戦国†恋姫~黒衣の人間宿神~
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番外編その4
対ドウター戦での報告(4)
「ということは長尾勢が移動していたのは、もう既に一真様は知っていたという事ですか」
「まあそういう事だ。美空から光璃に送った書状についても、いくつかツッコみたいところはあるけどな」
「まさかあの書状の事を覚えているとは、さすがでやがる」
「まあ幽なら可能だろうな。それに意訳したのも幽だし、それに俺は光璃の書状を幽が意訳したおかげで、ああなったからな。まったく幽の意訳力は半端ないぜ」
「私たちは意訳無しで聞いたのですが、幽様の意訳はとんでもないことですね。意訳無しなら一真様たち黒鮫隊の者には分からず仕舞いですから」
まあそういうことで、話の続きを語った俺と話を合わせるために映像を出したフェルト。俺達が空に上がったあとに一度トレミーに戻った。凜と美咲はトレミーの上にいてくれと言ってな。そして格納庫に戻った俺は回収したドウターの残骸を黒鮫隊鑑識班に提供したら、もう少しデータが欲しいがためにもう少し採取してほしいと言われた俺は、再びストフリに乗ってから外に出た。そして再び神眼を発動させてからどのドウターを屠ったあとに採取する被験体を探していた。
「MS隊各部隊に告ぐ。今から送るデータによりドウターを調べる必要があるみたいだ。指示するんで、各機体にドウターの遺伝子を採取する武器を送った。それで採取してくれ。俺の推測が正しければ嫌な予感しかしないからだ」
『了解です』
といって俺が指示を出したところでドウターを屠ったあとに、塵と化したのを吸い取る道具を空間から渡してやった。そして次々と吸い取った。そして終わると同時にまたドウター殲滅の指示を出した。地上では沙紀側が長尾側から武田側に来た書状を読み終わったところだったが、沙紀の言う通りそれは子供の喧嘩だな。大人げないと思ったが、まだまだ若い少女たちだからしょうがないと思った。
「隊長、後方からのドウター殲滅を完了致しました」
「ごくろう。機体の方はどうだ?うまくいったか?」
「はっ。クィーンアメリアスの方は正常に機能しています。トレミーに吶喊しようとしたドウターたちは、マスターフェニックスに葬られましたが」
「そうか。マスターフェニックスとクィーンアメリアスは最近ロールアウトしたばかりの機体だ。特にクィーンアメリアスは女性専用機体だ。ガーディダンサーは、単独で動くのとクィーンアメリアス本体付近か合体してガーディアン・ドレスとして使っているから2つある訳だ」
「単独で動くのと付近にいるおかげで攻撃もしやすくなりましたし、本体だけだと防御力が薄いですからね。本当ならガーディダンサーは1つだけなんですけど」
「ISのも単独用と付近用にしといた方がいいかな?そしたら攻守とものいけるかもしれない」
「お願いします。その方が楽だと思いますので。後方と左右からの奇襲攻撃も終わりましたので、あとは前方のかと」
「そうだな。ん?この警報は」
「隊長!また大型ドウターが地上に降りようとしています。それと未確認情報ですが、降下ポイントに鬼とドウターの群れを発見したと」
「またか。それと地上にいる鬼共は沙紀に知らせておこう。俺と凜と美咲で追撃をする。お前たちは船を守れ!」
『了解です』
そして俺と凜、美咲はまた地上に降りる大型ドウターの追撃に向かった。そして沙紀側の会話を聞いていたら、美空が書状を読んだときに意趣返しと言っていたがこういう事とはな。常田の戦い、と呼ばれる、村上氏との最終決戦。そのときに横車を押されたことでの意趣返し。やってやり返しの出来事はホントにガキの喧嘩と変わんねえなと思ったがこれは光璃と美空には伏せておこう。また何か言われると厄介だ。
「一真さん。鑑識班からの報告が来ました、データにして送ります。なおこのデータはまだ私たちは見ておりません」
「了解した。こちらは大型を追跡中だ。追撃が終わり次第、そのデータを見させてもらう」
