Fate/staynight/the/crossovermoment
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聖杯戦争開幕
前書き
前回の続きです。
今回、作者 白のナイトが投稿している二次小説閲覧数「投稿している二次小説合計」が40000回達成しました!!
最近は忙しく投稿出来る時間も減ってきましたが、出来るだけ時間をやりくりして作るので投稿したら読んで頂けると幸いです。
読んでくれた皆様、本当に有難う御座います!!
驚愕の事実が発覚してから数日が経っていた。
聖杯戦争を超える聖杯戦争、真聖杯戦争の正体を俺は知ってしまった。
聖杯を勝ち取り聖杯戦争で生き残った英霊達が集う宴、真聖杯戦争は英雄に相応しい英雄が真の聖杯を勝ち取る。
真の聖杯は聖杯戦争優勝者に与えられる聖杯とは違い勝利を求めた英雄英霊の称号なのだ。
「僕は猫~猫~猫~。
喋れないけど歌えるよ。喋れないけど歌えるよ。
僕は猫~猫~猫~」
意外に歌が上手いモオズ・アカラトは僕は熊のリメイク、僕は猫を歌っていた。
召喚魔法の失敗で召喚された猫の英霊、モオズ・アカラトは長靴を履いた猫の英霊で架空の存在だ。
だが、モオズ・アカラトの契約者は召喚魔法の手順を間違え架空の世界から現実世界に召喚されたのだ。
「久しぶりの現実世界は空気が不味いニャ~~~。
昔の現実世界は空気が綺麗で空気も美味しかったニャ~」
現実世界に愚痴を放つモオズ・アカラトは奇妙な英霊だ。
俺の召喚魔法で召喚された魔物なのだが架空の存在を現実世界に無理矢理、召喚された架空の英霊だが召喚魔法で召喚されたなら魔力が一定以下になると自動で元の架空世界に戻される。
だが、数日過ぎても猫の英霊 モオズ・アカラトはピンピンしていた。
「現実世界が生きにくいなら架空世界に戻ればいいじゃないか?
何故、召喚魔法で召喚された魔物が現実世界に残り続けているか知らんが」
普通の魔物なら召喚された瞬間から魔力は徐々に減少、魔力が一定範囲内を過ぎたら無理矢理、退場。
が、猫の英霊は現実世界に留まっていた。
「私は見定めるニャ~~~~~~~~~~。
今回の聖杯戦争の英霊を」
「見定めるとか言われても、、、お前は三回目の聖杯戦争で優勝した英霊なんだろ?
見定める必要なんてないんじゃ?」
三回目の聖杯戦争で優勝した英霊なら大抵の英霊には余裕で勝利するだろう。
だが、返答は俺の予想を超えていた。
「私は今回の真聖杯戦争に出場する第三回聖杯戦争優勝者 モオズ・アカラトなんだニャ~~~~。
真聖杯戦争が始まる前に今回の英霊達の行動パターンを分析、真聖杯戦争に活かすニャ~~~」
誇らしげにモオズ・アカラトは仁王立ち。
真聖杯戦争に勝つ為に現実世界に居座り続け時を待っているのか?
今回の聖杯戦争の優勝者が真聖杯戦争に出場する為の資格を得るが真聖杯戦争に出場するとは限らない。
でも、もし、今回の聖杯戦争の優勝者が真聖杯戦争に出場したら、、、、、、念入りに観察して結論が出るまで
モオズ・アカラトは現実世界に居座り続けるだろうな。
「前回の英霊達は凄腕揃いで誰が優勝しても不思議じゃなかったニャ~~。
今回も凄腕揃いの可能性も僅かだが有り得るニャ。
私の優勝を完璧にする為には今回の英霊達を見定め観察するのが必須事項ニャ~」
猫らしい仕草が可愛らしい モオズ・アカラトは優勝する為に現実世界に残り続けている。
真聖杯戦争は聖杯戦争とは違い願いを叶えない。
なのにモオズ・アカラトは真剣だ。
「今回の聖杯戦争は日本で行われていると言ったが。
大体、日本のどの辺なんだ?」
「日本の地形には詳しくないニャ~~~~~。
でも、大体の位置なら把握出来てるニャ」
「なら、大体で良いから」
モオズ・アカラトは指を左右に向けた。
多分、指の先に聖杯戦争に選ばれた人間がいるのだろう。
「英霊もマスターも全員、凄い魔力だニャ~~~~~。
今回の真聖杯戦争は難関そうだニャ~~」
真聖杯戦争に出場出来る者は聖杯戦争で勝ち残った英霊とマスターのみ。
今回の聖杯戦争の駒達は誰が勝っても不思議じゃないとモオズ・アカラトは言った。
「聖杯戦争に出場する者達、それをアシストする英霊達か、、、」
英霊は無償で聖杯戦争に出場する人間に手を貸す訳ではない。
英霊達も自身の願いを叶える為にマスターを守りマスターに従うのだ。
「今回の聖杯戦争には君は無縁だニャ~~。
でも、君は普通じゃないニャ~」
「普通じゃない?」
「投影魔法を扱え聖杯戦争を知っている魔術師、、、、、、投影魔法は自身の想像を具現化する召喚魔法ニャ~。
自身の中の最強をイメージして現実世界に呼び出す禁忌魔法、でも、君は普通に投影魔法を扱っている」
