願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)
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僕と契約して○○○になってよ!
「おおお!」
「はぁっ!」
刃物がぶつかり合う音が鳴り響き、カカシとザブザが戦っている。
お互いにてを休めず、攻防を繰り広げていた。
「…………」
カッコよく乱入したのにも関わらず一人のけ者になっている我らが主人公。
ナルトの方に行こうかな?
何て考えてみてもナルト方も絶賛バトル中。
「いーち…にーい…さーん…」
仕方がないのでそこらに転がっている瓦礫を集めて石積を作ることにした。
「ごーじゅろっく…ごーじゅななー…」
「水遁、水龍弾!」
ガシャァ!
「あああ!?」
「「!?」」
積みはじめて50を越えたと言うのに…!
どうやらカカシとザブザの術の打ち合いのとばっちりを受けたようで、
高くつまれた石積は呆気なく壊されてしまった。
「もう許さん…マジで許さん○子…!」
「ああ?そんなところで遊んでる奴が悪ぃんだよ」
なんだろう?
文面だけで見ると子供の喧嘩のようだ。
「先生交代。
俺がやる」
「え?あー、うん…」
ついてこれないカカシはおいとく。
俺はザブザに向き直り、指を指して宣言する。
「ゲームの時間だ!」
「ああ?ゲームだと?」
「ルールは簡単。
どちらかが膝をつくまで戦い合う。
勝った方は負けた方に1つだけ命令ができる。
その命令は絶対順守だ」
「……ほう?良いだろう。
俺が勝ったら自害しやがれ」
「よーし、俺が勝ったらお前とあの男は俺の……どうしよう?」
「え?いや、俺に振られても困るんだけど…。
普通に手下とかでいいんじゃないの?」
「よっしそれだ!」
「…………」
カカシは無言で後退し、被害の無い辺りまで下がる。
「ククク…思えばお前にはやられっぱなしだったなぁ…。
今回ばかりは油断しねぇ…殺す!」
「わははは!返り討ちにしてやらぁ!」
太刀を振るい上げ、突進してくるザブザ。
俺は腕で受け止めて顔面に拳を当て、吹き飛ばす。
「がぁっ!?
テメエ…化け物か…!」
「わはははは!よく言われる!
いっくぞぉ!」
再び接近。
今度は太刀を使わず俺を掴むように手を付き出すザブザ。
俺はその手を掴み、一本背負いの要領で地面に投げ飛ばす。
「ぐぼぁ!?がはっ!」
まともに受け身が取れなかったようで、背中を強打したザブザ。
直ぐ様起き上がり、距離をとった。
「中々膝をつかないなぁ…(下素顔)」
「ガキがぁ!舐めてんじゃねぇぞ!」
ザブザは素早く印を組始めた。
俺もその印に従って組始める。
「「水遁・水牙弾!」」
圧縮回転が掛けられた水の塊がお互いを目掛けて発射される。
その術はぶつかり合って相殺し、辺りに水飛沫を撒き散らした。
「なっ!?同じ術……その眼は!」
「うっそー……」
俺の眼を見たカカシとザブザが驚愕を露にする。
「ん?ああ、この眼か。
昨日辺りに習得したぞ?先生の眼を見て解析して、俺の眼をとある要領で弄くったら出来た」
「無茶苦茶でしょ!」
そう。
俺の眼はうちはの血系限界である写輪眼になっていた。
「しっかし、燃費が悪いなコレ。
結構疲れるわ」
「テメェ…何処までも化け物な奴だ…」
「さぁさ!どんどん術を放ってくれたまえ!
確実に鏡にしてやるよ!」
「上等だガキィ!」
「「水遁・大瀑布の術!」」
「「水遁・大瀑流!」」
「「水遁・大砲弾」」
「はぁっはぁっ!」
「いやー、忍者マジ多彩。
俺ビックリ」
あれから同じ術を打ち合って十数回。
遂にザブザのチャクラが無くなり、行きを荒くして膝をついてしまった。
「あー、ザブザの敗けだね…こりゃ」
終わったと見て歩いてきたカカシ。
良く見るとナルトたちも今のやり取りを見ていたようで、
仮面の外れた少年?も唖然としていた。
時惚れ君なんて、何故…奴が写輪眼を…なんて呟いてる。
つーかナルトは仮面の少年を説得したのか?
