幸運E-のIS学園生活
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パフェが2500円って高いよね?
「ぬおおおおお!!!」
俺は如何したら良いんだぁぁあああ!!!!如何したら良いんだぁああああ!!!先程箒嬢から告白されてしまった!如何したら良いんだ!?正直言って彼女とか作る気は一切なかったししかも結婚を前提に付き合ってくださいとかどう言えば良いんだよ!?だけど彼女の好意を無碍にする事は出来ない、それも俺だって彼女の事は好いている、だから………
『時間を、貰えないかな……。今、この場じゃ答えが出せないんだ………少し時間を貰えるかな………箒嬢』
なんて言っちまったんだぁあああああ!!!あの場で言っちまえば良かったじゃねぇか無理だって!!でも箒嬢の気持ちは大切にしたい!優柔不断か!!だからそんなことを言っちまったからもやもやがすげぇ出来ちまったからこうやって連続投影をしながら鍛錬してんだけどよ!!あっ誰かに見られないかって?人避けの結界を張った!!なんか人が無意識に来たくないという気持ちを発生させる簡易な結界だけどこれで人は結構来ないんだよ、これがな!!
「――――投影、開始!憑依経験、共感終了。工程完了、全投影、待機っ―――停止解凍、全投影連続層写!!!」
ぬおおおもうヤケクソじゃああああああ!!!!
―――それは、偶然のうちにあるものだった。仕事を終えて部屋に戻ろうと歩いている時に妙な違和感が心を劈いた。何時は通らない人通りが少ない裏の方向から妙な胸騒ぎがした。そして何故か自分はそちらへと行こうとしていないことに気づいた。偶には道を変えてみるのも悪くないとそちらへと足を向けた。足を進めるたびに進むなという感情が出てくる事に疑問を思った、何故だ?そんな時に巨大な爆発音がした。急いでそちらへ足を向けて走り出すと、そこには
「あああああ!!!」
「な、んだこれは………?」
そこには私の教え子である衛宮が全方向を様々な剣に囲まれた状態で、迫り来る剣を白と黒の双剣で叩き落しながら砕いている衛宮の姿があった。更に驚いた事に砕かれた剣は破片を含めて全て消えている。目を疑った、だがそれは別の意味でだ。衛宮が握っている双剣、あれは、第2回モンドグロッソで誘拐された一夏を助けてくれた赤い外装を纏った肌黒な男が使っていた双剣と全く同じだ。何故衛宮があれを持っているのだ…?まさか、何か関係が………?
「!?ト、投影、完了!(小声)。さて、身体を動かすのはここまでにしておくかな?」
や、やべぇ人避けの結界を張ったのに人が来るなんて思わなかった、っつうかどうして結界の効力を受けながら平然と此処まで来れるんだよ千冬さん!!普通の人はこの結界突破できねぇぞ魔術に心得がなきゃな!!
「覗き見とはお趣味が終わるいですよ織斑先生?」
「偶々通り掛かっただけだ許せ衛宮。それと、何故このような事をしていたのか今の何か説明をして貰えるか」
「………(バッチリ見てやがりましたよこの人!!しかも全投影連続層写まで見られてるよ絶対!!話さなきゃ駄目かなぁ、束さんにしか喋った事無いから抵抗が凄いあるわ。取りあえずどうしてこういう事をしたのかは話した方が良いな)解りました、お話しますので場所を変えませんか」
「……いいだろう」
流石にここで話すのは色々とねぇ、あれですから。
そしてやって来ました寮長室、あら意外と片付いてる。てか片付いてなきゃ入れんか流石に、んじゃ適当に座りますよっと。
「では話せ」
「はい、まずあそこであんな事をしていたのは………その、箒嬢に告白されまして………」
「………篠ノ之にか?」
「はい」
うわぁ千冬さんが口をポカンと開けてる、珍しい絵面だな。脳内フィルターに保存しておこう。束さんなら記憶もスキャンして、写真の形にしてプリントアウトする事なんて簡単だから見る事も出来るねやったね束さん!
「おいやめて!!」
「どうかしましたか?」
「な、なんだか言わなきゃいけない気がして………」
「あいつがお前を好いていることは知っていたが、遂に思いを打ち明けたか」
「はい、でも結婚を前提にって言われちゃって………それで俺、時間が欲しいって言ってその場は納得して貰ったんですけど、断ろうとしたんですけど、なんか如何したら良いのか解らなくなっちゃって……心の中がもやもやで一杯になっちゃって………」
「あんな事をしていたと、まあ気持ちは解らなくも無い。そういう時は身体を思いっきり動かすのが一番だからな。だが解せんな、衛宮お前は篠ノ之の事をかなり好いている筈だ。第三者である私が見ても既に長年交際している男女にしか見えん。何故断ろうとしているんだ?」
………まあいうしかないよな。絶対に納得してもらえないだろうし、良し言うか!!
「それは、俺がさっき行っていた事に関係しているんですよ。詳しくはいえませんが俺には生まれつき異端の力があるんです」
「異端の………力、剣を出現させる能力か」
「そう思ってもらって構いません、もう一つあるんですけど、それは別の機会に。俺は―――、――――――っ、――――――」
「!!!??そ、そんな………本当なのか………?」
「ええ。だから、俺は箒嬢と、いえ誰かと交際する訳には行かないんです。逃げだと思いますか、これが」
「………いや、そうは思わんが、だがお前はそれで、良いのか。本当に」
「良いんですよ、愛する人を失う苦しみはよく知ってるつもりです」
「そうか………これは私の胸の奥にしまっておく。誰にも話さん」
「有難う御座います、それでは俺はこれで」
「衛宮、最後に聞かせてくれ。お前は、愛されるのが恐いのか?」
「………いえ、愛する人が悲しむ姿を見るのが恐いんです」
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