新たなる戦い~第1章~
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標的5 フィルマーレファミリー
「はじめまして、レイアです」
(って、なんで並盛中学に転校してきてんの---)
ツナは心の中で叫んだ。
クラス中の男子達はは当然彼女にメロメロだった。
「あっ、沢田君、獄寺君、山本君」
レイアは3人に手を振った。
その瞬間----男子達は3人を睨んだ。
なんで普段からダメツナと言われてるやつや、女子に囲まれてるやつが知り合いなんだ・・・と。
「ねえねえ、レイアさんてイタリアのどこに住んでたの?」
「日本語上手だよね~」
当然の如くレイアの周りに人がたかった。
「すごい人だかりだよね~」
避難してきた京子がツナのところへ来て言った。
「レイアさん、美人だから当たり前なのかな~」
「う、うん、そうだね」
ぎこちながらも頷くツナ。
「しっかしスゲーっスよね、オレん時もそうだった」
「あはは、そういや獄寺も転校生だったな」
獄寺と山本がツナと京子のところへ来て言った。
「別に転校生が珍しいってわけじゃねーってのに」
「確かにそうだな」
「でも外国人の転校生ってそうそうあるもんじゃないんじゃないかな」
「10代目の言う通りっすよ」
相変わらずだがツナの意見にはすぐに同調する獄寺だった。
そして昼休み-----
ツナ、獄寺、山本の3人は屋上で昼ご飯を食べていた。
「そういえばレイアさん達どこかのファミリーについて調べるって言ってたよね、一体どこのファミリーなんだろ」
「ボンゴレにも手伝ってほしいって言ってましたよね」
レイアが昨日言っていたことを思い出した。
「結局何をすればいいのかわかんねえな」
そこにちょうどレイアが来た。
「実はね、調べたいファミリーっていうのは最近力をつけてきたファミリーのことなの」
レイアは1枚の紙を取り出した。
「うわ~、イタリア語で書いてある」
「見せてください10代目、えっとなになに、(古きもの、新しきものに喰われよ)って書いてありますね」
獄寺はツナにそう伝えた。
「意味わかんないや」
「実はリースファミリーやボンゴレファミリーの幹部クラスの人達が何人か暗殺されたの、それで」
「なんでリースファミリーとボンゴレファミリーが狙われてるんだ?」
「一体誰が」
獄寺と山本が言った。
「それが、まったく情報が入らないファミリーなの、わかっているのは名前と沢田君、貴方を狙っているらしいのよ」
「んなっ、なんでオレが~」
ツナは青ざめた。
(せっかく平和な並盛に帰ってきたのに~)
「らしい?」
山本がレイアに尋ねた。
「はっきりとした証拠はないんだけどね」
レイアは困った顔で言った。
「大丈夫?」
レイアは心配そうにツナに話しかけた。
「ハァ~」
いつにま増してすごいため息である。
「GAO」
「んっ?ナッツ、お前慰めてくれるのか?」
突然声を発したのは、10年後の未来で手に入れた仲間・天空ライオン(レオネ・デイ・チエーリ)のナッツだった。
本来はツナの心と同調するはずなのだが今回は違ったようだ。
「それなあに?」
レイアは不思議そうに尋ねた。
「ああ、これはね」ツナは自分達が10年後の未来での出来事をレイアに話した。未来での戦い、死ぬ気の炎、そして匣--
「そんなことがあったんだ、ねえ見せて見せて」
話を聞いたレイアの目はキラキラしていた。
そしてツナはナッツのリングに炎を灯し、出現させた。
「GAO」
「わあかわいい、よろしくねナッツ」
「ところでそのファミリー名っていうのは?」
「ああ、フィルマーレファミリーっていうの」
「フィルマーレ?知らないや、獄寺君知ってる?」
「いえ、自分は知りませんね」
「まあこれから手伝ってもらうからよろしくね」
キーンコーンカーンコーン
「あ、チャイムが鳴ったから私教室に戻るね」
そう言うとレイアは教室へ戻っていった。
ツナは前途多難な運命に困り果てていた。
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