千年の魂.
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第二シーズン〜時空大冒険〜
第六章 【Douglas of the attack】
第六話 《逆立ちって難しい》
前書き
千魂ターイム‼︎‼︎‼︎
柵外遠征・・・あまりいい扱いは、されていない、理由は、費用がかかる上に、それに見合った成果がないからだ。かつては、その、費用を賄うため、リヴァイア、エレダンの二人で柵外遠征をした事もあるという、そして、その時に、眼球くんの対処の仕方を生み出したらしい
迅『ダグラス、全滅させんのは良いけど、どうやって元の世界に帰るんだ⁉︎』
迅は腕を組み空を見上げ考える
そこに一人の少年が現れた
迅「お前は、確か昨日の会議の時にいた、、、」
そこまで言って、言葉を詰まらせる迅に、少年は名前を名乗った
エルン「俺は、エルン・スパイヤー、特別作戦班だ
お前が、今回、力を貸してくれるというソウルナイトのリーダーだな?よろしく」
エルンはそう言って、手を出して握手を求めてきた、迅は、ゆっくりと立ち上がりその手を握った
彼、エルン・スパイヤーの手からは、様々な決意のようなものを感じることができた
迅「それで?エルン、お前は、こんなとこに何しに来たんだ?」
エルンは、迷わずに口を開いた
エルン「お前に、聞きたいことがある」
迅は、めんどいとも思ったが、これも付き合いというものだと思い込み、再びその場に座り込んでエルンの話に耳を傾ける
エルン「お前達が、俺たちに味方する理由だ、お前達が俺たちに味方しても、全く利益は無いはずだが?」
迅は、少し悪い笑み浮かべて言った
迅「俺はただ戦いてぇだけだ、できるだけ強えヤツとな」
そこに、勢いよく青い衝撃が走った
貫「嘘を、、、、、つくなああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」
突然現れた貫の突っ込みが、ダグラスによって支配されている広大な地平に響き渡った
貫「何、本来の目的すっぽかして、欲望のままのこと言ってんだよ‼︎‼︎‼︎時空の歪みだろ!時空の歪みのしゅ・う・せ・い‼︎‼︎‼︎」
迅は、貫に突っ込まれたが、顔色一つ変えずに、貫に言った
迅「何?」
迅の冷た〜い一言に貫は、一瞬どうしたものか悩んだがすぐに本当のここに来た目的を思い出して迅に伝える
貫「ってか、んなことは、どうでもいいんだよ!
迅!なんでお前は、こんなところにいるんだよ!兵長に言われてんだろぅが‼︎勝手にウロチョロすんなって、しかも、今日は、特別作戦班の連携練習の日なの‼︎」
迅は、めんどくさそうに立ち上がりながら、貫に言った
迅「へいへい、説教なら聞き飽きたっつーの!」
そして、迅は柵から降りて街に戻ろうとした、貫は、珍しく迅が言うことを聞いてくれたと思い、少し喜んだ声で言った
貫「おっ!珍しいな、お前が俺のいうこと聞いてくれるなんて、」
しかし、期待を裏切るように(いや、半分予想していたけど)迅は口を開いた
迅「んなわけねぇだろ、んなわけが、パチンコだよパチンコ」
貫が、世界観をぶち壊す不届き者に再び、地平に響く突っ込みをする
貫「んなもんあるかあぁぁぁああっっっ‼︎‼︎‼︎」
迅と、貫は、そうして、もめながら(ほとんど一方的だが)柵から降りていった
エルンは、一人柵の上に残され、空を見上げる
エルン『あいつら、本当に強いの、、、、』
*
柵外-ボケナス区-
迅「かめはめ波あぁぁぁ●ぁぁぁああ‼︎‼︎」
カイン「どどん波あぁぁぁぁ●ぁぁああ‼︎‼︎」
迅は、両手を例のアレの如く突き出しそこから青い破壊光線を放つ
カインも、人差し指を立て、そう、アレの如く、人差し指を前に振り下ろす、その先からは、例の破壊光線が放たれる
それを見て貫と空音以外は、色んな意味で、度肝を抜かれて立ち尽くしていた
ダグラスを物ともせず蹴散らす、他人の技をむやみやたらと連射するさま、言い出すときりがない気もするが、やはり、この男だけは、違った、そういう運命だからだろう
貫「やめんかあぁぁぁぁぁぁぁああっいっっっ‼︎
何勝手に、かめ、、、とか、どどん、、、とか放ってんだよ!常識考えろ!
