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聖魔弾の銃剣龍神皇帝と戦姫

作者:黒鐡
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第2巻
  神話通りの巨人と魔物×ブリューヌ内部へ進軍

「双方の兵達よ、動くなよ?戦姫のサシでの勝負は手出し無用だ!逆らうなら殺してまで止めて見せる!」

「さすが神国の者だ、よく分かっているじゃないか。安心しろ、もう終わる」

ふらつきながらエレンは立ち上がり、リュドミラもまた槍を支えにして身体を起こした。戦姫同士の戦いというのは、互いの竜具はとても消耗をしている。駆け寄ろうとした部下たちを銃で進むな!と制するように双方の兵達部下たちを見ていると通信が来たのだった。

『一真さん!ドウターはすぐそばにいます』

「すぐそばだと?まさか今回のドウターも人間に化けていると?」

『恐らく。たぶん一真さんの第二の姿を始祖時代に見せてから、歴史書に乗ったというあの姿で戦う事になる事が高いです』

そう聞いていると、双方の戦姫は傷つき、疲れ果てた身体を引きずるようにして二人は距離を縮め、震える腕を動かして武器を構える。その時だった、戦いを見守っているライトメリッツ兵の中から、一人の男が飛び出したので俺はまさかと思いながら発砲するが避けたので俺はその男を目で追いながらエレンとリュドミラの方に向かった。その男は甲冑を付けていなくて動きと手に持った毒塗りの短剣を持っていて、腕や顔に鎖状の刺青があったので俺はまずいと思った。まさかライトメリッツ兵の中に七鎖の生き残りがいたなんて、しかもそいつは人間ではなくそいつがドウター反応を持っていた奴だった。男の存在はエレンよりリュドミラが気付いたと瞬間に俺がその場に行くようになっていた。リュドミラの行動は、一瞬たりとも迷いなく残った力を全てを振り絞ってエレンの脇を駆け抜け、彼女を背中にかばうように立ちはだかった瞬間、両軍の兵士達から絶望と非嘆が叫びあがったが俺の蹴りによってそれは希望の声が上がったからである。

「おりゃあああああああああっ!」

「ぐえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」

男の身体が吹き飛んで、二人の戦姫の無事を確認した時に飛び蹴りを喰らった男が立ちあがる。俺はすぐに念力で橋の上までエレンとミラを上げたのだった。

「ティグル!何を?」

「すぐにここから逃げろ!奴が出るぞ!」

「奴って何なのよ!ヴォルン大公?」

「すぐに分かる、この男はただの人間ではない。姿を現せ!」

俺は蹴り上げた男を光で本来の姿を現した、その姿はヒト型ではなく頭は化け物で両手に鎌を持ち背中には翼を持ったゼットンがそのまま本来の大きさに戻ったのだった。大きさは城砦ぐらいあったが、俺はエレンのところに行ってから叫んだのだった。

「いいか!これから起こる事は誰にも言うんじゃねえぞ!エレンやミラもだ!」

「お前!リュドミラの愛称をいつの間に呼ぶようになったんだ?」

「今はティグルの言う通りにしましょう、全員退避!」

兵達はライトメリッツもオルミュッツも関係なく常闇の夜の状態ではあったが、天空神が雪を降らせないようにしてくれた。その間にゼットンは宙に浮かび橋があったところまで上昇してから、俺がいる所に下を向いた。さっさとあの状態で勝負したがっている様子だった。残りは戦姫であるエレンとミラだった。

「何をしている、お前ら二人もさっさと逃げろ!」

「逃げてどうすると言うのよ、ここは三人合せて」

「無理だな、大きさが違いすぎる。俺も準備しないといけないのでな。ティッタ!」

大声で叫ぶといつの間にかIS部隊がゼットンを囲んでいた。城砦の中だと動けないのか、動かずに様子を見ていたゼットン。そして降りてきたのはティッタと桜花だった。

「お呼びにより参上致しました、隊長」

「この二人を頼んだぞ!・・・・来い!黒鐵!」

俺は叫んだ後に消滅したと思ったエレンとミラだったが、ティッタと桜花の手により強制的に真上上空まで外に出た。

『闇より暗き深淵より出でし―其は、科学の光が落とす影!』

真下から俺の声が聞こえたのか、安心するエレンとミラだったが途中から機械のような変な声が聞こえるとそこには見た事のない人型が現れた。山道にいたライトメリッツ軍も合流したプトレマイオス神国の部隊により、城砦から離れろという命令で両軍の戦いは中断となり表から逃げるオルミュッツ兵を誘導しながらライトメリッツ軍もタトラ山からブルコリネ平原まで戻ってきた。

