インフィニット・ストラトス大和の戦い
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2話
教室をでたら二人目の男性と言うことで女子生徒から質問責めにあったが織斑先生に見つかり。俺も含め全員制裁をくらった。
その後もう一人の男の織斑一夏と仲良くなり寮に向かった。
「えーと、ここか。1000室だな」
「俺は1010室だからもうちょっと先か。それじゃあ一夏、また明日」
「ああ」
一夏が部屋番号を確認したので、俺はもう少し奥へと進む。
「しかしこの寮も校舎並みに広いな。まぁ全生徒が泊まる寮だから仕方ないが」
オマケにホテルと思うくらいに豪勢な作りだ。恐らく部屋の中もかなりいい物なんだろう。
「え~っと……1010室は……お、ここか」
ある程度歩いていると目的の部屋を見つけた。1000室から若干離れているが問題無いな。多分一夏の事だから、何か遭ったら此処に必ず来ると思うし。
俺がそう思いながらドアに鍵を入れようとすると……。
ズドンッ!
『って、本気で殺す気か! 今のかわさなかったら死んでるぞ!』
「ん?」
何やら突き刺さった音と一夏の叫び声が聞こえた。
一夏に何か遭ったかと思って俺はすぐに一夏がいる部屋へと向かうと、ラフな格好をしてる女子達が一夏を囲んでいた。
「悪いけどちょっと退いてくれ。どうした一夏、何が遭った?」
囲んでいる女子達を退けて、尻餅を付いてる一夏に尋ねる。
「た…助けてくれヤマト!」
「はあ?」
俺を見た一夏が縋りつくように言って来る。
「ってか落ち付け。状況を説明してくれないと分からないんだが」
「そ…それが部屋に入ったら箒がいて……」
「箒? ああ、篠ノ之さんか」
確か聞いた話では一夏の幼馴染だったな。
「で、その篠ノ之さんと早速一悶着でも起こしたのか?」
「いや、間の悪いときに箒がバスタオル一枚で……」
「……成程な」
風呂上りの姿を一夏に見られたからか。いきなり男女相部屋の問題が起きてしまったな。政府の方もこう言う事に少しは考慮して欲しいもんだ。
「おーい篠ノ之さん。憤る気持ちは分かるが、いくらなんでもやり過ぎだと思うが?」
「…………………」
俺がドアに向かって言うが沈黙しか返ってこなかった。その代わり、木刀の切っ先が室内に引っ込んでいった。
「返答が返って来ないな。どうする一夏。向こうのほとぼりが冷めるまで、俺の部屋に来るか?」
「そ…そうさせてもらう」
「そうか。ほら退いた退いた」
一夏を1010室へ案内しようとすると……。
ガチャッ
「……入れ」
「お?」
ドアが開く音が聞こえて、剣道着を纏った篠ノ之が入るように言ってきた。
「良かったな一夏。どうやら向こうは入れてくれるらしい」
「そうみたいだな」
「じゃあ俺は部屋に行かせてもらうから、後はお前が……」
「い…いや、できればヤマトも一緒に入ってくれないか?」
「幼馴染、何だからなんとかしろよ」
俺は自分の部屋に向かった。
ドアの前に立つと変な緊張感をもった。
(そう言えば同じ家に住んでたけど同じ部屋で生活するのは初めてだな)
そんなことを考えながらドアを開けると
「あ、いらっしゃいー。来るの遅かったねー」
「…………………」
部屋に入ると、奥側のベッドで横になってノートパソコンを使っている女子がいた。
「えっと……君は確か同じクラスの布仏
(のほとけ)
本音
(ほんね)
さん……だったかな?」
「そうだよー。よろしくねーヤト~」
パソコンから離れてベッドから起き上がって、ほにゃらとした笑顔で挨拶してくる。どうでも良いんだが、制服の袖のサイズが合ってなくてブカブカだな。ってか『ヤトー』って?
「あのさ、ちょっと聞きたいんだけど良いかな?」
「なに~?」
「君は俺に随分と友好的だね。それにヤトーって?」
俺が確認して問うと……。
「ヤトーはヤトーの呼び名~」
「…………………」
調子が狂う返答をする布仏に俺はどういって良いのか分からなくなった。
篠ノ之に続いて、この女子も結構変わり者だな。
「……と…取り敢えず期間限定だけど、よろしくな」
「うん、よろしくね~」
俺が一応挨拶をすると、再び挨拶をする布仏だった。
これから楽しくなりそう
続く
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