真剣な眼差しで真剣に質問する モオズ・アカラトは誰かに似ていた。
以前、俺と同格魔法を使う魔術師が言っていた。
君の魔法は特別な魔法だ、使えば使われる程に進化する。
特殊投影魔法 それが神崎家に代々、伝わる奥義 イメーションスラント
「聖杯戦争に出場しても優勝を狙えるレベルニャ~~~~。
まぁ、英霊抜きの人間ガチンコバトルならだけどニャ~~~」
「そうかな、、、、、、?」
自分の実力は中の下と俺は思っている。
だが、第三回聖杯戦争優勝者は俺が聖杯戦争人間ガチンコバトルなら優勝を狙えるレベルだと言った。
結構、嬉しいな。優勝者から優勝を狙えるレベルと言われると。
「私のマスターも投影魔法の使い手だったニャ~~。
でも、君の投影魔法とは違って無から生成する投影魔法だったニャ~~」
「普通の投影魔法はイメージを具現化する魔法だけど、俺の投影魔法は召喚魔法を兼ね備えた万能魔法なんだ」
普通の投影魔法は無から生成&具現化する魔法、俺の投影魔法は普通の投影魔法より扱いづらいが通常投影魔法より
魔力消費が少なく連続で発動出来る。
「マスターの投影は無から、君は紙と鉛筆から生み出す投影魔法、イメージを形に形から現実世界に具現化。
召喚魔法を応用した投影魔法、、、最強と言っても過言じゃないニャ~~~~」
「最強と言われても魔力の消費が少ない分を血で補ってるだぞ?
連続で発動すると貧血は免れない」
「魔力と血液を代償に発動する魔法、普通の投影魔法は魔力を代償だが、君は魔力と血かニャ~。
召喚魔法の代償は血が主に代償ニャ~~~。
それに投影魔法も加えられた魔法なら、それなりに代償は覚悟当然ニャ」
投影魔法は想像を具現化する魔法だが、俺の投影魔法は具現化と召喚を兼ね備えた魔法だ。
自身の血と魔力を融合、現実世界に非現実を生み出す。
「む、?」
「どうした?」
モオズ・アカラトは周囲を確認する。
「魔力を感じるニャ~~~~~~。
数は4人、2人は魔術師、残りは英霊ニャ!」
「近くで戦闘が!?」
聖杯戦争は始まっているとモオズ・アカラトは言ったが今回の聖杯戦争に俺は関係ない。
だが、動揺を隠せなかった。
「深夜の戦闘は確かに昼間に比べれば安全ニャ~。
でも、深夜は静か過ぎるのが欠点ニャ」
魔術師の闘いは人目に付かない場所がベストだが深夜だと音が響く。
昼間だと周囲が騒がしいので逆に盲点、逆の発想が正解だと考える魔術師も存在する。
「距離、約1000mニャ~」
そう言ってモオズ・アカラトは歩き出した。
「今回の聖杯戦争は苦戦を強いられるニャ~~~。
真聖杯戦争に出場する英霊は最強の英霊、見極めるニャ~」
モオズ・アカラトは結界を発動した。
発動された結界は周囲の物体を保護する保護結界魔法、結界は拡大され周囲全体を覆う。
「周囲一体を防御結界で保護したニャ~~~~。
これで魔術師とサーヴァント達の闘いで建物や人間に危害はないニャ」
「保護結界、周辺に巨大な結界を張ったのか!?」
流石が三回目聖杯戦争優勝者 長靴を履いた猫 モオズ・アカラトだ。
関係ない人間の為にわざわざ保護結界は発動して危害を最小限に抑える。
英雄に相応しい英霊、だが、俺は英雄に相応しい英霊 モオズ・アカラトが英霊に相応しい英霊に見えなかった。
「私は闘いを見定めるが君は、、、どうするニャ?」
「俺は、、、、、、、、、、、、」
俺は今回の聖杯戦争には無関係だ。
「俺は、、、、、、、、、、、、、、、、、、」
無関係なんだ。
「俺は、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、」
俺には関係ない。無関係、無害だ。
だが、俺は逃げた償いに返さなければならない。
「来るなら君を全力で守護しよう。
来ないなら君は隠れていろ、君は魔術師なんだ魔力を持ち扱える。
聖杯戦争に参加している魔術師に見つかったら殺されても文句は言えんニャ」
殺される?
聞きたくないワードが俺をフリーズさせた。
思い出せない記憶の断片が蘇り映像化される。
「神崎 斬叶?」
「あ、ああ」
モオズ・アカラトは呼び掛けで硬直が解けた。
「来るのか?来ないのか?」
選択肢は来るか来ないか。
二択の選択肢、来るかが正解なのか。来ないが正解なのか?
「自分の選択は時に災いを齎す。
でも、最後に選択するのは自分ニャ」
「最後に選択するのは自分、、俺の未来は俺が決める!」
決心が付いた。
「俺も、、、お前と共に進む」
それを聞いたモオズ・アカラトは少し笑った。
そして告げる。
「なら、、、付いて来るニャ~。
私と共に聖杯戦争を見届けるニャ~!」
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