「あれは一体何なの?」

「あの巨人はどこかで・・・・思い出した。確か始祖の時に出てくる光と闇を持つ巨人と闇のみを持つ魔物と戦う神話があったわ」

「何だそれは?私が聞いた話では始祖の時に赤い鎧を着た者が神国を攻めてくる者達を滅ぼしたというあれか?」

「いいえ、それよりももっと昔にあった神話だわ。曾祖母様に聞いた事があるの、かつてこの地が出来た時に光と闇を持つ巨人と闇のみを持つ魔物がいた、勝敗は巨人が勝った後に巨人は人の身長までになってから人間が生まれた。人間を創った者をこう言った、創造神黒鐵様とね」

エレンは驚愕していたが、ミラも自分が言った事でやっと理解したのだった。今まで全身金色の創造神様とティグルが同一人物だと言う事を、そしてそれを確認するためにISを展開していて自分らを運んでいる者であるティッタに言った。

「ねえ、創造神黒鐵様の正体はもしかしてティグルなの?」

「そうです。ですが、これは秘匿情報となりますので他人には言わない事をお約束してください」

「まさかあれがティグルの正体だとでも言うのか!?」

と上空ではそんな事を言っていたが、俺は本来の姿に戻ってからゼットンを狭い城砦を破壊しながら、空へ上がりブルコリネ平原に向かった俺とゼットン。そこには避難したライトメリッツ軍とオルミュッツ軍がプトレマイオス神国の部隊と共にここに来たら、上空からデカい巨体が落下してきたのを見えた。それはブルコリネ平原で戦った所より少し離れたところだったので、人間がいないところで落下したのだった。

『ゼットンよ、またあの時みたいに倒してやる!』

そう言いながら徒手空拳で戦っていたのをプトレマイオス神国の者と一緒にいたリムは、上空から現れた主とリュドミラを抱えていたティッタの姿を見た。着地した後に黒鐵対ゼットンの戦いが始まっていた。パンチやキックで対応していると、ゼットンはエレン達を見た瞬間にビームを放ったので俺はすかさず空間転移でエレン達がいる所に行き背中で護った。

『ぐおおおおおおおおおおっ!』

「ティグル!ティッタ、あれを倒す方法はないのか?」

「あれを倒せるのはあの姿となったティグル様と援護射撃できる我々と・・・・」

その時ティッタの脳量子波により、エレンとミラとの合同攻撃でゼットンの足を止めてほしいと言われたので言う通りに言ったら反論してきたエレン。

「エレオノーラ様!今はリュドミラ様とどうこう言うのはどうでもいいのです、黒鐵様となったティグル様を援護するのが竜具を創られたのではないかと思います」

そう言ったらアリファールの銀閃とラヴィアスの冷気が融合を起こそうとしていたので、一時休戦だと言って双方の竜技を息を合わせて放った。

「大気ごと薙ぎ払え(レイ・アドモス)」

「空さえ穿ち凍てつかせよ(シエロ・ザム・カファ)」

二人が放った竜技により、ゼットンの足元が凍りゼットン全体が凍りの竜巻のようにして動きが止まったのを見てから、俺は空間から剣を出してから剣にドウター殺しのオーラを出しながらゼットンを真っ二つにしたのだった。そしたらゼットンは消滅して行ったが代わりに置き土産であるゲートが出現した。何も出てこないからか、俺はすかさず呪文を言いながら重力球を撃つ態勢となる。

『闇より暗き深淵より出でし―其は、科学の光が落とす影!』

重力球を放つ前に魔法陣が現れてから撃つと重力球を放ったら魔法陣を潜るとパワーが上がっていき、ゲートに入った。歪んできたが、俺の中にいるドラゴン達からパワーを得る。

