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千年の魂.

作者:風雅 迅
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第二シーズン〜時空大冒険〜
第六章 【Douglas of the attack】
  第八話 《白馬の王子様って、カレーうどんこぼしたら大変だよな》

 
前書き
千魂ターイム‼︎

ダグラスツリーの森・・・ダグラスツリーのみで作られた森。その中は、ダグラスの巣窟となっていて、様々な、種類のダグラスに遭遇する、この森に1人で入って帰って来た者はいないと言うほど、危険な場所
しかし、最近では、新しい事が行くたびに発見されるので、ダグラス全滅への近道として注目されている 

 
男「白馬の王子様登場だ!馬いねぇけど、、、、」

貫は、間の抜けた表情で(自称)王子様を見ていた
そして、不思議に思っていた、こいつがどうやって、眼球くんをやったのか、いや、むしろ、こいつがやったのか、、、
あともう一つ、『もう少しかっこいい台詞言えないの⁉︎』

そんなことを考えていると、(自称)王子様は、貫に手を差し出し言った

自称王子様「立てるか?安全地帯まで逃げるぞ」

貫は、その手をしっかりと握り、「悪りぃな」と言って立ち上がろうとした
しかし、貫が立ち上がるのより、(自称)王子様が動き出す方が早かった

貫が、立ち上がろうと膝を地に着いた時、一瞬で身体が宙に浮き、景色は、流れるように、いや、ぶっ飛んで行った。

貫は、(自称)王子様のあまりの速さで、目が回っているが、この男が、高速で進みながらも、ダグラスや眼球くんを蹴散らしているのが、音で分かる

貫「ってか、腕もげそう、、、」

そのまま、貫は、傷のせいもあり意識が途絶えた















自称王子様「おーい、大丈夫か〜?死んでねぇか〜?」

貫がゆっくり目を開けると、視線の先には、(自称)王子様の顔がありその奥には、木製の天井がある。そして、肌にふわふわの生地を感じ、布団であることを確認する。
どうやらここは、(自称)王子様の家、のようだ、王子様にしては、貧相すぎる家だが、、、

自称王子様「やっと目が覚めたみたいだな、助けれて良かったぜ」

(自称)王子様は、そう言って笑っている
だが、貫は、素直に喜べない
スッキリしていないからだ、こいつが誰なのか
そして、素直に感謝もできない、気を失ったのは、こいつのせいだから。

貫は、尋ねる事にした、この(自称)王子様が一体何者なのか------

貫「お前、一体、、、」

(自称)王子様は、眉をひそめる貫を見て、軽い笑いを浮かべて言った

自称王子様「なんだ?助けてやったのに礼も無しか?」

その言葉に、思い出さされ、貫は、急いで礼を言う

貫「おっ、おう、悪りぃな、助かったよ、ありがとう」

貫の礼を聞いて、(自称)王子様は、笑いながら、貫の寝ているベッドの近くの窓を開けて言った

風刹「俺の名前は、風刹 瑆(ふうせつ ひかる)、そして、光を自在に操る《騎士の巧知(ナイトスキル)》《純真なる輝き(イノセント シャイン)〜innocent shine〜》の使い手だ、そして、俺は、王子様じゃないし、馬に乗ったことも無い」

その言葉を言った、風刹は、流石、光のソウルナイトと言うだけあり、1人寂しく輝いていた

貫は、風刹の「王子様じゃない」と言う言葉に「いや、んなの知ってるわ‼︎」と、突っ込みを入れようかと思ったが、身体がまだ本調子じゃないようで、うまく動かない

そのまま、力が抜けて、再びベッドに背中を埋める
それの見て、風刹が力を抜いた顔で言った

風刹「ったく、だらしねぇ、それでも男か?
まぁいいや、お前は、のんびり休んでろ、俺は、ノルマがあるから、また出てくるぜ」

そう言うと、風刹は、出口に向かった
貫は、止めようとしたが、口を開けた時は、もう、ほのかに白い残光があるだけだった

そして、ある事にも気がつく

貫『ん、待てよ、なんでここに、俺ら以外にソウルナイトが⁉︎』

貫は、風刹を追おうと身体に力を入れるが、激痛が走りそれを妨げる

貫「ちっ、、、、」














柵外-ダグラスツリーの森 入口付近-

空音「ふう、やっと着いた、、、」

空音は、そう言いながら、両方の手のひらを顔に向けてパタパタさせてから、顔を冷やしている
迅も、ダグラスツリーの森を見上げながら一息つくように言った

迅「ノーストップで来たけど、半日かかっちまったな」

迅は、隣で、呼吸を整える空音の様子を見て聞いた

迅「少し、休むか?」

しかし、空音は、首を振った

空音「ううん、私は、大丈夫
それより、兵長達が心配だわ、カインと貫がいると言っても、眼球くんが二体同時に出たりしたら、迅くんと、カインが、2人で戦って苦戦したんだもの、倒すのは、かなり難しいはず」

