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旧エクリプス(マブラヴ オルタネイティヴ編)

作者:cipher
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第12話 香月夕呼

■西暦1988年 2月 4日
日本は教育基本法全面改正する。
衛士の育成を主眼に置いた全面的な法改正を行う。
義務教育科目の切り捨てや大学の学部統廃合が始まる。

■西暦1988年 3月 1日
エクリプス社はエールストライクのOEM製造をプロミネンス計画参加企業に打診する。製造技術の移管が目的である。ライセンス製造にしないのは最終検査をエクリプス社で行ない、製造の不備を製造ラインにフィードバックする狙いがある。
また、アフリカや中東、インド、東南アジアといった国々には合弁企業を作り技術の移管を行う予定である。

■西暦1988年 4月 1日
エクリプス社は国連にオルタネイティヴ・バックアップ計画案を提示する。
オルタネイティヴ3と並行に人類退避計画を提示、テラフロートや宇宙コロニーへの民間人脱出及び動植物のDNA保存が示される。

■西暦1988年 6月18日
国連はトライアッド演習を実施する。
国連宇宙総軍と米国戦略軌道軍は光線属種の迎撃基準を検証するための物質投下試験を合同で実施。積載物の内容に関らず、落着予測地点付近の重光線級のみが迎撃を行い、一定距離以遠では一切反応しないことが判明。詳細原理は不明ながらも、低軌道衛星、HSSTの定常的な配備を大きく後押しする結果となる。

■西暦1988年10月24日
香月夕呼14歳、因果律量子理論の検証を始める。


西暦1988年11月 1日 仮想空間 日本帝国 エクリプス本社

Side 香月夕呼(こうづきゆうこ)

「香月夕呼さん、ようこそエクリプス本社へ。」

「これが仮想空間ね。大した物だわ。それで私に何か用なの、手早くしてね。私は研究で忙しいの!」

「その研究について、助言者に会って貰おうと思ってね。」

「誰に合うと言うの、今の研究について助言出来る訳ないわ。」

「貴方の研究がユニークな物であるのは、承知しているよ。早速紹介しよう。博士どうぞ。」

「こんにちは、私は並行世界の香月夕呼です。」

「えっ、私?」

「論より証拠、貴方が取り組んでいる因果律量子理論よ。」

ウィンドウに因果律量子理論の論文が表示された。
夕呼はその論文を一心不乱に読んでいる。

「はぁ、確かに・・・。これは私が考えていたものの、完成形だわ!」

「少しは信じられたかしら?」

「・・・えぇ。」

「大事な事だからよく聞いてね。そちらの世界の米国が1999年にG弾(5次元効果爆弾)を横浜に投下したの。その影響が並行世界に及んだのね。もしユーラシア大陸に集中投下すれば貴方の世界だけではなく、並行世界の全てが崩壊するわ。何としてもそれだけは阻止しなければならないの。その為にエクリプス計画を建てたの。各並行世界に光輝達を送り出して、各世界の技術を集めさせたのよ。全ては貴方の世界を救うためにね。」

「・・・。」

「混乱してもしょうがないわね。でも安心して、エクリプス社は貴方を全面的に支援するから。それと異世界技術総合研究所のデータベースには無条件にアクセスできるから。後は光輝お願いね。」

「了解しました。夕呼センセ。」

そう言うと、並行世界の香月夕呼は消えた。

「香月夕呼さん、今から異世界の仮想空間に旅に出ましょう。時間の心配は入りません。仮想空間の時間は実時間の12倍です。仮想空間での1日は実時間で2時間しか経過しません。」

Sideout

その後、夕呼と光輝は異世界の仮想空間を旅した。光輝が各世界の歴史とその世界の技術を丁寧に説明した。


■西暦1989年 2月 1日
国連はエクリプス社が提案したオルタネイティヴ・バックアップ計画案の採用を決定した。

■西暦1989年 3月 7日
国連はSHADOW初迎撃に成功する。
他惑星より飛来したBETA着陸ユニットと思われる物体に対し、対宇宙全周防衛拠点兵器群 SHADOWによる迎撃を初展開、この軌道を逸らせることに成功する。ただし、この物体が実際に着陸ユニットであったかにういては議論が分かれている。

