■C.E.71年 1月15日
ティターンズは東アジア共和国に武力侵攻する。狙いはカオシュン宇宙港のマスドライバー施設の摂取にある。
東アジア共和国は正式にプラント理事国より脱退し、地球連合に加盟する。
■C.E.71年 1月20日
オーブの宇宙コロニー "ヘリオポリス" にて、GAT-Xシリーズ、及び新型戦艦が秘密裏にロールアウトする。
■C.E.71年 1月24日
L3宙域に連合軍の新型極秘軍事衛星建造中との情報を得、ティターンズが出撃。しかし誤情報であり戦闘はなし。
その帰路に、ヘリオポリス潜入中のスパイから、連合のMSについての情報入手する。
C.E.71年 1月25日 L3宙域 オーブの資源衛星コロニー ヘリオポリス
Side キラ・ヤマト
ヘリオポリス内の工業カレッジのキャンパスにある東屋で、ノートパソコンに投げやりぎみに入力しているキラ・ヤマトがいた。
「オーイ、キラ!キラ・ヤマト!
こんな所にいたのか・・、カトー教授が捜してたぞ。」
トールがキラを見つけて声をかける。
「見かけたらモルゲンレーテのラボに来るようにって。」
トールと一緒に来たミリアリアも声をかける。
「またか・・・、もう勘弁して欲しいよ・・。」
Sideout
C.E.71年 1月25日 L3宙域 オーブの資源衛星コロニー ヘリオポリス 宇宙港 ナスカ級戦艦ヴェサリウス
Side ラウ・ル・クルーゼ
「軸線修正、右6コンマ51ポイント。」
「侵入ベクトル良好。」
「制動逆噴射停止。」
「減速率2コンマ56。」
「ゲートに接舷後ただちにGのパイロット達を上陸させろ!」
ラウ・ル・クルーゼが命令する。
「了解!」
Sideout
C.E.71年 1月25日 L3宙域 オーブの資源衛星コロニー ヘリオポリス モルゲンレーテ研究所
Side キラ・ヤマト
「おっ!やっと観念して来たな。」
サイが声をかける。
「なんだ・・・、キラだけじゃないのか・・・。」
「俺達がいちゃ悪いのかよカズイ!?」
「教授がこれも追加だってさ。」
「あっ・・、ありがとうサイ・・・。」
「誰?」
「ああ・・、教授のお客さんだよ。ここで待ってろって言われたんだと。」
Sideout
C.E.71年 1月25日 L3宙域 オーブの資源衛星コロニー ヘリオポリス 宇宙港管制室
Side 管制官
「ティターンズ艦が接近して来ます!!」
「こちらヘリオポリス!接近中のティターンズ艦に通告する!!
貴艦の行為は条約に大きく違反する。」
「モビルアーマー発進を確認!!
ティターンズ艦より、強力な電波干渉!!」
「ここまで表立った戦闘行為に出て来るのか・・・。ティターンズ軍は・・・。」
Sideout
C.E.71年 1月25日 L3宙域 オーブの資源衛星コロニー ヘリオポリス 宇宙港 ナスカ級戦艦ヴェサリウス
Side ラウ・ル・クルーゼ
「ヘリオポリスコントロール!こちらヴェサリウス、状況の説明を願う!」
「やはり気付いていたようですね。地球軍が新型機動兵器をヘリオポリスで開発していると・・・。」
艦長がラウ・ル・クルーゼに意見する。
「確信あっての攻撃という訳だな。ティターンズの奴らは・・。
アークエンジェルに通達しろ!Gの搬入を急げと!!」
「はっ・・、はい!!」
「艦長!エンジン点火!モビルスーツを発進させろ!
Gとアークエンジェルは何があってもティターンズに渡す訳にはいかないのだよ。」
「本艦も外へ出て応戦する!総員第一級戦闘態勢!!」
Sideout
C.E.71年 1月25日 L3宙域 オーブの資源衛星コロニー ヘリオポリス 連合地球軍新型機動特装艦アークエンジェル
Side ブライト・ノア
「戦艦ヴェサリウスより入電!ティターンズ艦及び敵モビルアーマー接近中! "G"の搬入と発進準備を急げとの事です! 」
「バジルール少尉!ラミアス大尉を呼び出せ!!"G"の搬入を急がせろ!!」
「ハッ!!」
「アークエンジェル発進準備!同時に手の空いている者は全て、物資の搬入作業に回せ!!」
Sideout
C.E.71年 1月25日 L3宙域 オーブの資源衛星コロニー ヘリオポリス モルゲンレーテ研究所
Side キラ・ヤマト
ティターンズのスパイにより仕掛けられた爆弾が爆発する。
「わあ!!」
「キャッ!!」
「非常灯が・・・!?」
「なっ・・・なんだよ・・・?」
「いったい何が起きてるんだ?」
「オーイ、ここの非常用扉は開きそうだ!」
ガコンと扉を開ける。
「あわてないで!!」
「シェルターにはまだ余裕があります!全員は入れますから・・。」
「何があったんですか!?外はどうなってるんです!?」
トールが局員に質問する。
「わからん!ティターンズが攻撃して来てるんだ!」
「ティターンズが!?」
「モビルアーマーがコロニーの中に入って来てるらしい。」
教授の客員が走り出した。キラがそれを止めようと続く。
「あっ・・・君!?待って!」
「キラ!どこへ行くんだ!?戻れキラ!!」
「待てよ!そんな方へ行ったって・・・。」
「ついて来るな!!私にはどうしても確かめなきゃならない事があるんだ!!」
ドカン!またも爆発だ。爆風に客員の被っていた帽子が飛ばされる。
「女・・・の子・・・だったんだ。」
「今までなんだと思ってたんだ!?」
「いや・・・その・・・。
もう・・・戻れないか・・・。」
「ついて来たのはお前だぞ・・・。」
「いや・・・そんな事よりさっき君が言ってた確かめたい事って・・・?」
「D-13ブロックの実験場ってわかる・・・?」
「こっちだ。」
「ホントにこっちでいいのか?」
「たぶん・・・、13ブロックは普段は立ち入り禁止なんだ・・・・。
あった!」
13ブロックの扉を開ける。
「これは!?」
「こっ・・・これは・・・モビルスーツ!?」
「ああ・・・なんて事・・・。」
「!?」
「なんで・・・!?なんで裏切ったの・・・お父様!!」
『キラ、キラ・ヤマトか!そこは危ない!そのモビルスーツに搭乗しろ。』
一機のモビルスーツからキラに語りかけた音声が響く。
「その声はヒカル・・・。なんでヒカルがモビルスーツに乗っているんだ!」
「説明は後だ。早くしろ!」
Sideout
その後、ヒカル達の活躍でティターンズの攻撃を退けた。
GAT-X105 ストライク