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SAO:孤独の剣聖

作者:けい。
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十四話

 
前書き
基本原作通り。むしろ主人公いらないレベル 

 
 翌朝起きてみるともう一通メッセージが届いており、それは時間と場所を指定するものだった。

 (ほっといてもいんだが。はあ…俺もほんとにお人よしだな)

 一応話だけは聞くことにしその場所に向かう

 「転移カームテッド」

 転移門に向かうのもめんどくさく俺はマイハウスから転移結晶を使い移動するとキリトが転移した目の前の石段に座っていた

 「おお!来てくれたのかジン!」

 「いいから、要件を話せ」

 メシアでも現れたかのように喜ぶキリトを見てウザったく感じ要件を催促する

 「いや、昨日のことなんだけど…」

 いきなり惚気話かとイラっとしながらも話を伺う

 キリトの話を要約するとこうだ

 昨日アスナの家にお邪魔し飯を食べ少し会話をすると何やらパーティがどうのギルドに入らないのだのという話になり最終的にアスナの方からキリトにパーティを組めと言われ押しきられたそうだ

 (おお!アスナもだんだん大胆になっていくな~。いきなり家に呼んでみるだの、飯を作ってやるだの、パーティを組みたいだのと頑張ってるんだな~)

 保護者の心境がでてしまい謎の感動を受けてしまった

 (それに比べこいつはどうだ。家に呼ばれながらやることをやらず、あまつさえ探索デートに誘われているのに、俺を呼ぶとは一体どういう神経をしてんだよ。この凡骨め)

 最近アスナに惹かれ始めてるキリトを知っている俺はこの不能めという視線を送りながら質問する

 「それでなんで今回俺が呼ばれたの?」

 「め、迷宮区を攻略するならもう一人くらいいた方がいいかなって…」

 「アスナはなんて?」

 「アスナにはジンを呼んだこと言ってない…」

 「帰る…」

 俺は友人のヘタレさに悲しみを覚えながらマイハウスに帰宅することにした

 (どうせ、二人きりじゃ恥ずかしいからとか考えてんだろ…)
 
 俺は後ろで帰らないで!と嘆いてくるキリトを無視しながら22層へ転移しようとするとその直前俺の前で転移してくる光を見た

 「きゃああああ、避けて!」

 俺は転移してきた人物の言われた通りよけると空中から転移してきた人物はそのままキリトの方に向かっていきぶつかった

 (なにやってんだこのお嬢様は…で、キリトも手に掴んでるものを揉むなよ…)

 謎の空中転移してきたアスナとアスナにぶつかり倒れた時にアスナの胸元にいった手を動かし胸を揉んだキリトを呆れて見ていると

 「や…やあ、おはようアスナ」

 (こいつ、むしろ勇者なのでは…)

 胸を揉んでしまった後その言葉が出る意味が分からない俺は一種の尊敬をキリトに抱いてしまった

 するとまた一人違う人物が転移してくる

 「ア…アスナ様、勝手なことをされては困ります…!」

 つい先日見た血盟騎士団が現れる

 「さあ、帰りますよアスナ様」

 「嫌よ!だいたいあなたなんで朝から私の家の前に張り込んでいるのよ」

 なんでもその男アスナの護衛役で1ヶ月からアスナの家に張り込んで監視しているらしい

 (護衛と監視は違うだろ…だいたい家の前を張り込みってそれはただのストーカーだろうが…)

 そう思っているとその男はアスナの手を掴み強制的に帰ろうとする。しかしその手をキリトが掴み

 「悪いなお前さんとこの副団長は俺たちの貸切なんだ」

 (やればできるじゃんキリト!…ん?俺たち?)

 「貴様ァ!」

 「アスナの安全はオレとあんたのとこの元副団長様が責任を持つよ」

 (さりげなく俺を巻き込みやがった!!)

 巻き込まれてしまった俺は蚊帳の外の状態で話しが進み決闘で話しをつけるということになった

 デュエルの直前クラディールという男は挑発みたいなことをしていたが

 (そんな暇があれば目の前の相手に集中しろよ…)

 やつはこの手の挑発は相手とタイミングがしっかり合えば有効な一手となるだろうが今回のような相手とタイミングでは全く意味をなさないということをわかっていないようだ

 勝負は一瞬でクラディールの一撃にあわせたキリトがやつの剣を叩き折り敗北宣言を自らさせるという屈辱的な方法でキリトが勝利した

 決闘後クラディールは野次馬の連中を散らすとキリトを見て

 「貴様…殺す…絶対に殺すぞ…」

 (あの目どこかで…)

 狂気と殺意に満ちたクラディールの目を見て俺は若干の胸騒ぎを憶えていた

 「血盟騎士団副団長として命ずる!クラディール、あなたはこの時を持って護衛の任務を解除!別命あるまで本部で待機!」

 「な…なんだと…この…」

 クラディールはなにやらぶつぶつ呟いていて武器をとろうとしたが

 「転移…グランザム」

 といい血盟騎士団本部のある階層へと転移していった

 「ごめんなさい、二人とも。嫌なことに巻き込んでしまって…」

 「別にオレはいいけど、そっちのほうこそ大丈夫なのか?」

 「ええ、今のギルドの空気は、ゲーム攻略だけを最優先に考えてメンバーに規律を押しつけてきた私にも責任があると思うし…」

 「それを言うなら副団長でありながらそのことを放置したままギルドをやめた俺にも責任があるだろ?」

 「ジンの言う通りだ。それにアスナみたいなのがいないと攻略はさらに遅れてたよ。その…なんていうか、オレ達みたいないい加減なメンバーと組んで息抜きするくらいしたって誰も文句言わないんじゃないか…たぶん」

 (おい、キリトさっきからやりたい放題やらせておけば調子に乗りやがって…)

 今回の件に巻き込んできたキリトに少しずつ怒りを覚えながらもとりあえずは何も言わないでおく

 「…まあ、ありがとうと言っておくわ。それじゃあお言葉に甘えて楽をさせてもらうわね。前衛よろしく」

 「頼んだぞ、キリト」
 
 「いや、ちょっと、普通は交代だろう!」

 文句を言ってくるキリトに俺は無言のプレッシャーを与え黙らせた

 (ったくこの二人にはいつも苦労させられる…でもこいつらが仲良くなってから二人とも本当にいい顔をするようになったしな…それはうれしいことだ。)

 またもや謎の保護者気分が再来し少しだけうるっとなってしまう。

 結局なすがままに俺も二人とパーティを組み迷宮探索をすることになった。

 
 

 
後書き
主人公まじでいらんぞう…

い、一応そろそろ活躍するから…

たぶん…きっと…いつかね。 
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