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ゼリーの女

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第二章

「そうする?」
「そうするか?」
「うん、ついでだからね」
「お風呂の中でもっていうんだな」
「遊ぼう」
 由利香は笑ってこういう表現で言った。
「そうしようね」
「そうするか?ただな」
「ただ?」
「俺もユリちゃんも酔い過ぎてるからな」
 このことを自覚しての言葉だった。
「ちょっとな」
「お酒が醒めてから」
「そうしてから入るか?」
「そうね、酔ってお酒に入ったらね」
 どうかということは由利香もわかっている、酒を飲んでの入浴の危険さについては。
「危ないからね」
「だからな、ちょっとな」
「酔いを醒まして」
「それからな」
「それじゃあね」
 由利香は流星の言葉を聞いてだ、そして流星にこう言った。
「お風呂だけ入れてね」
「そしてだな」
「お湯が入ってから」
 そしてだった。
「それからね」
「入るか」
「そうしよう」
「急がなくていいしな」
 明日は休日だ、ゆっくりしていい状況だからだ。
「お風呂もゆっくりと入れてな」
「そうしてね」
「入るか、一緒に」
「じゃあ入浴剤入れておくわね」
 今の時点で、というのだ。
「あのゼリーみたいになるやつ」
「あれか」
「そう、あれ入れてね」
「お風呂楽しむか」
「そうしようね」
「その間な」
 お風呂を入れてだ、入浴剤が効果を出すまではというのだ。
「ゲームするか」
「何するの?」
「野球ゲームな、今優勝かかってるんだよ」
「ペナントしてるのね」
「阪神のな」
「阪神もゲームだと優勝出来るのにね」
 由利香は流星の言葉を聞いて少し残念そうな顔になって述べた。
「実際は」
「そう言うなよ、何時か絶対な」
「阪神優勝出来るわよね」
「リアルでもな」
「じゃあゲームでの優勝は」
「そのデモンストレーションだよ」
 彼の中で、というのだ。
「それをするからな」
「そういうことね」
「試合観るか?」
「うん、お風呂入るまでね」
「じゃあ入浴剤入れてね」
「それからね」
 二人でこう話してだ、まずは風呂を入れた。お湯は適当なところで止まる様になっているので
入浴剤を拡散させて入れてだった。
 流星と由利香は部屋に戻ってゲームをはじめた、由利香は流星のプレイを観ていた。だがその試合はというと。
 一試合が長かった、そしてついついだ。
 流星は熱中してしまい二試合目もした、由利香もその試合を観た。そしてその二試合目が終わった後でだった。
 三試合目もした、しかし。
 ここでやっとだ、流星がだった。
 セーブをしたところでだ、こう言った。 
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