大陸の妖精
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TEAR(涙)
前書き
デリオラ編終了、長かったなぁ・・・
アルト「しっかし、デカイ傷跡つくったよな・・・」
ルーシィ「んー・・・」
グレイ「・・・」パックリ
ルーシィが四つん這いになりグレイの顔の傷口を見る
ルーシィ「キズ・・・残っちゃいそうね」
グレイ「あ? 別にかまわねーよ」
ルーシィ「顔よ」
グレイ「キズなんてどこに増えようがかまわねーんだ、目に見える方はな」
ルーシィ「お うまい事言うじゃん」
ナツ「はぁ?見えないキズって何?」
アルト「俺にもよくわからん」
村長「な・・・なんと!?報酬は受け取れない・・・と!?」
エルザ「あぁ・・・気持ちだけで結構だ、感謝する」
エルザが報酬の受け取りを拒否する
村長「ほが・・・しかし・・・」
エルザ「昨夜も話したが、今回の件はギルド側で正式に受理された依頼ではない・・・一部のバカ共が先走って遂行した仕事だ」
村長「それでも我々が救われた事にはかわりません、これはギルドへの報酬ではなく友人へのお礼という形で受け取ってくれませぬかの?」
村長が笑顔で言った
するとエルザは諦めたように首を横に振った
エルザ「そう言われると拒みづらいな」
アルト・ナツ・グレイ「「「700万J!!!!」」」
エルザ「しかし、これを受け取ってしまうとギルドの理念に反する・・・追加報酬の鍵だけありがたく頂く事にしよう」
アルト・ナツ・グレイ「「「いらねーっ!!!」」」
ルーシィ「いるいる!!!!」
ボボ「では、せめてハルジオンまで送りますよ」
エルザ「いや、船は用意できてる」
そう言ったエルザの視線の先にはボロボロの海賊船が一隻あった
アルト「すっげーな!!こんなデカイ船を用意したのか!?」
グレイ「海賊船!!?」
ハッピー「まさか・・・強奪したの!?」
ルーシィ「イヤよ!!!こんなの乗りたくない!!」
ナツ「泳ぐならつきあうぞ」
アルト「あー、ナツとルーシィが泳ぐなら俺も泳ごうかな」
ルーシィ「無理!」
しばらくしてアルトたちはガルナ島を出港する
ボボ「みなさん!!!ありがとうございます!!!」
ガルナ島からボボたちが叫ぶ
アルト「お前らも元気でなー!!!」
アルトたちがそれにこたえる
「また悪魔のフリフリダンス踊りましょー!」
「仕事頑張れよー!」
「フェアリーテイル、サイコー!!」
「いつでも遊びに来いよー!」
悪魔たちが見送る中、船はハルジオンに向かっていった
そして、島の上でアルトたちの船を見送る者たちがもう一組
ユウカ「行っちまったな」
トビー「な・・・泣いてなんかないモンね!!」
ユウカ「てか・・・なぜ泣く」
シェリー「いいんですの?せっかくわかりあえた弟弟子さん・・・すなわち愛」
リオン「いいんだ」
その時リオンはアルトに言われた言葉を思い出す
「仲間がいて、ライバルがいて、きっと新しい目標が見つかる」
リオン「なぁ・・・ギルドって楽しいか?」
魔法評議会会場 ERA
ウルティア「デリオラの件は残念だったわ、ごめんなさいねジークレイン様・・・まさかあの女の魔力があそこまで強大だとは・・・」
ジークレイン「まぁ、仕方ねえさ・・・さすが既に死んでるとは思いもしなかった・・・それに・・・あまりそんな言い方をするもんじゃねえぞ」
ジークレインが胸の称号を持ち上げて言う
ジークレイン「俺はオマエの母を尊敬してるんだ、ウルの涙ウルティアよ・・・生きていれば間違いなく『聖十大魔道』の一人となっていただろう」
ウルティア「かいかぶりすぎよ、母は魔の道にとりつかれすぎて父に見捨てられたみじめな女」
ジークレイン「失ったものが大きければ大きいほど手に入る力は強大なものとなるんだぜ」
ウルティア「私は母の中では小さな存在よ」
ジークレイン「どうかな・・・幼い弟子を育てたのも――」
ウルティア「その話はおしまい♡」
するとウルティアがジークレインの口に指をあて、口を封じる
