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『自分:第1章』

作者:零那
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『成長』

暫く連絡が途絶えてた犬っころ。
少し心配だった。
電話かけてみる。
また出んかな...と思ったら出た!
コッチに居るらしいから近くのカラオケ店で待ち合わせた。

状況が凄く変わったらしい。
何も考えれんくて、携帯も暫く放置してたらしい。

父親の急死、跡継ぎ問題、社員の乗っ取り計画...
お母さんが社員に騙されて、危うく会社が乗っ取られるとこだったらしい。
で、自分が、母親も会社も守るって決心したと。
えらいシッカリした犬っころ。
その成長ぶりに呆気にとられた。
以前とは別人のように凛々しくなった。
凄く嬉しい♪
付き合いは短いけど、なんかやっぱり情がわいてたんやろうし...
気になるやんね。
どんな存在であれ、前向きに成長を遂げてる人、一生懸命に必死の努力をしてる人の姿は嬉しい。

今からは、会社のシステムから管理、何から何まで勉強の日々。
忙しいし大変な苦労をする。
逢う時間もなくなるやろ。
急に社長なって、社員の家族の生活も背負うんやから...
そんな重大な責任を担うと決めたこと、讃えたい。
相当な覚悟やろうに...
素晴らしい!!
零那には一生無理。
甘ったれの犬っころは、もうドコにも居らんかった。
男らしくなってて見直した。

零那は何も手助けなんか出来ん。
ただただ、うまくいくようにと祈ることしか...

 
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