そして山々が見えてきたらあれは下山付近か。俺は通信機からで、沙紀にそちらに鬼とドウターの群れがいると伝えたと船からの通信が来た。なるほど、地上からもゲートを出現させてから鬼と合流したのか。ドウター追撃をしているが大型ドウターはこちらに気付いたのか、攻撃を開始してきた。俺は今手に凜と美咲がいるので、避けるので精一杯だ。そして時間稼ぎをしている間に沙紀たちは下山付近に到着したようだ。大型ドウターは小型ドウターと鬼がいるところに向かって着陸した。俺は凜と美咲を行かせてから俺は大型に向かって飛び蹴りを放った。沙紀がISを纏っていたので、何とか間に合ったかと思いながら大型ドウターを殴り飛ばしてからビームサーベルで斬り落とした。倒したあとに凜と美咲は先に戻り俺は綾那たちの目の前まで歩いてから降りた。
「そして綾那たちが知っている通り俺は機体から降りて現状説明を受けたあとに、一二三という者があの時の間諜で典厩と言っていたので武田の者かと思ったのさ」
「なるほど。一真様が知っていたということは泳がせていたということですか」
「そして一二三はドウターに向かって行きやがったが、やはりこちらの武器は効かなかったでやがる。効果があったのはやはり・・・・・」
「そう、俺達が持っている銃火器と剣だ。俺達の銃火器は対ドウター戦に使われるものだし、俺達の機体も効果があるもんだからな。男は銃火器に短剣、それとMSと呼ばれる機体に女は銃火器と短剣までは変わらないがISとMSである両方の機体に乗る事ができる。銃火器もだけど剣もただの剣ではないからな」
「・・・・一真。そのドウターを調べた結果は?」
「ああ。そのことだがな、報告を聞いたのは昨日の夜だった。そして徹底的に調べた結果が出た。フェルト」
「はい。ドウターの残骸や塵、それと遺伝子を調べた結果がこれとなります」
投影型の画面に出たのは、ドウターの調査結果だった。そして結果を見ても詩乃達は分からないので俺が言ってやった。
「これを見る限り俺達は分かるが、詩乃たちは分からないと思うので言わせてもらうと。どうも鬼がドウター化したという報告結果だ」
「なんですとーっ!?」
「鬼がドウターになったでやがるか。そうなると必然的に夕霧たちでは駆除する事が出来ないでやがる」
「夕霧の言う通りだ。鬼はお前たちでも駆除できるが、鬼がドウター化となり外見は鬼で中身はドウターだとお前たちでは倒せないことが判明してな。この事実は俺と鑑識をした者だけが知ったのさ。そして鑑識班には、俺が言うまでは箝口令を敷いた。で、朝になるまで分析をして調査をしてから調査報告を纏めたあとにフェルトに通信していたのが、ちょうど詩乃たちや光璃たちがいたという訳だ」
「なるほど。お兄ちゃんはこの事については他に知っている者はいるの?」
「今の所ここにいる者と黒鮫隊全員は今知った事になる。今それぞれの部屋で黒鮫隊の隊員たちが聞いているのでな。知らないのは川中島に向かっている長尾勢と一真隊に、ここにいない武田四天王と武田勢のみだ。あとは久遠達連合軍だな」
そして俺が大型を倒したあとに船に戻ろうとしていたら凛と美咲の機体が飛んでいたので、俺は捕まれと言ってストフリの手に乗せて船がいるところに向かった。すると戦闘が終わっていたので、殲滅完了したらしい。各MS部隊は船に戻ったらしいが、また出るとは限らないので地上にいる桜花と沙紀には駆除完了と伝えてから俺は船の周りを飛んでいた。一応マスターフェニックス部隊とクィーンアメリアス部隊はまだ外での待機をしていた。今回は主に各五個小隊の活躍により長期間での戦闘だったからな。なので各隊員たちは休ませて俺たちは一応警戒態勢に入った。トレミーはレッドからイエローにした。
「隊長。船はレッドからイエローになったとはいえ警戒はした方がいいかと」
「それもそうだと思うが、こんなに長期戦はあまりないだろう?休ませておいた方がいいしな。と、また来るようだ」
トレミーの前方にゲートが出現し開放。ドウターは千体出てきたが、マスターフェニックス部隊の性能実験をしていなかったので任せた。性能実験は無事に成功したけど。各武装を使っての殲滅戦。だけど、前方はマスターフェニックス部隊が殲滅中だったときに左右からもまた来たので左右はクィーンアメリアス部隊に任せて俺はトレミーから見て上に行った。そこからドウターが百体ぐらい。なのでストフリ無双となり殲滅戦をした。ブリッジにいるラッセたちも可能な限りでの援護をしてもらい、夜の10時頃に完全殲滅を終えたところだった。地上班には夕方に戦闘は終えたと言ったが、これはあまり心配をかけないようにしたためだ。もちろん夕方頃の下山城での会話は殲滅中に聞かせてもらった。