迅は、空音の考えを聞き、跳ねるように地面から立ちあがり、ダグラスツリーの森に入りながら、空音に手招きした

空音も手招きに呼ばれて、小走りで迅に追いつき、そのまま二人で、森へ消えていった














その頃、カインたちは------

カイン「ちくしょおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおお!!!
ここは、、、何処だああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ‼︎‼︎‼︎」


迷っていた、、、、

カインは、全力で叫んだ後、頭を抱えながらしゃがみこみ、頭を左右に振りながら、ごちゃごちゃ喚いている

それの見た、エルンは、小さい声で、「あんたのせいだよね、、、」と呟く

そう、それは、数分前に遡る------

カイン「大分、遠くまで来たな、、、」

カインは、貫と別れた後、ひたすら突っ走り、森のかなり深い所まで来ていた
カインは、そこで、手頃な岩に腰を下ろし、リヴァイアを見て言った

カイン「兵長、ここどこだ?地図あんだろ?見せてくれよ」

兵長は、それに、反応し、すぐに懐のポケットから地図を取り出しカインに向けて投げる
カインは、それを受け取り、場所を確認する
それを見ながら、リヴァイアは、カインに補足を入れる

リヴァイア「その地図は、あくまで、俺らが行ったことがある範囲までの地図だ、俺らの行ったことのない場所に着いてしまったら迷子確定だからな」

カインは、それに笑って返事を返した

カイン「へいへいほー、地図なんてのは、fusion やってる時に、散々見たから、楽勝だっつーの」

リヴァイアは、目を細めて言う

リヴァイア「いや、そう言う諸事情いらないから、、、」


そして、これが今だ、、、

カイン「ちくしょおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおお!なんで、地図の向きが逆なんだよ! fusion の時は、自然と上下左右合わせてくれてたのに、せけぇよ!なんだよ!上下左右が違ったって!馬鹿か?馬鹿なのか?」

、、、、、
カインは、地図を見る向きを間違えて元々行こうとしていたルートの全くの逆、プラス、未開の地に足を踏み入れてしまったようだ、知らない内に

それに対して「馬鹿か?馬鹿なのか?」と叫ぶカインを見て、エルン、ミーシャ、ラリルレト、リヴァイアは心の中で呟いた

『馬鹿だろ』

リヴァイアは、ため息を着いてカインから、地図を取り返し、来た方向へ向かって歩き出した

その時------

ドゴオォォォオオオォォァオォオォォォォオオオォォオォォオォォオォォォオオオオオオオン‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎

リヴァイアの前に、今までとは、全く違う姿のダグラスが上から飛び降りて来た
その姿は、人と言うより猿に近い、そして、やはり上半身には、ボロボロだが、茶色の生地に緑でDが書かれている

リヴァイアが、荊を構え、カインと他三名の指揮を執る

リヴァイア「手が普通のダグラスよりも長く、上から飛び降りて来たところを見ると、おそらく、木登りに特化しているダグラスだろう、この場は木が多く、相手にとって有利だ、場所を変えるぞ!」

三名はそれに頷いたが、残りの1人はそうはいかなかった、、、

カイン「そんなの知るか!相手に有利な場所で勝ててこその達成感だろ!」

そう言って、カインは、猿型ダグラスに突っ込んでいく、それを見ながら、リヴァイアは、また、ため息を着いて、他の三人に指示を出す

リヴァイア「仕方ない、俺たちは、四方向に分かれて、荊を銃の容量で飛ばしまくれ、それで猿の動きを撹乱する、多少は、馬鹿の援護にもなるだろう」

それを聞いて、リヴァイア、エルン、ミーシャ、ラリルレトは、四方向へと散らばる

カインは、猿型の目の前に現れ、両手剣を斜め右下から左上へと片手で思い切り振る
その勢いを利用して身体に斜めの回転をかたカインは、猿型の左腕による払い落としを弾きかえす
猿型は、その衝撃で後ろへと姿勢を崩す
カインは、それに追い打ちをかけようと、飛びかかるが、何処からか、奇妙な、しかし、はっきりと意味のある言葉が聞こえた

