戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第八話 小林中佐!!そんなのどうでもいいから女の子の水着だ!!その九
「進めていくでごわす」
「素晴らしいことです、それでは」
「これまで以上に進めていきましょう」
「そうしてでごわす」
ここで話を変える西郷だった。
「あの政策でごわすが」
「はい、再併合ですね」
「その政策ですね」
「既に再併合後の統治政策は整っているでごわす」
それは既になのだ。
「後は、でごわす」
「実際の併合です」
「それだけです」
二人も西郷に強い声で応える。
「後は、です」
「まさにそれだけです」
「そうでごわす、それではでごわす」
「ジャスティスカイザーを」
「今度こそ」
「今回の勝負は水泳でごわしたな」
西郷は腕を組み言った。
「そうでごわしたな」
「はい、我等海軍衆のお家芸です」
「まさにこちらのものです」
二人もこう答える。
「ですから」
「今回こそは」
「期待しているでごわす」
西郷は一言で答えた。
「吉報を」
「はい、では」
「小林裕二中佐にです」
「ご期待下さい」
「勝利を」
二人も応える、その頃江田島の海でだ。
一人の褐色に焼けた肌の若者が泳いでいた、その顔立ちは逞しく整っている。彼の横をボートが進んでいるが。
そのボートと同じ速さで進んでいる、ボートの乗組員がだ。
若者、他ならぬ小林にだ、こう言うのだった。
「いや、凄いですね」
「相変わらずお見事です」
「中佐の水泳のスピードは」
「素晴らしいです」
「有り難う、それではだ」
「さらにですね」
「泳がれますね」
ボートにいるのは海軍衆の兵士達だ、その軍服はセーラー服でありその軍服こそが彼等の所属する組織を表している。
その彼等を見てだ、こうも言う小林だった。
「諸君等もご苦労だ」
「中佐のお供がですか」
「そのことがですね」
「そうだ、いつも世話をかけている」
「いえ、それはです」
「これは仕事ですから」
だからだと返す兵士達だった。
「このことはです」
「お気遣いなく」
「ですからこのままです」
「お供させて頂きます」
「そうか、済まないな」
「それでなのですが」
ここで兵士の一人がだ、小林に言って来た。
「今度のジャスティスカイザーとの勝負ですが」
「そのことだな」
「水泳ですね」
「そうだ、私が今しているな」
実際にだ、彼は今平泳ぎで海を泳いでいっている。四十五ノットで進むボートと並行して。
そしてだ、こう言ったのだった。
「それでの勝負だ」
「それでは」
「勝つ」
一言だった。小林の今の言葉は。
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