「ということは、一真様は実際戦闘終了したのが夜ということですか」
「そういうことだ。あまり地上には心配をかけたくなかったのでな。トレミーにいる者たちと戦闘に加わった者たちには箝口令をな」
「で、下山城で鬼の話を聞いた俺であったが、長期戦となったために一度風呂に浴びてから少し休憩をした訳。無論小波が沙紀の命令で食事をするところも聞いてはいたけど」
「一二三の話を聞いたあとに新米が入った米俵を送ったのはそのときでやがるか。そのあとはお休みになったと聞いたでやがるが」
「うむ。その時にはもう布団の中さ。さすがに疲れたのであろうな。緊張状態からぷつりと糸が切れた感じで寝たが。部下からの報告書もあってすぐに起きてから仕事を始めた訳だ」
「だからお兄ちゃん。少し疲れ目してたんだ」
俺はまあなと言ってから続きを話していた。そのときに一葉たちの会話を風の精霊たちが聞いていたらしい。朝になってから再び仕事を開始した。まあ深夜になったあとに寝たからな。目はスッキリした感じだったけど。今回は結衣が活躍していたな。クィーンアメリアスに乗っていた。あまりMSを動かせない女性隊員でも毎日の疑似シュミレーションをしていたらしい。で、沙紀が話していると下山城から早馬が来たらしい。どうやら長尾勢が行軍中との事。ようやく気付いたのか、武田の者たちは。で、俺は仕事を終わらせてからまた寝たけど。そして沙紀たちが躑躅ヶ崎館に戻ってきたと一緒に寝ていた結衣に起こされてから部屋に付いているシャワーを浴びてから普段着に着替えてから、到着したゼロを空間にしまった。そして沙紀たちが詩乃たちがいる部屋に戻ったあとに話をしていたので髪は濡れたままにしてから結衣と共に向かったのだった。
「と、そこからは武田家の軍議での事となったという訳だ」
「なるほど。そしてお兄ちゃんの話を聞いて私の部隊を動かそうとなったの、お姉ちゃん」
「・・・・事前に相談していたということ。薫」
「そうだよ、お姉ちゃん。ダメって言われても山葵を入れるのはホントのことだけどね」
「それに友達も増えてよかったではないか。まあそのあとの軍議のあとに鑑識からの報告を聞いた訳だ。そして部屋の隅っこでずっと作業をしていた。詩乃たちの説明をするためにね。おかげ様で食事もしていなかったけど、ようやくちゃんとしたもんを食えるぜ」
「そういうことでしたか。なるほど、一真様がずっとやっていた真意が聞けてホッとしました。ですが・・・・」
「分かっているよ。今度は食事をとりながら作業をするということを」
「それならそれでいいんですけど」
「というわけで、今回の説明を終了させて。お前たちを地上の俺達の部屋まで送ろう。今外は時間を止めているから、他の者には察知されないようにしてある。俺も地上に戻ったあとに船に戻ってから食事にするんで、戻ってくるのはそれからだ」
説明も終わったし、これからの事については頭の片隅にでも置いてほしいからな。そしてさっきまでいた部屋にて転移させたあとに障子を開けて時間を進ませた。そして俺は船に戻って肉料理を食べまくってから、食後のデザートと紅茶を飲んでから行こうとしたら俺の部屋の前にいたので何か用かと言ったらとりあえず入ってもらったあとに情事をした。それも200人全員だったが、全員は俺の部屋に入れないので交代交代で200人の女性隊員と情事をしたが、最初はなぜだと思ったらご褒美が欲しかったらしく、やはり褒美と言ったら今の所これしかなかったとな。そして情事はしたが、1人対200はとてもじゃないが相手出来ないので俺の部屋を広くしてから分身体を創ってから行為をしたけどね。終わったのが昼前だったけど、浄化をしてから風呂場に全員送った。俺も部屋にあるシャワーを浴びてから地上にある俺の部屋に戻ったけど、詩乃から追求されたが誤魔化したけどな。
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