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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第九話 大室中佐!格闘茶道!!その一

                    戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
                 第九話  大室中佐!格闘茶道!!
 尚智と尚武は相変わらずだった、煩悩全開であった。
 秋になってもだ、こんなことを言っていた。前回真夏だったがこの作品の季節はその都度変わるので気にしてはいけない。
 秋の深まりを象徴する紅葉と落葉の公園の中にいてだ、二人でこんなことを言うのだった。
「秋、だよな」
「食欲の秋だな」
「読書の秋、芸術の秋」
「食欲は絶対としてな」
 そしてなのだった。
「読書、何読むよ」
「決まってるだろ、フランス書院だよ」
 尚武はいきなりこの名前を出した。
「それしかないだろ」
「ああ、あれな」
「他にもあるけれどな」
「色々そういう文庫もあるな、確かに」
「ああ、けれどな」
「その中でもだよな」
「フランス書院は安定しているぜ」
 同じ様な設定、同じ様なあらすじばかりではないのかという指摘もあるがだ、確かにフランス書院には安定したよさがある。
「女子高生、人妻、姉、義母な」
「特に義母多くねえか?あそこ」
「姉とか妹も多いぜ」
「義理でもな」
 とかくこの設定が多い。
「それと女の人は複数出るよな」
「殆どの作品でそうだよな」
「男はかなりの割合で一人でな」
「背徳のハーレムな」
「けれどそれがいいんだよな」
「ああ、幾らでも読めるぜ」
「まさに読書の秋に相応しいぜ」
 少なくとも読むことを楽しめるというのだ、秋に相応しく。
「じゃあ今日本屋さんに行くか」
「フランス書院のコーナーに直行だぜ」
「女教師ものにするか?」
「ああ、現国の須藤先生思い出してな」
 二人のクラスの現国の二十四歳の巨乳先生である、しかも顔は童顔で好きな服装はミニスカートに黒ストッキングだ。
「あの先生をイメージしながら読むか」
「禁断の女教師と生徒とかな」
「まあ実母は別にいいけれどな」
「義母もな」
「うちの母ちゃん思い出すから」
「はっきり言って自分の母親となんか想像もできねえぜ」
 二人はこうした趣味はない、ついでに言えば二人には姉も妹もいない為こちらにも関心は全くない。
「だからここは女教師か?」
「それともOLさんにするか」
「人妻もいいな」
「未亡人でもいいんじゃねえか?」
 まずは読書の秋の話だった、そして。
 その話の後でだ、尚智は芸術の話もするのだった。その芸術とは。
「写真集だけれどな」
「それとDVDだな」
「写真も芸術だからな」
「映像もな」
 一聴するともっともな意見だ、ただし一聴しただけではだ。
「だからまたアイドルの写真集買うか」
「DVDもな」
「さて、女教師とか人妻の話するとな」
「そうした感じの人がよくなるな」
「檀蜜さんか?」 
 尚智はこの熟女系グラビアアイドルの名前を出した。
「あの人か?」
「ああ、壇蜜さんか」
「あの人愛人っていう仇名だったらしいけれどな」
 何でも学生時代に女友達に言われていたらしい、おそらくその頃から匂い立つ様な妖しい色気に満ちていたのだろう。 
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