戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第八話 小林中佐!!そんなのどうでもいいから女の子の水着だ!!その四
「君達の頃には既にな」
「もう女の子とっかえひっかえでしたか」
「普通に」
「十七歳の夏は未亡人、女医さん、そして同級生と付き合っていたな」
「うわ、凄まじいですね」
「未亡人さんに女医さんって」
二人は悪田部のコメントにこう返した。
「ほとんどフランス書院じゃないですか」
「同級生も、ですから」
「フランス書院か」
「はい、あの会社の世界ですよ」
「羨ましい限りですよ」
「確かにな。未亡人、あれは」
ここで悪田部はまた言うのだった。
「いいものだ!」
「ううん、俺達も一回経験してみたいですよ」
「未亡人との夏の一時とか」
「それ普通に高校生の夢ですから」
「最高の夏じゃないですか」
「君達も経験してみることだ」
悪田部は己のその経験から語った。
「それは決して悪くはない」
「というか想像して、はですか」
「オカズにすることはですか」
「若さ故の過ち」
「それに過ぎないんですね」
「出すものは出すべき場所に出してこそだ」
隠語である筈であるが実にダイレクトな言葉だ。
「君達も本当に一度経験してみればどうだ」
「ですから俺達まだ十七ですよ」
「そりゃ経験はしたいですよ」
「DTなんて持ってても仕方ないですから」
「こんなのさっさと捨てたいですよ」
二人共この考えで頭の中は一杯だ、思春期の少年らしくいつもこうしたことを考えているのだ。
しかしだ、二人はそれと共にこうも考えているのだ。
「けれど、ですよ」
「やっぱりそういうことはですね」
「一生の思い出ですし」
「相手の人もいてこそですし」
「まだ十七歳なんで」
「何ていいますか」
臆病さも見せるのだった。
「はじめてってなると」
「これが中々」
「確かに未亡人最高ですけれど」
「女医さんとかも」
「勇気を出すことだ」
悪田部は青春についても語った。
「一人相手にすれば後はだ」
「それからはですか」
「DTを捨てた後は」
「普通にいける、二人も三人も四人も一度にだ」
「いや、そうしたハーレムも」
「悪田部さんみたいじゃないと出来ないですよ」
普通ではないというのだ。
「俺達なんかじゃとても」
「無理ですよ、絶対に」
「しかしなりたいとは思うな」
そのハーレムモードに、とだ。悪田部は無理だと言い切る二人に問うた。
「そうした状態に」
「まあそれは」
「男の浪漫ですから」
「俺達だってやっぱり」
「ハーレム持ちたいですよ」
「なら目指すことだ」
これが悪田部の二人へのエールであった、彼なりの。
「目指してこそなれるものだからな」
「ハーレムもですか」
「持てることも」
「私も持っている」
既に、というのだ。
「いいものだ」
「うわ、リアルにですか」
「ハーレム持っておられるんですか」
「それでなんですか」
「楽しまれているんですね」
「漢の浪漫を達成している」
こうも言う悪田部だった。
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