SWORD ART ONLINE ―穿つ浸食の双刀―
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フェリス・アニョ・ヌエボ §クロスストーリー§
01:宴の始まり
前書き
今回のコラボには、RIGHT@YUGA先生、すずか先生、減塩かずのこ先生、侵蝕先生、Aska先生が参加して下さっています。底辺作品に参加していただけて嬉しい限りです。
今回のコラボ編では、今までハリン視点からだった進め方を作者視点からにして進めております。多少見辛いなどの点があると思いますが、ご了承いただけると助かります。
※キャラ崩壊が起こる可能性が高いです。あくまで俺が見た印象で書いているのでそこは了承していただければなと思います。
「新年明けまして、おめでとう!!」
大型の丸いテーブルを囲うような形で座った少年少女は、手に持ったグラスを掲げ、他人のそれと打ち合わせて音を立てる。今挨拶紛いの事をしたのは、純白のコートに身を包み、腰に2本の刀を携えた少年――ハリンだ。
彼もまたこの新年会の参加者の一人であると同時に、主催者でもある。
「おーいハリン、飲んでっかー?」
「そんな飲んだくれみたいな訊き方はやめろ、ライト······まったく、今日は招待してくれてありがとな、ハリン」
彼等はライトとリン。世界は違えど同じSAO世界で必死に生きるプレイヤー達だ。漆黒と純白、正反対の服に身を包む二人だが、リアルでも仲が良いらしい。コンビネーションも技量もかなりのものだ。
「やっぱりパーティーってのは大勢でやるのが一番だしさ、来てくれて嬉しいよ、ライト君、リン君」
ハリンが軽く頭を下げると、ライトは後頭部を掻いて困ったように笑い、リンは両手を前に出してやめろと言ったような行動をとる。ハリンは頭を上げ、「パーティーを楽しんで」と告げるとその場を離れた――
* * * * *
「お、ハリンじゃん!」
「双刀さんですか······この薬一万コルなんですが、どうですか?」
ハリンの名を呼んだ少年はリオン。持ち前の明るさとテクニックで、別世界のSAOの攻略に大きく貢献している少年だ。また、既に彼女がいるらしい。羨ましい、なんとも羨まs((殴
そして、怪しい薬を薦めてくる少年はルスティグ。今のところは謎の多い少年だが、その内ぽろりと素性を明かしてくれるのを待つとしよう。
「あはは······何か色がグロテスクだから、薬の方は遠慮しとくよ······じゃあ、パーティー楽しんでね」
リオンとルスティグはそれに頷きを返し、グラスに入った飲み物を一口で飲み干した――
* * * * *
「ハリン君······パーティー、楽しいよ。招待してくれてありがとね」
彼女の名はナギ。SAO内では珍しい女性プレイヤーの一人であり、同時に攻略組の一員でもある。《閃光》と謳われるアスナにも遅れをとらない剣技と抜群の容姿で男性プレイヤーを魅了している。そんな彼女もまた、今回ハリンが主催したパーティーに参加してくれた一人なのだ。
「来てくれるか分からなかったから、正直来てくれて凄く嬉しい。盛り上がっていってね!」
ハリンの台詞に笑みを返し、ナギはひらひらと手を振るとその場を後にした――
* * * * *
「うお、この飯超旨ぇっ!?」
「アツヤっ、行儀悪いよっ!!」
ハリンが苦笑いしつつ見守るのは、アツヤとヒメカの微笑ましい(?)光景。Aランクの食材をふんだんに使った料理に次々食らいつくアツヤをたしなめるヒメカ、まるで夫婦のようだ。リア充爆発しろと言ってやりたくなる。
そんな二人の間に割って入る様な無粋な真似をする気はハリンにはない。その後の挨拶に備えるべく、ハリンはその場を後にした――――
* * * * *
「あー······ごほん······皆、今日は集まってくれてありがとう。大したもてなしは出来ないけど、今日一日馬鹿みたいに騒いで、新年を楽しもう!!!」
「「おおおっ!!!」」
ハリンの挨拶に真っ先に叫び声を上げたのはライトとリン。騒ぐ事に関してこの二人の右に出る者は、このパーティーにはいないだろう。
全員がクラッカーを手に取り、一斉に射ち鳴らす。パンパン、と、音が響く。今よりやりたい放題で騒ぎたい放題の宴が開催される。見渡す限り笑顔の少年少女達は、いったい何をやらかしてくれるのか······楽しみだ――――
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