど。怪人だけど。人間として、生きようとすれば。

きっと道は開ける。

・・・そう、思うんだ―――――――――。


 解説

今回は早めに終わってしまいました。なので、最後に出てきた能力の説明をします。
《「技」と「力」》

モデルは一号・二号から。手先の精密動作性能を2000倍、身体能力を1000倍以上に跳ね上げる。能力使用時は右手に銀色、左手に赤色のグローブが装着されて風が吹く。また、赤いマフラーは常時、ユキの首に巻かれている。

《弓剣アマノ・アズサ》

全体的に細く、薄いフォルムの弓。弦を支えている部分が刃であり、組み替えて使用する。能力は《絶対必中》と矢が無数に分裂する《嵐》。名前は日本神話上の武器、アマノムラクモノツルギとアズサユミから。弓剣の能力は村雲さんからいただきました。

《戦乱剣ダインスレーヴ》

無骨ではなく、どちらかというと細剣でエリュシデータに近い。鞘との同時攻撃を得意とする、鞘剣が使用可能になる。その剣は数センチ刀身を見ただけで恐怖を覚え、死んだ方がましだと思うレベルの代物。また、鞘にもギミックがあり、触れた相手を絶対に切断することができる。(触れなければ意味はない)
刀身の完全開放は、世界を戦乱へと突き落す。(それを全て相手に向けることが可)しかし強力な能力である反面、刀身を抜くと誰かが死なない限り、戦乱が起きる。さらに鞘に戻せなくなる。
ユキは、たとえ世界を危機に陥れても、全員を救って見せるという制約をつけているので、ノーメリットで使用することができる。
 
 

 
後書き
ユキのチート化計画進行中。

評価・誤字・脱字・コメントありましたら下さい。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