そんなところで仲良く観戦しやがって。
まぁいいけど。
「さて、今日からお前さんは俺の手下な」
「……くそが!」
どうやら約束は守る男のようだ。
律儀にもそれを感じさせる辺り、素直そうな性格をしているみたいだし。
「おーおーハデにやられてぇ……がっかりだよ……再不斬」
「?」
「!」
声のした方を見てみるとコレまたビックリ。
背の低い腕を怪我した男とその後ろに結構な人数の男たち。
「ガトー…どうしてお前がここに来る……それに、
その部下どもは何だ?」
「ククク…少々作戦が変わってねぇ………と言うより、はじめからこうするつもりだったんだが…」
いや、知ってましたけど最初から。
まぁ情報の発信源は蒼也だけどな。
「再不斬、お前にはここで死んでもらうんだ」
「何だと?」
「お前に金を支払うつもりなんて初めから毛頭無いからねぇ…」
あれ?金で動いてたのこの二人。
蒼也から聞いたのとちょっと違うみたいだけど。
「正義の忍を里から雇えばやたらと金がかかる上、裏切ると面倒だ。
そこで、あとあと処理のしやすい抜け忍のお前達を選んだのだ。
他流忍者同士の討ち合いで弱ったところを数でもろとも攻め殺す。
金のかからん良い手だろう…?」
いや、確かに良い手だろうけど、現状の把握が出来てないのか?
今はもう俺の部下何だから、手を出せば俺が黙ってないんだが。
「噂の"霧隠れの鬼人"と期待はしていたんだが……私に言わせればお前はカワイイ小鬼ちゃんだよ」
「やいやいやい!黙って聞いてりゃ意気がったこと言いやがって!
そんなに金が大事ならもっと国のために使ったらどうなんだってばよ!」
「はっ!何だ小僧。
おお、そう言えばお前らにも礼を言っとかんとな。
これで心置き無く橋を壊せる」
「手負いの忍者がこの人数相手に勝てると思ってんのか?」
『ギャハハハハハハ!』
何ともまぁ血気盛んなことで。
「なぁ再不斬」
「……何だ」
「お前さん、金で雇われてたの?」
「…だったら何だ」
「んー、こうしよう。
お前さんは俺の手下になる代わりに俺に雇われろ」
「……何?」
「金なら腐るほど(賭博などで稼いだ)あるし、期限は無いけど融通はあるぜ?」
「……ふん。
ガキが、何言ってんのか分かってやがるのか?」
「十分に理解してる。
それと会ったときからガキガキ言ってるけどさ、
俺、お前さんより年上だぜ?」
「ああ?寝言は寝て言え」
「まぁまぁ、それで?どうする?まぁ、拒否権は無いんだけどね」
「ククク……良いだろう。俺は高いぞ?」
「わはは!上等!」
これで話は纏まった。
あとは最後の仕事をして里に帰るだけだ。
「さてお前ら。
小便は済ませたか?
神へのお祈りは?
あの世の片隅でガタガタ震える準備はOK?」
「なっ………殺せぇ!あいつらを殺ってしまえ!」
『オオッ!』
ガトーは部下の後ろへ急いで後退し、憐れな指示を飛ばした。
「依頼者」
「な、何じゃ?」
「後で直すから……怒るなよ?」
「は?」
俺は腰を落として両腕を引き、魔力を練り上げで付き出す。
それによって発生したボール大の魔力玉を固定して乱回転させる。
「スパイラル……」
向かってくる部下達に照準を合わせ……
「ブレイカァァァァァァァァ!」
殴り付けて発射した。
「ーーーーーーお陰で橋は完成したが…超寂しくなるのぅ」
あの後、橋を丸々半分消し飛ばし(序でにガトーも)錬成して修復。
最早何でもアリだと全員から呆れられてから建築の再興。
数日後には立派に完成を果たし今日、里へ帰ることになった。
「お世話になりました」
「まぁまぁ!タヅナのオッチャン!また遊びに来るってばよ!」
再不斬と仮面……白はこの数日の間に木の葉の里へ連れて火影のじいさんに
対面し、この里に住む許可を貰った。
取り敢えず俺はまだ任務中だったこともあり、二人を借家に置いて(その分までの金は渡しておいた)
戻ってきた。
時惚れからは何故か敵意の篭った眼で見られ、糞ピンクからは畏怖の眼で見られた。
「よぉーし!早くかえって一楽行こうぜ兄ちゃん!」
「分かった分かった」
「じゃ、じゃあ私は帰ったら…ねぇサスケ君。
デートしない?」
「いや、断る(奴は得体が知れない。まだまだ追い付かせるわけにはいかないからな…)」
「ハハハ……」
こうして俺達は木の葉の里へ、道を歩くのだった。
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