?「いてぇな、、、」

カインは、驚き、一旦地面に着地してとどまる

カイン「な、なんだ?今の?リヴァイアか、いや違う、、、」

再び奇妙な声が聞こえる

?「どこ見てんだよ、肩ロースにすっぞ」

それを聞き、カインは「肩ロースじゃなくてミンチな」と心で突っ込んだ後、大きな声で森中に伝わるように言った

カイン「何処だ、何処にいる!出てこないと目玉をほじくるぞ‼︎」

すると、猿型ダグラスは、起き上がりカインの見つめていった、その目からは、全く感情が伝わってこない、しかし、口元を見て気がついた

猿型ダグラス「目の前にいるっつってんだろ!」

猿型ダグラスは、両手を組んでそれを高く突き上げると、躊躇なく振り落とした
カインは慌てて、横に跳び、猿型ダグラスの攻撃をかわす
横に跳んだカインは、地面を手で弾き、木を背にして着地する

猿型ダグラスの攻撃が当たった地面は、地面が割れて抉れている

カインは、それを見て思う『あんなのくらったら、本当にミンチじゃんか!』と
カインは、一旦、猿型ダグラスの攻撃から離れようと跳び上がり、高い木の枝に止まる

カイン「さて、こっからじっくり、旋毛を狙わせてもら------」

------えそうになかった

猿型ダグラスは、長い腕を駆使して、猛スピードで、巨大樹を登ってくる、そこに、リヴァイアたちの、荊が飛んできているが、猿型ダグラスの硬い毛並みによって全て弾かれている

カインは慌てて、片手剣を構え、猿型ダグラスの下からの攻撃をガードする

ガギィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィイイイン‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎

嫌な、金属音が、森に響きわたる
カインは、なんとか、猿型ダグラスの攻撃の直撃こそ防いだが、あまりの威力に身体が宙に浮き森の中から上へと飛び出す

カイン「あ、お日様、久しぶり、、、」

その時カインは考えた、猿型ダグラスの丸焦げにしてやろうと、日差しの強いここなら、炎の威力も増すはずだと

そして、森の中から、猿型ダグラスが飛び出してくる
カインは、ニヤッと笑い剣を高く投げた後、猿型ダグラスに向かって両手を重ねて突き出し言った

カイン「動物って炎が苦手だったよね‼︎‼︎」

カインの手が久しぶりに炎に包まれる

カイン「フレイム------」

しかし、カインが技を撃つ事は無かった、そして、その必要もなかった

カイン「?」

カインが、違和感に気づく、飛び出してきたのはいいが猿型ダグラスは、何も攻撃体制をとっていない、それに、、、

カイン「日のある上より、下の方が明るいような、、、」

その時、下の光が、一層激しくなった
かと、思ったら、カインの目の前数センチのところを、光の矢が通過した
カインは、ガチガチになりながらも、光の方向を見る
すると、そこには、頭を吹き飛ばされた猿型ダグラス、その奥には、光を手にまとった男が立っていた、風刹だ

猿型ダグラスは、空中でツリー化し地面まで勢いよく根を伸ばす

カインは、猿型ダグラスが仕留められたのを確認し、地面まで降りる
そして、風刹の元による

カイン「てめぇ、なんで俺の獲物横取りしてんだよ!」

その言葉を聞いて、風刹は、少しカッコをつけて言った

風刹「そこに、山があったからさ」

カインは、思わず突っ込んだ

カイン「いや、何処にだ!そういう台詞言っときゃかっこつく訳じゃねぇんだぞ‼︎」

風刹は、「あれ?おかしいな」と言う顔をして言った

風刹「え?今のカッコ良くなかった?ピンチに颯爽と駆けつけるって言う奴」

カインは、その言葉を聞いて頭を抱える

カイン「はぁ、自分でかっこいいて思ってたら重症だな」

その言葉に笑い、風刹が言った

風刹「まぁ、冗談は、さておき、本当にピンチだったぞ?森のな」

カインの頭にハテナが浮かぶ

風刹「なんのこと?って顔してんな、、、
いいか?あのままお前が、炎を放っていたら、今頃、火の海だぞ」

カインは、ふと、そのことに気がつき、青ざめる
風刹はそれを見て、笑いながら言った

風刹「全く、どこに行っても、後先考えずに行動する奴っているんだな」

カインは、すこし、風刹の言っていることが分からなかった

その時、カインの視界にリヴァイアの姿が入り、今の状況を思い出す

カイン「あ、俺ら、迷子だった」

風刹は、間の抜けたカインの言葉に吹き出し、手招きした

風刹「今日のノルマは、達成したし、迷ってんならうちに来い、」

カインは、迷わずに「うおーセンキュー」と言って着いて行く、それを見て、リヴァイアたちは、少し戸惑う

リヴァイア「待て、カイン!貫は、どうする⁉︎」

風刹は、その言葉に静かに反応した

風刹『カイン、、、、、、だと、、、』
 
 

 
後書き
To be continued、、、、

空音と迅は、いつになったら追いつくのか
そして、謎の男、風刹 瑆(ふうせつ ひかる)彼は一体、、、
そして、最後、風刹がカインの名に反応した、理由とは?

次回、《古びた記憶》 
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