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大陸の妖精

作者:sinの妖精
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鉄の森と呪歌
  鎧の魔導士

ルーシィ「うーん・・・」


リクエストボードを睨んで依頼を選んでいるルーシィ


そこには面白そうな依頼がたくさんあった



ルーシィ「へぇー・・・依頼っていろいろあるんですね」


ミラ「気に入った仕事があったら私に言ってね、今はマスターいないから」


ルーシィ「あれ?ほんとだ」


いつもはカウンターに座っているマスターの姿が見当たらない



ミラ「定例会があるからしばらくいないのよぉ」


ルーシィ「定例会?」


ミラ「地方のギルドマスターたちが集って定期報告をする会よ、評議会とはちょっと違うんだけど・・・リーダス、ちょっと光筆貸してくれる?」


ミラが空中に文字が書ける魔法アイテム「光筆」を使用し、図で魔法界の組織図を説明する




ルーシィ「知らなかったなぁー、ギルド同士のつながりがあったなんて」


ミラ「ギルド同士の連携は大切なことなのよ、これをおそまつにすると・・・ね」


ルーシィ「?」


アルト「黒い奴らが来るぞォォォオ」バッ


ルーシィ「ひいいいっ!」ゾクッ


背後からルーシィを驚かすアルト



ナツ「うひゃひゃひゃ「ひいいいっ」だってよ!」


アルト「あははっ、ルーシィビビりすぎ!」


ルーシィ「もォ!!驚かさないでよ!!」


ハッピー「ビビるルーシィ略してビリィーだね」


ルーシィ「変な略称つけんなっ!!」


驚いたルーシィを面白おかしく笑うナツとハッピー




ミラ「でも黒い奴らは本当にいるのよ」


アルト「闇ギルドって言われるギルド連盟に属さないギルドの事だよ」


ナツ「あいつ等、法律無視だからおっかねーんだ」


ハッピー「あい」


ルーシィ「じゃあいつかアンタたちにもスカウト来そうね」


アルト「え?なんで俺も入ってるんだ?」


ルーシィ「アンタも十分街壊してるでしょ!!」ガンッ



ナツ「つーか早く選べよ仕事」


アルト「そうそう、この前は俺たちが勝手にきめちゃったからね」


ハッピー「今度はルーシィの番!」


ルーシィ「冗談!チームなんて解消に決まってるでしょ!」プイッ


アルト「えーっ!?」


ナツ「なんで?」


ルーシィ「だいたい金髪の女だったら、誰でも良かったんでしょ!」


アルト「ううん、そんな事ないぞ!」


ルーシィ「え?」


アルト「ルーシィと俺たちは仕事先で偶然出会っただけなのに今はこうしてお互いフェアリーテイルの仲間になってる!これはもう運命としか考えられない!」


ナツ「だからルーシィを選んだんだ、いい奴だしな!」


ルーシィ「アルト、ナツ・・・」




「なーに、無理にチームなんか決める事ァねぇ」




アルトたちの会話に上半身裸の男が入ってくる



グレイ「聞いたぜ大活躍だってな、きっとイヤってほど誘いがくる」


ロキ「それにしても君ってホントに綺麗だよね、サングラスを通してもこの美しさだ・・・肉眼で見たらきっと目が潰れちゃうな」


ロキがルーシィに近づき口説こうとする



ルーシィ「潰せば」


呆れた様子でルーシィは答える



アルト「ん?でもロキって星霊魔導士苦手じゃなかったっけ?」


ロキ「えっ!?き・・・君!!星霊魔導士!!?」


アルトの言葉を聞いた後、ルーシィの腰の鍵を見てロキは驚く



ロキ「ゴメン!僕たちここまでにしよう!!」


ルーシィを見て逃げるロキ



アルト「それ以前に何か始まってたのか・・・?」


ルーシィ「ていうか・・・何で星霊魔導士が嫌いなのかしら?」


ミラ「どうせ昔女の子がらみで何かあったのよ」




ナツ「てめっ!」


グレイ「この!」


アルト「ナツたちはまた喧嘩してるし・・・」




アルトがナツたちの喧嘩を眺めているとロキが慌てた様子で戻ってくる



ロキ「ま、マズイぞ!!二人とも!!」


ナツ・グレイ「「あ?」」



ロキ「エルザが帰ってきた!!!!」



ナツ・グレイ「「あ゛!!!?」」




アルト「おおっ!本当かロキ!?」


アルト以外のギルドメンバーが「エルザ」の名を聞いた途端、一瞬で静まる



しばらくして、突然ギルドの扉が開く


大きな角を抱えた長い赤髪の綺麗な女性が入ってきた




アルト「おかえり!エルザっ!!」