ウルティア「それより次の段階へ進みましょ」
ジークレイン「てか・・・おまえ・・・」
その時、ウルティアの頬が大きく腫れる
ウルティア「きゃああああっ!!!何コレェ!!?」
ジークレイン「はっはっはっ、今頃ハレてきやがった」
腫れたウルの頬を見て笑うジークレイン
ジークレイン「そういえば、アルトレアと戦った感想は?」
ウルティア「私は半分も力を出してないとはいえ見事だったわ・・・あの子はサラマンダー同様、もっともっと強くなるわよ」
ジークレイン「だろうな・・・アルトレア・・・俺の理想のために・・・強くなるがいい」
マグノリアの町――――――――――――――――――――――――
ナツ「帰って来たぞー!!!」
ハッピー「来たぞー!!!」
グレイ「しっかし、あれだけ苦労して報酬が鍵一コか・・・」
アルト「たしかに・・・労力に見合ってないかもなー」
報酬内容に文句を言グレイとアルト
エルザ「正式な仕事ではなかったんだ、これくらいがちょうどいい」
ルーシィ「そうそう、文句言わないの!!」
ルーシィは鍵を貰って上機嫌だった
アルト「で、今回もらった鍵はどんなのなんだ?」
ルーシィ「人馬宮のサジタリウス♡」
グレイ「人馬だと!?」
グレイが上半身は馬、下半身は人である生物を想像する
ルーシィ「いや、逆じゃない・・・?」
ナツ「・・・・・」
ナツはわけわからん怪物を想像する
ルーシィ「馬でも人でもないよ」
アルト「へぇ・・・人馬かぁ・・・」
アルトなりの人馬宮の星霊を想像する
すると何を思ったのか、人が四つん這いになってボンテージを着た女に鞭打ちされてる図が思いついた
アルト「・・・呼び出すの怖いな」
ルーシィ「言っとくけど、アルトが想像してるのとは全然違うから」
エルザ「さて・・・さっそくだがギルドに戻ってお前たちの処分を決定する」
アルト「げっ・・・」
ナツ「うお!!」
グレイ「忘れかけてた!!」
エルザ「私は今回の件について概ね海容してもいいと思っている・・・しかし判断を下すのはマスターだ、私は弁護するつもりはないからそれなりの罰は覚悟しておけ」
ハッピー「まさかアレをやられるんじゃ!!?」
グレイ「ちょっと待て!アレだけはもう二度とやりたくねぇ!!」
ルーシィ「アレって何ーっ!?」
ひどく怯えるハッピーとグレイ
その半端じゃない怯えようにルーシィが得体のしれない恐怖心を抱く
ナツ「気にすんな、『よくやった』って褒めてくれるさ!じっちゃんなら」
アルト「そうそう、マスターは案外優しいからな!」
エルザ「いや・・・アレはほぼ決定だろう・・・ふふ、腕が鳴るな」
エルザの一言にアルトとナツの表情が曇っていく
アルト「あぁぁぁ!!ごめんなさーい!!!!」
ナツ「いやだぁー!!アレだけはいやだー!!!!」
ルーシィ「だからアレって何ー!!?」
エルザに引きずられていく二人、その横には項垂れているグレイとハッピーがいた
フェアリーテイルに近づくにつれ、町民がアルトたちを見て何やらひそひそと話しているのが見えた
アルト・ナツ「「?」」
エルザ「何だ・・・?ギルドの様子がおかしい・・・」
するとエルザが目の前にあるフェアリーテイルの建物を見て、異様な雰囲気を感じ取る
ルーシィ「な・・・なに?」
グレイ「これは・・・」
ナツ「!?」
アルト「なんでだよ・・・!?」
アルトたちもギルドの異変を見て感じる
「オレたちのギルドが!!!」
そこには数本の鉄の柱が差し込まれ、半壊しているフェアリーテイルがあった
ナツ「誰が・・・!!!」
怒りに震えるナツの目にはうっすらと涙が浮かんでいた
アルト「誰だよ・・・こんな事しやがったのは!!?」
エルザ「何があったというのだ・・・」
後書き
次回からファントムロード編開始です
一段落したところでオリジナルエピソードを試験的に作ってみようと思います
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