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バカとテストと召喚獣~兄と私とFクラス~

作者:ハマT
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第四十七問唸る豪速球!!明久vs. 一真

 
前書き
2-E,3-A戦は飛ばします。そしてサブタイトルすみません 

 
夏休みがあけて一週間いよいよ待ちに待った体育祭だ。今は午前中の競技が終わって午後の競技が始まる。午前中は2-Eと3-Aとの試合があったけど何とか勝てた。午後からは敗者復活戦で勝ったクラスと僕たちのクラスが試合をして勝った方が教師チームと試合することになる。そして敗者復活戦を勝ったのは何と……
『これより準決勝2-Fvs. 2-Aの試合を始めます』
一真達のクラスだ。僕達は後攻、今まで通り僕はピッチャーら雄二はキャッチャーだ。
『 2-F 吉井明久 vs. 2-A 桐ヶ谷和希
日本史 235点 302点 』
最初のバッターは桐ヶ谷君、日本史は僕の得意教科。ある程度のA クラスなら何とかたちうちできる。まずは一球目外角高めにスローボールを外す。もちろん桐ヶ谷君は打たない。次は外角高めにスローボールを入れるつもりで投げる。これも桐ヶ谷君は打たない。今度はストライクを狙って投げる。それを桐ヶ谷君は打つ。キーンと甲高い音を挙げて打たれたボール高く飛んでいる。このコースはホームランだ!!
「マナ!!」
「鈴!!」
外野にいた桐ヶ谷がしゃがみそこに如月さんが走っていく。そして如月さんは桐ヶ谷さんを踏み台にしてジャンプ!!そのままボールをとりまずはワンアウト。次のバッターは米盛君、確か野球部だったはず。
『 2-A 米盛優磨
日本史 246点』
彼の点数はだいたいA クラスの平均ぐらいかな?とりあえずまずは様子見で来るはず真ん中にスローカーブを………。
キーン←簡単に打たれた音
……あ、
『F クラス vs. Aクラス
0 - 1 』
てか流石にチャンスなら誰でも打つよね。今回流石に僕のミスだ。
『明久あとで殺す!!』
雄二が怒るのも当たり前だよね。だってこの試合序盤は僕が投げるのに雄二があわせる作戦だからね。
次のバッターは田辺君。田辺君は甘めにはいったストレートを打ってサードゴロでアウト、続く一真もフライでアウト。そして僕たちの攻撃になるけど三者凡退に終わる。次の相手の攻撃も何とか押さえたけど厳しい試合が続く。でも点数のわりに試合は互角、これなら行ける!!

その後どちらも点が入らず最終回、
『アウトッ!!』
僕たちの攻撃だけど須川君と田中君がアウトになる。ツーアウトでランナーなし。ヤバイ!!相手の次の打席はなんとか押さえた米盛君。下手したらそのまま負ける。

次の打席は私。ピッチャーはお兄ちゃん。何とか打たないと…。そんなプレッシャーがかかって初球は空振り次もボール球を空振りしてしまう。次はもうない………。そう考えてたときこの前坂本くん達が言ってたことを思い出した。どんなことも全部気持ち、イメージが強いかで上手くいくが決まる。イメージするんだ………塁に出る自分を………。目を閉じてイメージをする。お兄ちゃんが投げたボールを打って一塁に進む自分を……。イメージの中不意に体が勝手に動きバットをふる。
『エンタイトルツーベース!!二塁へ!!』
目を開けるとF クラスのみんなが騒いでいる。確かワンバウンドで外野に出たら二塁打になるんだっけ?そんなことを考えながら私は二塁に進む。

如月さんが打った。これで同点のランナーが出た。次は雄二だし上手くいけばここでサヨナラだ。
『ボール!フォアボール!!』
雄二は何故か敬遠、続く美波とムッツリーニも敬遠これでツーアウト満塁。相手は何がしたいんだろう?
「明久!!分かりやすい結果になったな!!この回で何とかしないとお前らの負け、それも全部明久にかかってんだぜ!!」
そう一真が言う。確かに、考えてみたらそうだ。もしここでアウトになればゲームセット、ヒットを打っても一点だけだと同点で次の打席は姫路さん、そして相手は米盛君。つまりここで二点をとる必要がある。
「なるほど……分かりやすいよ!!一真!!」
今まで雄二達を敬遠した理由は僕と勝負したいからだ。ならもちろんその勝負は受けるしかない!!打席にたち構える。一球目は外角高めのボール。二球目は少し高めだけどストライクを狙ってる!!それに気付いた時には遅い。バットはボールにあたりボールはセンターに飛んでいく。まだファールなら助かったけどヤバイ!!あれはフライ、しかもファールになんかならない!!残る可能性はセンターの久保くんがボールを落とすことだけ!!それに掛けみんな走る。僕も一塁を踏み二塁に進む。如月さんと雄二はホームベースの前で待機、ムッツリーニも三塁を回った。そんなときある異変に気付いた。アウトの判定がない。久保くんがボールを落としたと思った僕は久保くんの方を見る。

そこにボールの姿はなく久保くんが立ち尽くしていた。

ルールだと召還フィールドの外にボールが出るとホームランになる。しかもそれはファールではない時だけ僕は打ちそこね外野にフライを上げた。つまり、高くあげすぎてフィールドの外に出た。それしか考えられない。だとするとこれは……
「逆転満塁サヨナラホームラン………」
「奇跡だ!!」
時間がたつにつれ状況を把握してみんな騒ぎ始める。まさかこんな奇跡が起きるなんて!!僕も信じられない!!
こうしてA クラスのとの試合は僕達のサヨナラ勝ちで幕を閉じた。
 
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