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『自分:第1章』

作者:零那
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『強行手段』

4人で移店を決めた。
幹部からもOKが出た。

店長じゃ話にならんから会長に直談判しに事務所に行った。
意味無いと思うけど一緒に行くしか無かった。

姉さん筆頭に、30代人妻、ギャル、自分。
今日の夕方迄はこのメンバーだけが出勤予定。
ボイコットする。
また損害賠償とか言うかな。

もし、連れ戻されたら、自分と30代人妻は店の奴隷的扱い受けるかな。

姉さんとギャルは意地でも辞める。
守るもんないしバラされて困る相手も居らんし。
てか、アリバイ会社あるんやし店長自ら身内にバラすとか脅迫やねんけどな。
まぁ何言うても通じん輩やし。
一か八かやな...。



想像通り、会長にもコッチの不満は理解されず、待機室に帰れと言われた。
ギャルは意地になった。
辞めた女の子の家に行くって言い出した。
誘って一緒に行こうって。

結局、その子と逢うことは出来んくてファミレスで会議。
皆の携帯には着信が続くから電源落としてた。

零那は、もし娘に何かあったらあかんから、サイレントマナーにだけしといた。

逃亡ごっこは、夕方5時過ぎに娘迎えに行った時に終わった。
零那には解ってたことやけど、ギャルは多分解ってなかったやろうな...


店長の前の女と今の女2人も来てて、ブチギレだった。
それ意味解らんかったけど。
ギャーギャー揉めながらも事務所に強制連行された。

予想通り、2人は意地でも辞めるって言い張ってる。
店長もプライドがある。
散々辞める辞める言われて残す人間では無い。
でも、まとめて4人は厳しい。
仕方なく2人だけ辞めさす形を選んだ。
で、自分と30代人妻には謝罪させて働かす。


帰った後、ギャルからメールがあった。
移店先の撮影も終わってるのに何で意地でも辞める言わんかったんかって。
状況的に全員辞めるやか無理。
それが解らんギャル。
それをちゃんと解ってる姉さんからは、辞めれた時においでよ!待ってるからってメールがきてた。
この2人、年齢変わらん筈やけど...賢いか馬鹿か、生きてきた年齢はやっぱり関係無いって改めて解った。

 
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