『頑張れ相棒!俺達の力を受け取れ!』

『そうよ!こんなところで負けないで!』

『黒鐵の旦那に力を合わせるんだ!』

『僕らの力を受け取って!』

四匹のドラゴンの力を受け取った黒鐵改はパワーアップとなってゲートを閉ざしたのだった。プトレマイオス神国の者達は、ジスタート軍の者達を前に行かせないようにしていて、こちらに近付いてくる大型巨人である黒鐵改。エレンとミラにティッタ達の目の前で止まると、影の中に消えていくと代わりに出てきたのはティグルだった。兵達は記憶消去の術をティッタ達が持つタブレットで記憶操作を行った。ただしエレンとミラにリムなどの一部はそのままにしたのだった。倒れるティグルをいつの間にかいた神界にいる者達が運んで行き、始祖時代にあった光と闇を持つ巨人対闇の魔物を倒すという神話が事実だと知ったエレン達だった。やがて目を覚ました俺はティッタの膝枕で起きた。

「・・・・・倒したか」

「お目覚めになりましたか、隊長。しばらくは動かない方が身のためですよ、エレン様にリュドミラ様。隊長がお目覚めになりました」

「ティグル、お前の姿は始祖に出てきた巨人なのか?」

「そうだが・・・・そうか、ミラの曾祖母が教えたようだな」

「ええそうよ、始祖にあった神話の事をね。ねえ、なぜ私やエレオノーラを助けたの?」

「あれは俺が倒すという宿命でもある、だから今まであの姿になるのは隠していた。第一の姿である姿が、本来の姿だと人間達の記憶にな。まあ神話にある書には、王の特権で見れる神話道理となったのがさっきの戦いだ。あとは、エレンもミラもジスタート同士で戦わせるのが非常に嫌なのでな」

ミラはしばらく考えた後にこの周辺にいるライトメリッツ軍とオルミュッツ軍の前でこう宣言した。

『このたびのブリューヌ内乱において、私は以後中立を宣言し、いかなる勢力とも協力しない』

こう宣言した後に戦姫同士の戦いに終止符を打った、その後俺は上空にいるトレミー3番艦に収容されてから気絶をした。力尽きたからなのかもしれないが、エレンには一度神国へ戻り回復させた後に合流すると言ってからプトレマイオス神国の全部隊は撤収作業とした。破壊された城砦をティッタが使うタブレットで元通りに戻して城門も消滅させる前に戻した。今回の戦における損害は全て神国持ちとされて、約束通りオルミュッツ軍とライトメリッツ軍の兵士達を死者蘇生という力を使い、死んだ人間を生き返らせた事で今後は争いをしないと各公国主と誓約書を書かせた後にプトレマイオス神国大公であるティグルヴルムド=ヴォルンは両者の書類のコピーを貰った後にオルミュッツから立ち去る前にミラと会話をした。

「あなたが創造神黒鐵だという事は誰にも言わないから安心しなさい、それといつか神国に連れて行ってほしいわ」

「ああ、いつかな。ブリューヌ内乱が終結したらいつかオルミュッツに寄らせてくれ、じゃあなミラ」

「ええ、いつでも待っているわ。ティグル」

エレンの声が聞こえるが、俺らの縁は強い絆となってからまた会う事を約束してから立ち去ったのだった。エレンは終始拗ねていたが、お前は子供か?とハリセン一発叩こうとしたら見せただけで拗ねるのを止めていた。プトレマイオス神国に戻ったのは、1ヶ月経った頃に黒竜旗をはためかせたジスタート軍五千騎をエレンと共に帰還した。神国では一千の兵と共にオージュ子爵の姿があった。

「寄せ集めの軍ではあるが、数としては予定よりも集まったがどうかご自由に使ってくれ」

プトレマイオス神国とジスタート軍、ブリューヌ軍の混合軍は全部で六千三百+オートマトン部隊となった。こんなに大勢を率いたのは久し振りだなと思いながら、兵達を一纏めして部隊長にIDカードを発行させてから神国にある宿舎に入った。ただ気になるのはブリューヌ王国に送った手紙がちゃんと届いたのか?マスハスは無事なのか?だったが、次の日になってからブリューヌ領土に足を入れてテリトアールの西へ進軍した。神国の者は、全員トレミー4番艦に乗っているので大丈夫だ。4番艦は娘である深雪が艦長をしていて、オペレーターや操舵や砲撃に関しては3番艦のトレミークルーで動かしていて3番艦にはブラック・シャーク隊が帰りを待つという感じとなった。

俺達は自由に歩ける場所ではないが、テナルディエ公爵の治めるネメタクムに最も近いところで歩いていた。ブリューヌ王国に侵入したが正解だが、内乱という火の粉を片すには内乱の元を絶つしかないと考えた大公であったために進軍した。 
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