それに、なんだあの意味の無いモザイクは‼︎
言葉が伸びてる部分にモザイク入れても意味ねぇからな‼︎分かってる⁉︎」
貫が、しつこく言ったが、迅とカインは、かるく
迅「あいよっ」
カイン「へいへい」
と言っただけで反省の色など全くなかった
迅「三刀流奥義-四千世界-‼︎」
カイン「釘パンチイィィィィィィィィィィイウイィィィィィィィゥヤッフィイィィィィィィィ‼︎‼︎‼︎‼︎」
貫は、諦めずに突っ込んだのだった
貫「千年足しても駄目だから‼︎‼︎
カインは、なんか、語尾をロックンロール風にしてごまかすな‼︎‼︎
最初で、お前の罪は、ほとんど確定してるから‼︎」
エルンは、その仲間、アミン・ラリルレト、ミーシャ・ラットリーと、顔を見合わせ、なんとも言えない顔をしていた
エルン「ま、まぁ、強いのは確かだよな、、うん」
アミン「た、多分、いや、絶対」
ミーシャ「、、、、」
こうして、エルンたちは、全く戦わないまま、連携の練習?は終わった
*
その日の夜
迅「はぁ、よく戦ったぜ〜」
迅は、バルスンの本部に戻り、夕食をとっている、メニューはというと、なんかの肉のステーキ、彩り豊かなサラダ、心地よい香りのするスープ、がテーブルの上にでている
そして、それを作ったのは
カイン「ったく、行儀悪りぃな、まぁ、俺も人のこと言えねぇけどよ、いや、やっぱりお前行儀悪りぃって言うか、ただ食い過ぎてる気がするんだが、、、」
そう、料理を作ったのは、カインである、カインは、大雑把に見えるが実は結構、器用な一面もあるようだ
迅は、カインの食い過ぎてるという忠告を聞く気もなく、料理を食べ続けた、よほどカインの料理が、うまいのか、ただ腹が減っていたのかよく分からない
そんな、二人のやりとりを、緑のマフラーを巻いた女が見ていた、ミーシャ・ラットリー、だ、そんな彼女は、特別作戦班で、最も無口だ。
それは、もしかしたら、迅以外には、あまり心を開かない、空音に似ているかもしれない。
それを、感じたのか、その場に空音もやってきて、ミーシャの横に座った
空音「あなた、夕食は?あそこの大剣使い(カイン)ね、頭の中身は空っぽだけど、戦闘と料理に関しては、ピカイチよ、ほら、食べてみて、」
そう言って、空音は、カインに作らせた、なんかの肉のステーキを少し切って差し出した
ミーシャは、少し戸惑ったが、からの皿を差し出してそれを受け取った
続けて空音は、サラダを食べて見せながら、ミーシャの、皿にも盛りつける
その時、ミーシャが驚いた顔をした後、つぶやいた
ミーシャ「この、緑の葉っぱ、、、ダグラスツリーの葉っぱじゃ、、、、、」
その声は、少し離れていた迅のところにも届いた
ミーシャの一言を聞いた、迅と空音は、身体の中から、何かが飛び出てきそうなのをこらえながらカインの方をみた
カインは、包丁を動かしながら左腕をかるく挙げ、はきはきと親指を立てた、グッドサインだが、迅と空音には、分かった、それの深い意味が
迅「おぼろしゃあぁぁぁぁぁぁあ‼︎‼︎‼︎
てめぇは、何、ダグラスの死体食わせてんだよ‼︎気持ち悪いわっっっ‼︎‼︎‼︎」
カインは、手を止めずに言った
カイン「いや〜、下手物ほど美味いって言うじゃんか」
迅「下手物過ぎるわっっっ‼︎‼︎‼︎」
エレダン「リヴァイア、どう思う、」
リヴァイアは、真剣な顔をして尋ねてきたエレダンに尋ね返す
リヴァイア「何がだ?」
エレダン「明日、ダグラスたちを殲滅出来ると思うか?」
リヴァイアは、ダグラスツリーの葉っぱと普通の野菜に、サラダの中身を分けながら言った
リヴァイア「このまま、そして今まで通りのことしか起きなければ勝機はある」
エレダンは、その答えを聞いた後しゃべらなくなった
エレダン「何も変わったことがなければな、、、、」
*
柵外遠征当日
開門する柵外の扉の周りには、少数精鋭の舞台が的確に整列して、開門するのをまっている