■西暦1989年 6月11日
帝国国防省は第三世代戦術機F-15Mイーグルの試験導入する。
純国産戦術機開発計画の停滞を打開するため、技術検証を目的とした試験導入する。
予定調達機数は120機。

■西暦1989年 8月12日
宇宙コロニーに避難民の移送が開始される。

■西暦1989年11月19日
光輝達は火星のBETA重頭脳級(ブレイン)及び頭脳級(ブレイン)を魔法技術で強制転移に成功する。生きたまま異世界技術総合研究所に移送する。

■西暦1989年12月10日
火星上の全てのBETAが死滅を確認する。

■西暦1990年 1月25日
BETAはインド領ボパールに侵入するもサイクロプスにより撃退される。ボパールハイヴ(H13:甲13号目標)は建設されず。

■西暦1990年 3月 9日
喀什のBETAが本格的な東進を開始する。
カシュガルハイヴから出現した大規模BETA群が東進を開始する。
ユーラシア北東部、東アジア、東南アジアが主戦場となる。統一中華戦線とソ連は激しい防戦を繰り広げるも、物量に圧されて戦線は徐々に後退した。東南アジア各国は意図的に戦線を下げサイクロプスで撃退した。
東進に待機していた、NPO法人エクリプス及び民間軍事プロバイダのS.M.S(Strategic Military Services)は民間人の避難誘導にあたる。
S.M.Sはエールストライクと新型のタチコマを実戦に投入する。新型のタチコマには別次元に弾薬と砲身の予備が格納されており、レールガンを弾薬数を意識しないで撃てるようになった。(魔法少女リリカルなのはの世界の無限書庫の応用である)

■西暦1990年 5月23日
米国はATSF計画終了。 YF-22が選定される
ロックウィード社のYF-22とノースロック社のYF-23による4年に渡る競合開発の結果、米国軍の戦略に即しコスト面でも優れるYF-22が次期主力戦術機に選定される。1年間の運用試験が実施された後に制式採用が決定しF-22の制式番号が与えられる。

■西暦1990年 7月18日
ソ連はMiG-31 ブラーミャリサを配備開始する。
ミヤコム・グルビッチ設計局によるMig-25の強化改修型の第2世代機Mig-31の実戦配備が開始される。

■西暦1990年11月 8日
光輝達はハイヴからの投射物を捕獲した。異世界技術総合研究所に移送する。尚、投射方向から銀河系のほぼ中心方向であることが判明した。

■西暦1991年 3月16日
日本の帝国議会が大陸派兵を決定する。
BETAの東進を自国の危機と判断した日本は、東アジア戦線への帝国軍派遣を帝国議会で決定する。
帝国軍は大陸派遣軍を創設し、戦術機甲部隊を中心とした大兵力を前線に投入した。

■西暦1991年 6月 8日
香月夕呼17歳、帝国大学・応用量子物理研究室に編入する。
弱冠17歳の学徒が説いた独自理論 "因果律量子論" の論文がオルタネイティヴ計画招致委員会の目に止り、次期計画案の基礎研究を進める帝国大学・応用量子物理研究室への編入が認められた。

■西暦1991年 8月10日
米国はDRTSF計画を始動する。
F-22も調達難航を受け、既存機に近代化改修を施し次期主力機配備までの空白と機体不足を埋めるべく計画された統合任務戦術機開発計画。計画に応募したマクダエル・ドグラムとゼネラルダイノミクスからF-15EとF-16XLが提案されたが、後に兵装搭載量、拡張性、調達コストに優れるF-15Eが制式化された。

■西暦1991年10月12日
エクリプス社は欧州安全の為に、ミンスクハイヴ攻略の準備開始する。
 
 

 
後書き
原作開始まで、後10年です。
やっと原作の一人が出ました。 
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