エルザ「あぁ、今戻ったぞアルト、マスターはおられるか?」


アルト「マスターなら定例会でいないよ」


エルザ「そうか・・・」


アルト「それよりも、そのでかい角はどうしたんだ!?」


エルザ「討伐した魔物の角だ、地元の物が飾りを施してくれた・・・綺麗だからここへの土産にしようかと思ってな・・・」


アルト「すげぇ・・・こんなでかい魔物を倒してきたのか!?」


エルザに会い、子供のようにはしゃぐアルト




「討伐した魔物の角かよ・・・」


「こわっ・・・」


エルザに会い、恐怖に包まれるギルドメンバー



エルザ「それよりもアルト、また問題を起こしているようだな・・・マスターが許しても私は許さんぞ」コツッ


アルト「う゛・・・」


エルザに小突かれバツが悪そうな顔をする




ルーシィ「な・・・なに、この人!?」


ハッピー「エルザ!!とっても強いんだ」


エルザ「他の者たちもだ」


そう言うとエルザはギルドメンバーひとりひとりに注意していく



エルザ「ところで・・・ナツとグレイはいるか?」


グレイ「や、やあエルザ・・・オ・・・オレたち今日も仲良し・・・良く・・・やってるぜぃ・・・」


ナツ「あ゛い」


さっきまで喧嘩してたグレイとナツが冷や汗をかきながら慌てて肩を組む




ルーシィ「ナツがハッピーみたいになった!!!!」


アルト「あははははっ!!お前ら面白すぎっ!!」


エルザ「そうか・・・親友なら時には喧嘩もするだろう・・・しかし私はそうやって仲良くしてるところを見るのが好きだぞ」


グレイ「あ・・・いや・・・いつも言ってっけど・・・親友ってわけじゃ・・・」


ナツ「あい」


ルーシィ「こんなナツ見た事ないわっ!!」


ミラ「ナツもグレイもエルザが怖いのよ」クスッ


ルーシィ「ええっ!?」


ミラが光筆で絵を描き、ギルドの力関係を説明する



ルーシィ「てか図にする必要あるのかしら・・・しかも絵超ヘタだし・・・」


ミラ「!?」ガーン


ルーシィの声が聞こえたらしくミラが顔を抑え泣き出す



ルーシィ「あっ・・・聞こえちゃった・・・」


アルト「あーあ、ミラさんを泣かしたー」


ルーシィ「ご、ごめんなさい・・・」


アルト「だ、大丈夫だよミラさん!俺はこの絵味があって好きだよ!」


ミラ「うぅ・・・ありがとうアルト」


慰められたミラはアルトに泣きつく



ミラ「じゃあ・・・説明を続けるわね・・・」


ミラは空中にエルザ、ナツ、グレイの絵を書き説明を続ける



アルト「え・・・?誰この3人・・・闇ギルドの人たち・・・?」


あまりの下手さにアルトが口を滑らす



ミラ「えーん・・・アルトのバカぁ・・・」グスッ


アルト「わー!ごめんなさい!」


ルーシィ「結局エルザさんって何者なの・・・?」


アルト「ギルドの中でも最強を争う魔導士だよ」


ハッピー「あい!ナツは昔エルザに勝負を挑んでボコボコにされちゃったんだ」


ルーシィ「まさかぁ!!あのナツがぁ!!?」


アルト「グレイは裸でうろついてるところを見つかってボコボコに・・・」


ミラ「ロキはエルザを口説こうとして半殺しにされちゃったのよ」


アルト・ルーシィ「「(立ち直り早っ)」」




エルザ「二人とも仲が良さそうでよかった・・・実はアルト、ナツ、グレイ・・・お前たちに頼みたい事がある」


アルト「えぇっ!あのエルザがぁ!?」


ナツ「俺たちに頼みごとォ!?」


エルザ「仕事先で少々厄介な話を耳にしてしまった、本来ならマスターの判断をあおぐトコなんだが早期解決がのぞましいと私は判断した」


次にエルザが口にした言葉は普段なら考えられないような内容だった




エルザ「お前たちの力を貸してほしい、ついてきてくれるな?」




エルザの発言にギルド内がざわつく



「ど・・・どういう事・・・!?」


「エルザが誰かを誘うトコなんか初めて見たぞ!!」



ハッピー「何事なんだ・・・!?」


エルザ「出発は明日だ、準備をしておけ・・・詳しいことは移動中に話す」


ミラ「アルトと・・・ナツと・・・グレイに・・・エルザ・・・・!?」


ミラが震えながら何かを考える



ルーシィ「どうしたんですか?」


ミラ「今まで想像したこともなかったけど・・・これってフェアリーテイルの最強チームかも・・・」


ルーシィ「えぇっ!?」

 
 

 
後書き
ハーレム要因増えた・・・全然イチャついてないけど

 
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