予定の時間から、30分遅れている、理由は、言わずともだが、一応言っておこう
兵士「兵長!ソウルナイトが1名も現れません」
その様子を見ていた、エルンはつぶやいた
エルン「だいたい予想してたよ、この展開、、、」
そこには、いつもなら2時間は遅れるはずのソウルナイトたちの姿があった
迅「ふぅ、ギリギリか、、、」
迅が、とぼけるので、エレダンがかるく言った
エレダン「遅れたな」
迅は、笑って爽やかに言った
迅「暖かい布団を有難うございましたっと」
エルンは、軽く引いていたが、エレダンは、流石に大人だ、もっと多くの驚くことを経験しているのだろう、そこまで驚かずに、平然としたまま、兵の統率を始めた
エレダン「これより、第37回柵外遠征を始める!」
すると、エレダンは今までに無い大声を出した
エレダン「開門せよ‼︎‼︎‼︎‼︎」
その後、一気に門が開いた、そして、エレダンの指示とともに、一斉に、馬に乗った兵士たちが駆け出す
エレダン「進めぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」
エレダンが戦闘を走り、勢いよく、柵外に飛び出す、しかし、その時予想外の事が起きた
ドダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダガシュッ‼︎‼︎‼︎‼︎
ものすごく早く小刻みな振動の後、何かが、噛み付くような音がした
迅たちは、後ろの方に、いてよく分からなかったが、何が起きたかは、前の兵士たちの声でなんとなく理解出来た
エルン「団長‼︎‼︎‼︎」
迅は、団長がどうしたのか確かめるため、最前線に飛び出した
そこには、異様な光景と見たくなかった光景が広がっている
逆立ちしたダグラスが、口にエレダンを加えている
迅は、エレダンを助けようと、逆立ちダグラスの元に飛び出す、しかし、普段なら、旋毛がテッペンにあって狙いやすいのだが、このダグラスは、逆立ちしているため、頭が地面にすごく近いところにある、あんな狭いところにあると、無傷で、あそこに入り込むのは、難しい
迅が、考えていると、リヴァイアが、話し出した、
リヴァイア「進め‼︎‼︎‼︎団長の言葉を忘れたか‼︎」
途中で、何処かの部隊が欠けても立ち止まるな
全兵士の頭にその言葉がよぎる、エレダンは、柵外遠征の時、必ずそう言っていたからだ
リヴァイア「進めえぇぇぇぇえ‼︎‼︎‼︎」
そして、ほとんどの兵士たちが、再び駆け出した、まだ、柵外と言っても、柵の目の前だ、早くしなければ、ダグラスが覚醒する夜になる、しかし、迅は、寝坊が出来ても、仲間を見捨てるようなことはできなかった、その仲間が、助かりようがないとしても
迅「リヴァイア!俺は、あの、イカれたダグラスを盆栽にしてやる!だから、先に行っててくれ!」
リヴァイアは、言っても無駄だと思ったのだろう、あっさりとそのことに関しては了承した、団長は、立ち止まるなといっていたが、兵士全体が止まってないから、よしということだ
迅「空音!手をかしてくれ!」
空音も、勢いよく、迅の元に飛び出す
空音「分かった、迅くん!でも、どうするの」
迅が、方法を説明する
迅「俺が、風で奴を空中にぶっ飛ばす!そこを狙って、素敵な盆栽に仕立ててやれ」
空音は、真面目な顔になって頷いた
迅「行くぞ!」
空音「うん!」
その時、逆立ちダグラスは、エレダンを飲み込み、迅たち二人の方を見て、二人に向かって逆立ちのまま、恐ろしい速さで走って来た
迅「エレダンの仇‼︎‼︎」
後書き
To be continued、、、、
恐れていた事態が、もう起きてしまった、エレダンは、もういない、それでも進め、翼撃兵団
そして、迅と空音は、逆立ちダグラスを倒せるのか
次回 《輝きの植木職人》
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