これも浮気!?
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第五章
「僕はわからないから」
「それじゃあ」
「これからも付き合うのかな、この人と」
真理子をまた見て言うのだった。
「そうするのかな」
「うん、女の人は真理子ちゃんだけよ」
「けれど男はだよね」
「淳司君だけだから」
「離婚もしないで夫婦生活を続けていくよね」
「そのつもりだけれど」
真礼にその考えは全くない、それでこのことも素直に答えたのだ。
「私にしても」
「それじゃあね」
「それで、なのね」
「いいかな」
こう言うのだった。
「もうこれで」
「そうなのね」
「夫婦仲良くしていこう」
「これからも」
「子供も作ってね、そういうことでね」
「わかったわ、それじゃあ」
「では私も」
二人の話が一段落したところでだ、真理子も言った。
「結婚して子供作って」
「私達の子供合わせようね」
「ええ、その時はね」
真理子は真礼のその言葉に微笑んで返した、その笑みは友人に向けるそれだった。そうした話をしたうえで。
三人は別れた、それぞれの自宅へ。淳司は真礼と共に自分達の家に帰りながら彼女にこんなことを言った。
「今日の晩御飯何かな」
「足てびちと焼きそば、それにもずくだけれど」
「そう、それじゃあ二人でね」
「楽しくよね」
「食べよう」
その晩御飯をというのだ、こう話してだった。
二人は自分達の家に帰ってその夕食を仲良く食べてベッドの中で愛し合った。少なくとも真礼の物腰は浮気をしている女のそれではなかった、自分達ではどうか判断出来なかったが。
これも浮気!? 完
2014・8・22
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