仮面ライダーウィザード 希望を救い出せ
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第二十六章
「とりあえずな」
「戦いは終わった」
「帰るか、俺達の世界に」
「そうだな、ここにいても何もならない」
「あいつ等と合流してな」
如月や奈良達と、というのだ。
「そうして帰るか」
「そうしないとな」
彼等のことは忘れていなかった、操真も。それでこう返したのだ。
「では戻るか」
「あいつ等のところにな」
仁藤は操真に応えてからだ、そのうえで。
二人で仲間達のところに戻った、するとそこには彼等が笑顔で立っていた。
その中から奈良がだ、二人で笑顔で言った。
「終わりましたね」
「この戦いはな」
「そうですね、けれど」
「ああ、勝ったのはこの戦いだ」
あくまでそれだけだというのだ。
「次はわからない」
「そうですね、けれど次も」
「その次もだ」
「僕達の戦いは、ですね」
「負けるつもりはない」
操真は奈良に強い声で告げた。
「絶対にな」
「はい、それじゃあ」
「帰るか」
奈良達にこのことも言ったのだった。
「俺達の世界にな」
「そうですね、ここにいても仕方ないですし」
「問題はどうして帰るかだが」
「そのことはご心配なく」
一行のところにスマートレディ、彼女が来て言ってきた。
「私が案内させて頂きます」
「そうか、あんたがか」
「はい、来た時と同じですね」
「そうだな、それでか」
「行きましょう、今から」
「宜しく頼む」
操真はスマートレディに頼んでそのうえでだ、彼等の世界に戻った。このことは仲間達も同じだった。そして元の世界に戻ってだった。
スマートレディは操真達にだ、微笑みつつ告げた。
「今回は今回で」
「次は次だな」
「スサノオはあの手この手で仕掛けてきます」
「そうだな」
「今はインベスも出ています」
「ああ、何か出てるな」
インベスと聞いてだ、仁藤が気付いた様な顔で応えた。
「変な連中がな」
「はい、彼等もまた」
「スサノオが仕掛けてきてるんだな」
「実はそうなんです、ですから」
それで、というのだ。
「彼等とも戦いますか?」
「他の選択肢ないだろ」
仁藤は笑みを浮かべてスマートレディの問いに応えた。
「俺達の場合は」
「はい、仮面ライダーでしたら」
「そうだよな、それじゃあな」
「私や黒衣の青年さんも一緒なので」
それで、とも言うスマートレディだった。
「宜しくお願いしますね」
「こっちこそな」
「では私はスマートブレイン社に戻ります」
「あの企業もだったな」
木崎はスマートレディの今の言葉から最初に彼女が言ったライダー達とスサノオの戦いの中の一幕、オルフェノクのことを思い出しつつ言った。
「我々と関係があったな」
「はい、今の社長さんもライダーの方ですし」
「確か海堂って人だったか?」
「インターネット部門は草加さんです」
そちらは彼が社長だというのだ。
「分割されてます」
「そうなんだな」
「木場さんが社長だったんですが代わりました」
「それで海堂さんがか」
「はい、そうです」
社長になったというのだ。
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